8月5日、初日の第二部を観劇。

 47年ぶりとなる「新門辰五郎」。なかなかのストーリーだが、台詞で時代背景を説明させるというか、新門辰五郎、火消し、「め組」、旦那(慶喜)、水戸天狗党、松平会津藩の状況や会津小鉄。少しでも知っているとすんなりと入っていく。維新の事をご存じでも、新門辰五郎や任侠のことは若い方々にはなじみが薄いかもしれない。

 ましてや、外国の方には本当にわかりずらいだろう。いつも、歌舞伎座に来て、思うのだが、楽しみにしてわくわく感いっぱいの外国の方々が、一つ目の演目で席を立たれてしまう。踊りは見るだけでもう心躍るので、出だしで少しだけ踊るとか、何か工夫があるといいと思う。

 もっとも、やはり、任侠の啖呵は気持ちがいい。僕が子供の頃、昭和40年代、本所にいとこが住んでいて、たまに遊びに行った。小さな家々が並ぶ路地には、まだ江戸弁が聞こえていた。銭湯にいくと入れ墨をした職人さんたちが、お行儀よく風呂に使っている。風呂に浸かっているいる時はわからないのだが、立ち上がると立派な紋々が・・。

 中村獅童の山井実久。怪演。呼べる役者ですね。

 「祇園様は京都の宝。京都の宝は日本の宝だ!」 

 かっこいい