ほぼ話題になったことはないであろうこのタイトルです。

先日のモンゴル天日湖塩の続きと思っていただければ。

 

CAOBと略されるCentral Asian Orogenic Beltの日本語訳が「中央アジア造山帯」です。

岡山大学の研究の中にでてきます。

テチス海=古アジア海と名称ははっきりしませんが、シベリアと北中国とインド亜大陸が合体する過程で消えていった海。

その名残がCAOBだと。

まだまだ解明途上なのではっきりとした学会発表データはなさそうですが、ここを調べれば古い海の過去がわかりそうです。

このマップの中央上辺りにシベリアプラトン(プラトンは大陸の内側部分のこと)とあって、右下に北中国カルトン、タリムカルトンとありのちのユーラシアプレートを形成する一部になっています。

北中国カルトンは、このあいだの能登地震の話の中ででてきたチャイナプレートがその後継でしょう。

そして、タリムカルトンは、ここゴビ砂漠の横のタクラマカン砂漠!!

この地下から塩分濃度の高い二酸化炭素を吸収した大きな水源を発見したというビッグニュースが2015年9月14日付けで

テンセント(中国メディア)から発表されている。中国科学院新疆生態・地質研究所のイェン・リー教授が発見者。

水量は、米国五大湖の十倍と。

 

この水源は、かつての海が閉じ込められた一部では?とその後のニュースを探したが中国政府系のボーリングで油田発見とか

京都大学のプレート境界部分の地下圧力測定といったものだけだった。

 

山口大のレポートでこの地域の水資源リサーチを行ったようで、山々からの水が地下に染み込んだような半封閉性盆地と指摘しているので、地下の岩塩等に水が溜まっていったという方が自然だと感じる。

 

いずれにしても、もっともっと調べる必要がありそうなモンゴル地質だ。

参照:

モンゴルの地質と調査研究活動

https://www.gsj.jp/data/bull-gsj/50-04_03.pdf