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年上の女性 scene31



次の日、

どちらの出口から出ようかと、迷った。

彼はコンビニにいるだろうか・・

それとも・・

いや、きっと待ってはいない。

もうきっと。



南口から出ていく。

彼がいる。



お願い、もう止めて。

私はあなたに相応しくない。

申し訳なく思う。



彼は私を見つけて少しバツが悪そうに笑う。

私は無視をする。もう、曖昧なことを言って彼を苦しめない。



次の日も、また次の日もいる。

帰りが遅くなった日も、仕事がなく遊びに出かけて帰ってきた日も。

それでも、私は彼を無視し続けた。

1週間が過ぎ、2週間が過ぎても、毎日毎日。

雨が降っても、風が吹いても。



3週間が過ぎた。

「忠犬ハチ公」私は彼に根負けした。

無視し続けた私を、彼は怒ることもなく、嬉しそうに笑っていた。

「いつまで続けるの?」

攻撃的に私は言う。

「俺がもっと強くなるまで。

俺がもっと大人になるまで。

洋子さんが俺を信じられるまで。

洋子さんに相応しい男になるまで。

洋子さんが俺を好きになるまで」

吹っ切れた顔で彼は言う。狡い。自分だけ。

彼が純粋であればある程、私は臆病になる。

また逃げ出す。何回逃げれば良いのだろう。


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