伊集院静について。個人的に夏目雅子さん(僕にとっては小達さんちのお姉さん)の夫だということ以外、正直、全く関心がなかった。亡くなって、マスコミやネットやらで彼に関して少し知るようになった。

 在日二世であること。立教大で出身で野球部であったこと。作詞家としても活躍して、日本レコード大賞を受賞していること。夏目とは不倫交際の後、離婚、結婚をしたこと。彼女の死後、酒とギャンブルにあけくれていたこと。色川武大との出会い。篠ひろ子と結婚、彼女の故郷の仙台に居を構えて、被災したこと。一生懸命に生きた人だったということ。「いねむり先生」を読んでみよう。

 脚本家、ニール・サイモンについて

 「ニュー・シネマ・パラダイス」について。監督・脚本のジュゼッペ・トルナトーレは素敵な映画を撮る人物だが、僕の中では地味な存在。

 この映画を語る時には、モリコーネ、トト、涙がキーワードになってしまう。映画評論家の評論家たるゆえんは、様々な観点から映画を味わい、伝えてくれること。映画の鑑賞の肝はいくつもあり、映画ごとの地味なこだわりも調べて伝えてくれるのが映画評論家。「ニュー・シネマ・パラダイス」の読み応えのある映画批評をご存じないだろうか。

 個人的には、まだ完全版を観ていないので、映画版と比較したい。トルナトーレは作品数が手ごろなので、他の作品も観て、通底に流れるテーマを感じてみたい。そして、ニューシネマのラストのラブシーンのつなぎ合わせに使われた作品をチェックしたい。