7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日である。

 そして、今、僕らが楽しんでいる、大谷翔平選手が活躍するMLBにとっても別のことで大切な記念日である。

 史上最高の一塁手ルー・ゲーリックは、1939年7月4日に引退の式典を行った。かつての同僚であったベーブ・ルースらが駆けつけたこの式典で、アイアンホースはあの有名な挨拶をした。

 

  Yet today I consider myself the luckiest man on the face of the Earth. 

 

 引退セレモニー、永久欠番、いずれもMLB史上初のことであった。

 そして、その2年後、彼はニューヨーク市内に半旗を掲げさせることとなった。

 現在も、ルー・ゲーリック病は人々を苦しめている。エレノア夫人はその後の人生を筋萎縮性側索硬化症の研究支援に捧げたそうだ。