「%アラビカ」というカフェをご存知だろうか
私が最初にその名前を目にしたのはパリだった。
場所はパリ2区、パッサージュ・デ・パノラマという古いパッサージュ(屋根付きのアーケード)の中。
(今はなくなってるかも)
小さなお店だったけど、内装はシンプルでスタイリッシュ。
そこで働いていたバリスタの女性がめちゃくちゃカッコ良かったのを覚えている。
スリムな体型に、短く刈り込んだ白髪混じりの髪。
大きなピアス。
「男前なパリジェンヌ」という言葉がぴったりだった
もちろんコーヒーも美味しかった。
気になって調べてみると、%アラビカは京都発祥のカフェだという。
創業者は東海林勝範さん、2013年に香港で1号店をオープンし、その後拠点を京都に移したそうだ。現在は世界20カ国以上、220店舗以上を展開するまでに成長しており、ロンドンや中東、アジア各地でどんどん店舗を増やしているらしい
そんな%アラビカが、なんと今度オーストラリアにも上陸するという。
しかも最初の出店先はシドニーのボンダイビーチ。
(去年テロがあったビーチでもある
)
この記事はたまたまFacebookで流れてきたのだが、面白かったのはそれに対するオージーたちの反応だ。正直、かなり冷ややかだった。
「オーストラリアにはもう十分美味しいコーヒーがある
」
「前に飲んだことあるけど、別に普通だった
」
「どうせそのうち潰れる
」
こんな声が並び、「楽しみ」と書いている人はごく少数派。
何しろオージーたちには、かつて自分たちの手でスターバックスを撃退したという“成功体験”がある
スターバックスがオーストラリアに上陸したのは2000年、シドニーのハイドパークが1号店だった。
その後2000年代に急拡大し、一時は80店舗以上にまで増えたが、既存のカフェ文化の強さに苦戦し、2008年には84店舗中61店舗を一気に閉鎖するという大縮小に転じた。
そして2014年、残った店舗の運営権はオーストラリア企業に譲渡されて、細々と運営されている。
「アメリカの巨大チェーンに勝った」という感覚は、今もオージーたちの間に根強く残っているようだ。
さて、果たして%アラビカはこの“スタバを倒した国”で生き残れるのだろうか
日本食のお店は近年オーストラリアでしっかりとした地位を築いている。
ラーメン屋も寿司屋も、もはや珍しくない。
お酒も人気
では日本発のコーヒーはどうか
京都の洗練されたスタイルと、シンプルで質の高い一杯が、コーヒーにうるさいオージーたちの心をつかめるのか
開店したら、一度覗いてみたいと思っている。

