ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に

★★★★★

THE SECRET OF MY SUCCESS(110分)


監督: ハーバート・ロス
製作: デヴィッド・チャンスマン
脚本: ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr、A・J・カロザース
撮影: カルロ・ディ・パルマ
音楽: デヴィッド・フォスター
 
出演: マイケル・J・フォックス・・・ブラントリー(メールボーイ)/ウィットフィールド(ニセ重役)
ヘレン・スレイター・・・クリスティ(女性重役)
リチャード・ジョーダン・・・ハワード(ペンロープ社社長)
マーガレット・ホイットン・・・ヴェラ(社長の妻)
ジョン・パンコウ・・・フレッド(メールボーイ、ブランドリーの同僚)
フレッド・グウィン・・・ドナルド・ダベンポート(投資家)
エリザベス・フランツ・・・グレイス(ブランドリーの母)
クリストファー・デュラン・・・バーニー(ブランドリーのボス)
マーセデス・ルール・・・シーラ(ウェイトレス)


◆ストーリー◆

カンザスの田舎からニューヨークに出てきた青年ブランドリー。

就職口を探すが、どこも未経験者は雇ってくれない。

仕方がないので、困ったときには電話するよう母親から教えられた遠い親戚が社長をしている会社に行き、メールボーイとして雇われる。

しかし、彼は、メールボーイの仕事を利用して会社の状況をいち早くつかみ、それらを改善するため、こっそりと自分の部屋を確保、重役とメールボーイ二役をこなすが・・・



◆感想◆

わかりやすいサクセスストーリー。


カンザスからニューヨークに出てきたブランドリーは、遠い親戚のおじさんが社長をしている会社にメールボーイとして雇われるわけです。

メールボーイっていうのは、会社の内部事情をいち早く知れるということで、そこで、会社の連絡体制の悪さに気がつくんですよね。

それを利用して、まんまと重役になりきるわけですが、メールボーイの仕事もしないといけないってことで、仕事場を行ったりきたりするわけです。

片やスーツ、片や作業着なので、エレベーター停止させて着替えたりして。

そこであの有名な(?)ボディービルダーのポーズになるわけですが、あれは、何度観ても爆笑です。

あと、社長の奥さんにプールで迫られるシーンで、ショーズのテーマが流れるのには笑いました。


あれだけ迫られて迷惑していた社長の奥さんを最後に立ててあげるのがイイ。

あと、ブランドリーのことを重役だと信じていた秘書と、同僚のメールボーイも一緒にブランドリーの作戦にお供するっていうのもいいじゃないですか。


とりあえず、後味すっきりの映画です。



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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
恋人たちの予感〈特別編〉

★★★★★☆彡

WHEN HARRY MET SALLY... (96分)


監督: ロブ・ライナー
製作: アンドリュー・シェインマン、ロブ・ライナー
脚本: ノーラ・エフロン
撮影: バリー・ソネンフェルド
音楽: ハリー・コニック・Jr
 
出演: ビリー・クリスタル・・・ハリー・バーンズ
メグ・ライアン・・・サリー・オルブライト
キャリー・フィッシャー・・・マリー
ブルーノ・カービイ・・・ジェス
スティーヴン・フォード・・・ジョー
リサ・ジェーン・パースキー・・・アリス
ミッシェル・ニカストロ・・・アマンダ・リース
エステル・ライナー・・・レストランの客
ハーレイ・ジェーン・コザック・・・ヘレン・ヘルソン


◆ストーリー◆

1977年シカゴの大学を卒業したサリーは、友人の恋人ハリーと一緒にニューヨークまで出ることになる。

サリーとハリーは、初対面であったが、意見の衝突が絶えず、初対面の印象は最悪のものとなる。

5年後、ニューヨークの空港でハリーとサリーは再会。

同じ飛行機に乗り合わせたハリーとサリーは、そこでまた口論になるが、もうすぐ結婚するというハリーは、5年前とは違って見えた。

さらに5年後、離婚秒読みのハリーと恋人のジョンと別れたばかりのサリーが再会。

現実を受け入れられない2人は、これを機会に友人となり、たびたび会うようになるが・・・



◆感想◆

「男と女の間に友情は成立するか。」っていうのは、結構、あちこちで議論の対象になったりしますが、そんなテーマを扱った映画。

ちなみに、私は男と女の友情は・・・「相手による。(相手によっては成立する。)」と思う。

元彼でも友達でいられる人もいれば、二度と会いたくないって人もいる。

元彼でなくても、何となく波長があえば、一緒に買い物にも行くし、食事にも行く。

うちのダンナが後者のほうだったんだけど、気付いたら結婚してましたね。(ってことは、友情は成立しないのか?でも、夫婦って最高の親友だと思ってるんだけど・・・(←これも人による?))


まず、この映画は、1977年のシカゴ大学のキャンパスから始まる。

大学を卒業したばかりのサリーとビリー。

ビリーは、サリーの恋人の親友で、サリーもビリーも卒業後、ニューヨークに出るために、サリーの車でニューヨークへ向かうんです。

何で初対面の男女がニューヨークへ?って思ったんだけど、お金を節約するために、同じ方面に行くってことで相乗りしたらしいです。

でも、何よりインパクトが強かったのが、ハリー役のビリー・クリスタル、当時、40代前半なんだけど、大学生(20代前半)を演じていること。

カツラ?なのかもしれないけど、髪の毛フサフサで、大学生に見えなくもないけど、「メリーに首ったけ」 でベン・スティラーが高校生を演じたくらいの衝撃というか違和感というか・・・


で、まあ、最初の印象は、双方とも最悪なわけです。

でも、初対面から口論できるってそんなに悪いことじゃないと思うんだけど。

私なら第一印象最悪なら口数少なくなるけどなぁ・・・

ニューヨークに到着後、ワシントンスクエアのアーチのところで、サリーはハリーと別れるんだけど、(別れ際の言葉が「よい人生を!」なんて初対面の印象が最悪だった割には素敵な言葉じゃないですか。でも、「たぶんもう会うことはないだろうけど。」っていう意味がこめられてるんだろうか?)その5年後に、次はジョン・F・ケネディ空港でバッタリ会うわけです。

サリーは、弁護士のジョンと熱愛中、ハリーももうすぐ結婚するということで、5年前とまた違う印象を持つわけだけど、やっぱり口論になり、別れる。

そして、6年後、ニューヨークの本屋で偶然出会い、お互い愛する人と別れた直後で心の傷を持った同士ってことで友達づきあいが始まるんですよね。


これは、ラブコメの王道ですね。

男女の友達で、友達であるがゆえに、お互い惹かれあう心にブレーキをかけてしまって・・・っていう。

ラブコメ好きにはたまらない展開の作品。

間に入る老夫婦のインタビューも何だか微笑ましくていいですね。






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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
メリンダとメリンダ


★★★★☆

MELINDA AND MELINDA(100分)


監督: ウディ・アレン
製作: レッティ・アロンソン
製作総指揮: チャールズ・H・ジョフィ、ジャック・ロリンズ
スティーヴン・テネンバウム
脚本: ウディ・アレン
撮影: ヴィルモス・ジグモンド
プロダクションデザイン: サント・ロカスト
衣装デザイン: ジュディ・ラスキン・ハウエル
編集: アリサ・レプセルター
 
出演: ラダ・ミッチェル・・・メリンダ
クロエ・セヴィニー・・・ローレル(リーの妻<悲劇Ver.>)
ジョニー・リー・ミラー・・・リー(ローレルの夫 <悲劇Ver.>)
ウィル・フェレル・・・ホビー(スーザンの夫<喜劇Ver.>)
キウェテル・イジョフォー・・・エリス(ピアニスト<悲劇Ver.>)
アマンダ・ピート・・・スーザン(ホビーの妻<喜劇Ver.>)
ウォーレス・ショーン・・・サイ(レストランの客)
シャロム・ハーロウ・・・ジョアン
ジョシュ・ブローリン・・・グレッグ・アーリンガー
スティーヴ・カレル・・・ウォルト
ブルック・スミス・・・キャシー(ローレルとメリンダの友人<悲劇Ver.>)
クリスティナ・カーク・・・ジェニファー(パーティーに出席していたスポンサーの妻<喜劇Ver.>)
ジェフリー・ノーフツ・・・バド(ローレルがメリンダに紹介した歯科医<悲劇Ver.>)
ダニエル・サンジャタ・・・ビリー


◆ストーリー◆

ニューヨーク・マンハッタンのとあるレストラン。

4人の男女が人生は悲劇か喜劇かということを議論している。

そしてやがて、ちょっとワケありの美女メリンダの2つの運命(悲劇と喜劇)を語り始め、議論を戦わせる。


<悲劇バージョン>

ある日、俳優のリーと妻のローレルは友人を招いてパーティーを開いていた。

そこに、ローレルの昔からの友人メリンダが突然押しかけてくる。

医者と結婚し、子供も儲けていた彼女だったが、何か深刻な事情がありそうで・・・


<喜劇バージョン>

失業中の俳優ボビーと映画監督の妻スーザンは、アッパーイーストの自宅でスーザンの新作映画の資金集めのためのパーティーを開いていた。

そこに、同じアパートに住むメリンダが転がり込んでくる。

睡眠薬を大量に飲みすぎたという彼女は、しばらくして落ち着きを取り戻し、医者の夫と別れてニューヨークにやってきたと身の上話を披露し、パーティーは盛り上がるのだが・・・



◆感想◆

レストランで人生は悲劇か喜劇かということを語り合っている男女が、あるパーティーの最中に飛び込んできたメリンダという女性を主人公に悲劇と喜劇、2種類のストーリーを作り上げる。


この議論の輪の中にいるウォレス・ショーンって、脇役が多いと思うんだけど、存在感あると思いません?(存在感というかインパクトか?)

昨日観た「クルーレス」にも先生役で出てたんですけど、昨日も、「あっ、この俳優さん、見たことある!」って思ってたんですよね。(確かに私が以前見た映画に何回か出てた。「俺たちは天使じゃない」とか。あと、まだ観てないんだけど「ホーンテッドマンション」にも出てるみたいですね。)

でも、何回見ても、名前は覚えられないんですよね(^^;


で、映画の内容のほうですが、メリンダは、悲劇バージョンも喜劇バージョンもラダ・ミッチェルが演じてるんだけど、メリンダが飛び込むパーティーを開いている夫婦やその友人たちは悲劇と喜劇では違う。

そして、どちらのメリンダも、過去にゴタゴタがあって、どちらの夫婦も若干倦怠期。

そのメリンダが、メリンダ自身の運命も2組の夫婦の運命も変えていく。

私は、やっぱり喜劇バージョンのほうが好きかなぁ。

喜劇バージョンは、夫婦の夫役ウィル・フェレルのダメ男ぶりがイイ。

特にメリンダに恋してしまうあたりからがいいですね。


悲劇と喜劇、そして、レストランでの議論のシーンがコロコロ変わるので、飽きずに観ることができましたが、悲劇と喜劇、どっちがどっちか一瞬わからなくなることもあって、若干、ややこしかったかも。

音楽がウディ・アレンっぽくっておしゃれ。




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パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
クルーレス スペシャル・コレクターズ・エディション


★★★★★

CLUELESS(98分)


監督: エイミー・ヘッカリング
製作: スコット・ルーディン、ロバート・ローレンス
脚本: エイミー・ヘッカリング
撮影: ビル・ポール
音楽: デヴィッド・キティ
 
出演: アリシア・シルヴァーストーン・・・シェール
ステイシー・ダッシュ・・・ディオンヌ(シェールの友人)
ブリタニー・マーフィ・・・タイ(転校生)
ポール・ラッド・・・ジョシュ(シェールの義兄)
ダン・ヘダヤ・・・メル・ホロウィッツ(シェールの父親)
ジェレミー・シスト・・・エルトン(シェールの同級生)
ウォーレス・ショーン・・・ホール先生
トゥインク・カプラン・・・ガイスト先生
ジュリー・ブラウン・・・ストーガー先生
カール・ゴットリーブ・・・神父


◆ストーリー◆

センスのよさが何より一番大切だと考えている女子高生シェール。

そんな彼女の趣味は、ファッション、エステ、ショッピング、そして、ダサい人間を変身させ、幸せにしてあげること。

ある日、超ダサいタイが転校してくる。

シェールは、さっそくタイと友達になり、タイを変身させ、クラスの人気者エルトンとくっつけようとするが失敗。

シェールのほうも、転校生のクリスチャンに夢中になるが、何と彼はゲイだった!

そうこうしているうちに、シェールが変身させたタイがいつの間にかクラスの人気者に。

もしかして、自分が一番ダサい?と感じるシェール。

そして、世間知らずで愚かな自分に気づいたシェールは、考えを改め、新たな行動を始める。




◆感想◆

これは、もしかして、ファッション命のちょっとオバカな女子高生たちの話かな?って思ったんですが、ただのオバカ女子高生の話ではなかった!

自分の愚かさに気づくっていうのがいいじゃないですか。

どっかで観たことのあるストーリーとビジュアル・・・と思ったら、ストーリーは『Emma エマ 』、ビジュアルは、『キューティ・ブロンド 』に似てる。

Emma エマ 』よりこっちのほうが好きかも。

ホール先生(ディベートの教師?)の授業の成績を上げてもらうには、ホール先生に幸せになってもらわなくては!って考えたシェールは、独身でダサいガイスト先生とくっつける作戦を決行。

ガイスト先生は、ホール先生を意識しだして、どんどんおしゃれになっていき、2人はいい感じにドキドキ

でも、ラストシーン以外、あまり2人のエピソードが描かれていないのが残念。


とりあえず、後半10分か15分は、すがすがしく、ハッピーな気分になれる映画です。





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キングレコード
パーマネント・バケーション


★★☆☆☆

PERMANENT VACATION(75分)


監督: ジム・ジャームッシュ
製作: ジム・ジャームッシュ
原作: ジム・ジャームッシュ
脚本: ジム・ジャームッシュ
撮影: ジェームズ・A・レボヴィッツ
音楽: ジョン・ルーリー、ジム・ジャームッシュ
 
出演: グリス・パーカー・・・アリー
リーラ・ガスティル・・・レイラ
ジョン・ルーリー・・・サックスプレイヤー


◆ストーリー◆

落ちこぼれの高校生アリーが自分の周囲に様々なアウトローがいることに気づき、自分探しの旅に出る。



◆感想◆

ジム・ジャームッシュ監督がニューヨーク大学大学院映画学科の卒業作品として作った長編デビュー作。

ずっと見てみたかった作品だけど、私にはよく理解できなかった。

多感なティーンエイジャーが色んな人と出会い、自分を見つめ直すっていうというイメージはわかったんだけど。

登場人物がみ~んな一風変わった人たちばっかり。

特に、アリーが精神を病んでいる母親の病院に見舞いに行くんだけど、母親と同じ部屋に入院している笑いが止まらないおばさんとか、映画館で出会ったドップラー効果について語る(語るというかほとんど「ドップラー効果」という言葉しか発しない。)おっさんがキョーレツに印象に残りましたが、何か、暗い(下手すりゃ退屈な)映画。

でも、2度と観たくないというタイプの映画ではなく、また、元気なときに(眠くないときに)もう一度観てみたい。




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Fox Lorber
Hugo Pool

★★★★★

HUGO POOL(93分)


監督: ロバート・ダウニー
製作: バーバラ・リゲティ
製作総指揮: チャド・オークス
脚本: ロバート・ダウニー、ローラ・ダウニー
撮影: ジョセフ・モンゴメリー
音楽: ダニロ・ペレス
 
出演: アリッサ・ミラノ…ヒューゴ
ショーン・ペン…ヒッチハイカー
ロバート・ダウニー・Jr…フランツ(元映画監督)
キャシー・モリアーティ…ミネルバ(ヒューゴの母)
マルコム・マクダウェル…ヘンリー(ヒューゴの父)
パトリック・デンプシー…フロイド(ALS患者)
リチャード・ルイス…チック・チッカリーニ(マフィア)


◆ストーリー◆

脅威的な晴天記録の続く南カリフォルニア。

プールの清掃管理をする「ヒューゴ・プール社」を一人で切り盛りするヒューゴは、ある日、45件もの仕事を抱える。

麻薬中毒からなんとか更正した父と、離婚した競馬狂いの母を引き込んで、何とか乗りきろうとする。

その日、新しい顧客には、フロイドというALS(筋萎縮性側索硬化症)の青年もいた。



◆感想◆

監督ロバート・ダウニーの妻ローラは、ALSのため、36歳の若さで他界。

生前、共同で執筆した脚本をもとに、死後2年を経て映画化された作品。

ALSというのは、感覚も精神も損なわれないまま全身の筋肉と神経が麻痺してゆく難病。

意識がはっきりしてるのに、体が麻痺していき、話せなくなるなんて何て残酷な病気なんだろう。


そんな、ALSという難病の男性が出てくることから、闘病系かと思ったらそうではない。

フシギ系というか、ファンタジーというか、癒し系というかそんな感じ。

主人公の女の子がプール清掃会社を一人で切り盛りしてるってのは、アメリカならでは?

っていうか、個人のお宅に普通にプールがあるっていうのがアメリカ的。

日本じゃあり得なくないですか?


いいかげんでちゃらんぽらんな両親としっかり者の娘。

1日に45件もの仕事を受けて、猫の手も借りたいくらい忙しくなりそうなある日、仕方が無いのでいいかげんな両親の手を借りることに。

顧客には、6時までにプールの水をいっぱいにしろというマフィアのチッカリーニ、エキストラを射殺して出所した元映画監督のフランツ、そして、新規の客でALSという難病のフロイトがいた。

そして、コロラド川に水を汲みに行くために借りた給水車の中に、ヒッチハイカーが乗っていて、ヒューゴの父親と道中をともにすることに。


とにかく、登場人物がみんな個性的。そして、ストーリーも。

特に、ヒッチハイカー役のショーン・ペンは謎の人物。

青くてきれいな靴を履いてるんだけど、たいしたセリフもないし、笑わないし、よくわからない存在。

ヒューゴの父親がショーン・ペンの履いてた青い靴を欲しがるんだけど、何故、青い靴にこだわるのかよくわからない。

でも、こうして、???って感じるってことは、存在感はあったんだろう。

あと、ロバート・ダウニーJrがブッ飛んだ元映画監督の役で出てるんだけど、ロバート・ダウニーJrだって、最後まで気づかなかった。(あんなキャラだったっけ?)

このロバート・ダウニーJr演ずるフランツは、映画監督だったんだけど、エキストラを射殺、そのエキストラの葬式に行って、ものすごく悪態ついたにもかかわらず、エキストラの両親から養子になってくれと言われるのがよくわからん。

この映画でいいなって思ったのは、ALSのフロイドをヒューゴの母親の思いつきで、ヒューゴたちと一緒に競馬場に連れて行くんだけど、ヒューゴや周りの人達が彼を特別扱いしていないということ。

自分で出来ないことは助けるけど、それ以外はまったく健常者と同じ。

フロイドも泣き言言ったり、周りに当り散らしたりすることもしない穏やかな青年で、そんなフロイドにヒューゴは、惹かれていくんだけど…

たった1日の出来事を描いてるんだけど、(ラストは、ちょっとだけ翌日。)愛に飢えていると感じていたヒューゴには濃密で、忘れがたい1日になったんだと思う。

ラストに悲しい出来事があるんだけど、すがすがしい気持ちになれる映画。





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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
クローンズ

★★★★☆

MULTIPLICITY(112分)


監督: ハロルド・ライミス
製作: トレヴァー・アルバート、ハロルド・ライミス
脚本: クリス・ミラー、ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル
撮影: ラズロ・コヴァックス
音楽: ジョージ・フェントン
 
出演: マイケル・キートン…ダグ
アンディ・マクダウェル…ローラ
ハリス・ユーリン…リーズ博士
リチャード・メイサー…デル
ユージン・レヴィ…ヴィク
アン・キューザック…ノリーン
ザック・デュハム…ザック(ダグの息子)
ケイティ・ショロスバーグ…ジェニファー(ダグの娘)
カリ・コールマン…パティ
ジュリー・ボーウェン…ロビン


◆ストーリー◆

工務店で現場監督を任されているダグは、忙しくて家族サービスもできない。

ある日、ダグは、研究所の工事現場でリーズ博士と知り合う。

リーズ博士は遺伝学者で、忙しくて自分の時間が持てないなら、もう一人自分を増やせばいいとダグに提案。

ダグは、承諾し、もう一人の自分を作ることに。

こうして、2号ができ、仕事を家庭を分担するようになって、余裕ができたが…



◆感想◆

これは、”パーマン”の世界ですね。

仕事が忙しくて、ロクに家族サービスができないというお父さん、お母さん!

自分の分身(パーマンのコピーロボット)が欲しいと思ったことありませんか?!

でも、分身って便利なようで不便だってことがこの映画でわかります。

この映画は、4号まで現れるんですけど、クローンといいながら、それぞれ個性が違うのが面白い。

2号は、土木技術の知識に秀でていて、3号は、家事ならおまかせ、4合は、コピーのコピーなので、原稿のコピーをコピーしたとき、薄くなるのと同じで、頭のネジが飛んでるような性格。

4人をマイケル・キートンひとりでやるわけだから、この演じ分けみたいなものが見てて面白かったです。

妻のローラは、夫にクローンがいるなんて知らないから、夫が多重人格者にでもなったのかと思い、子供を連れて実家に帰ってしまうわけです。

でも、本物1人とクローン3人が今まで忙しくて後回しになっていた妻の願いをかなえてやろうと力を合わせて頑張って、クローンたちが家族円満のお手伝いをしてくれるわけです。

ラストは、ちょっぴり心温まる感じでよかったです。






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ジーダス
永遠の語らい


★★★★☆

UM FILME FALADO
UN FILM PARLE [仏]
A TALKING PICTURE(95分)


監督: マノエル・デ・オリヴェイラ
製作: パウロ・ブランコ
脚本: マノエル・デ・オリヴェイラ
撮影: エマニュエル・マシュエル
 
出演: レオノール・シルヴェイラ・・・ローザ・マリア(母)
フィリッパ・ド・アルメイダ・・・マリア・ジョアナ(娘)
ジョン・マルコヴィッチ・・・ジョン・ワレサ船長
カトリーヌ・ドヌーヴ・・・デルフィーヌ(フランス人起業家)
ステファニア・サンドレッリ・・・フランチェスカ(イタリア人未亡人)
イレーネ・パパス…ヘレナ(ギリシアの女優)
ルイス・ミゲル・シントラ…ポルトガルの俳優


◆ストーリー◆

地中海の船旅を楽しむ歴史学教授の母子が、欧州から中東へと寄港地ごとの歴史と文化を語らいながら進むうち、次第に人類が起こした数々の争いや建設と破壊の繰り返しの上に今日の文明が築かれてきたと気付かされる。

だが、危機は目前に迫っていた。



◆感想◆

これは、船でヨーロッパ各地に寄航して、有名な観光地や遺跡なんかに立ち寄り、娘のマリアがその場その場で素朴な疑問を投げかけることから、てっきり観光映画かと思いきや、もっと深いというか・・・


母娘が訪ねるのは、

ベレンの塔(ポルトガル)→マルセイユ(フランス)→ナポリの卵城・ベスビオ火山・ポンペイ(イタリア)→アクロポリスの丘・パルテノン神殿・エレクティオン神殿・円形劇場(ギリシア)→聖ソフィア大聖堂(トルコ)→ピラミッド(エジプト)→紅海→アデン(イエメン)


映画を見ながら名所旧跡を訪ねた気分になれるのはいい。

船の中では、ストーリーの中心が母娘から、船長がホストになり、ヨーロッパ各地から乗り合わせた女性たちが自国語(フランス語、イタリア語、ギリシア語、英語)で愛だの人生だのを語っているテーブルへと移る。

それぞれが別の言語なのに、みんな言ってることを理解している。

日本人的には、あり得ないと思うんだけど、ヨーロッパの人って陸続きだから、たとえ外国語を話せなくても聞いて理解することはできるんだろうか?!

このテーブルで語る人達が豪華キャストのようで。

船長役のジョン・マルコヴィッチ(アメリカ)、フランスの女性起業家デルフィ-ヌ役のカトリーヌ・ドヌーヴ(フランス)、元モデルの未亡人フランチェスカ役のステファニア・サンドレッリ(イタリア)、ギリシアの女優ヘレナ役のイレーネ・パパス。

私は、ステファニア・サンドレッリとイレーネ・パパスは、知らなかったのですが、どちらも自国では有名女優らしいですね。

そのテーブルの輪の中に、船長がローザとマリア母娘を招いて、ローザが英語で話すと、みんな英語で話し出す。

何カ国語も話せる(理解できる)人の頭の中を見てみたい…


船長は、立ち寄ったアデンでマリアにお人形を買ってプレゼントする。

そのお人形をとても気に入ったマリアは、宝物のように大切にするんだけど、それが運命の分かれ道となるんですよね。


ヨーロッパや中東を旅行した気分になれて、穏やかな気分で終わるのかと思いきや、ラストは、信じられない展開に。

衝撃的なラストです。

ラストショットのジョン・マルコヴィッチの表情のように、ただただ、唖然。

それまでの、癒しの雰囲気ぶち壊しガーン

オリヴィエラ監督は、それを狙ってたんだろうな。






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大野 裕之
チャップリン再入門

日本チャップリン協会会長・大野裕之さんの講演「チャップリンからのメッセージ」を聞きに行きました。(@大阪市立難波市民学習センター)。

大野さんは、ロンドンに所蔵されているチャップリンのNGフィルムを世界で見た3人のうちの1人なんだそうです。

NGフィルムを見たからこそわかった真実などを聞くことができました。


チャップリンの生い立ちからお話していただいたのですが、まあ、それくらいはちょっと調べればわかることですよね。

でも、知らなかったのは、チャップリンとヒトラーが同い年で誕生日が4日しか違わないということ。

片や世界一の嫌われ者になり、片や世界一愛される男になったっていうのが皮肉ですよね。

ちなみに、これも講演の中で聞かせていただいたのですが、ヒトラーというのは絵が好きで(これは有名ですよね。)、ウィーンの芸術大学を受験したんだけど、落ちたそうなんです。

あのとき、大学に受かってたら世界の歴史も変わったかも・・・


「霊泉」(1917年)という作品がありますが、舞台はたぶん病院か療養所だと思うんですけど、エリック・キャンベルが足に包帯巻いて、椅子から立ち上がり、回転ドアへ向かうシーンがあるんですね。(その後、エリック・キャンベルは散々な目に遭うんですが。)

そのエリック・キャンベルの登場シーンがとても不自然だと大野氏は言う。

NGフィルムを見ると、なぜあ~いう不自然な登場の仕方になったのかということがわかるそうなんです。

エリック・キャンベルは、車椅子で足を踏まれて痛くて椅子から立ち上がったのですが、その車椅子に乗っている人物が問題。

車椅子に乗っているのは、ヒゲをたくわえ、帽子をかぶった男性なんだけど、それは、当時のユダヤ人の典型的なステレオタイプなんだそうです。

ユダヤ人の乗ってる車椅子がエリック・キャンベルの足を轢くことから、ユダヤ人って何て悪いヤツなんだ!という人種差別的な意見が出ることを嫌ってその部分をカットしたんじゃないかと言われています。

でも、コマ送りで巻き戻すとチラッと車椅子に乗ったユダヤ人の男性が映ってます。(私もDVD持ってますが、まだ試してません^^;)

イギリスならまったく問題はないだろうけど、世界中の人が見て楽しめるようにということらしいです。


あと、「移民」(1917)という映画は、最初は、移民がテーマではなかったそうですね。

この映画のTake1は、移民としてアメリカにやってきたチャリーとエドナがカフェに入ってるシーンらしいんですが、Take1のカフェは、アメリカのカフェではなく、パリのカフェというイメージで、チャーリーも移民ではなく、パリの芸術家という設定だったんだそうです。

そして、ウェイターもこわもてのエリック・キャンベルではなかったと。(エリック・キャンベルがウェイターとして登場するのは、Take220くらいからなんだそうです。)

それがなぜ、移民になったか・・・この映画を撮影していたころに、アメリカで移民を制限する法律ができたらしく、それに対してチャップリンは、移民を主題にした作品に変えたのだとか。


「独裁者」(1940)のラストの6分間の演説、そして、最初は、ラストはああいう演説で終わるはずではなかったという話は有名ですが、NGフィルムには、ゼロ戦に乗った日本兵が中国に爆弾を落とそうとするんだけど、爆弾ではなく、おもちゃを落とすというシーンがあったそうです。

この映画が作られていた頃、アウシュビッツのことなんかは、アメリカ国民にはまったく知られていなかったそうですね。(もちろんチャップリンも知らなかった。)

ヒトラーのファンクラブさえあったとか。

そんな時代に、現代の私達でも感動できるようなあんな演説のシーンを撮れるなんて、チャップリンってすごい!


2時間の講演でしたが、あっという間に終わってしまったという感じです。

今年、チャップリンのお孫さんを迎えて京都でシンポジウムがあるそうなので、ぜひ行きたいですね。



大野裕之 氏(Wikipediaより)




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アミューズソフトエンタテインメント
くたばれ!ハリウッド

★★★☆☆

THE KID STAYS IN THE PICTURE(93分)


監督: ブレット・モーゲン、ナネット・バースタイン
製作: ナネット・バースタイン、グレイドン・カーター、ブレット・モーゲン
原作: ロバート・エヴァンス 『くたばれ!ハリウッド』(文藝春秋刊)
脚本: ブレット・モーゲン
撮影: ジョン・ベイリー
音楽: ジェフ・ダナ
 
出演: ロバート・エヴァンス


◆ストーリー◆

「ゴッドファーザー」「ある愛の詩」「ローズマリーの赤ちゃん」などヒット作を次々と世に送り出してきたプロデューサーのロバート・エヴァンスの自伝『くたばれ!ハリウッド』が原作のドキュメンタリー。


◆感想◆

これ、どこまでが真実なの?

とりあえず、一方的な意見による作品だよね。

フランク・シナトラとミア・ファローのエピソードは、シナトラがかなり傲慢な人間に思えるんだけど、あれくらいはハリウッドでは(日本の芸能界でも)あることなんだろうか?

「ローズマリーの赤ちゃん」の主演女優ミア・ファローは、当時、フランク・シナトラと結婚していたんだけど、フランク・シナトラの出演する映画「刑事」にも出演する予定だった。

でも「ローズマリーの赤ちゃん」の撮影が押していて、「刑事」の撮影には間に合わなさそう。

その時に、フランク・シナトラが「ミアをすぐに返せ。返さないとミアとは離婚する。」と脅したそうだ。

ミアは、シナトラを愛していたので、「ローズマリーの赤ちゃん」を降りると言い出すが、ロバート・エヴァンスは、「ローズマリーの赤ちゃん」のミアの出演シーンを見せて、ミアがどれほど素晴らしい女優なのかってことを語って、彼女を説得し、彼女も納得したそうだ。

でも、シナトラとは、離婚したみたいですね。

本当に愛してたらそれくらいで離婚するか?

この映画、シナトラが亡くなってから公開されてるのよね。「死人に口なし」ってか?!


このロバート・エヴァンス、最初は、俳優でデビューしたんだけど、のちに兄と共同経営していたアパレルメーカーが大成功して、巨万の富を築くんです。

そして、パラマウントの副社長まで登りつめる。

しか~し、そこから離婚・ドラッグと堕落の人生が。

人の不幸が面白いわけではないですが、最初っから金持ちで、順風満帆の人生なら映画になんてしないよね(^^;


何か、やたら静止画像(写真)の多い映画だったな。

とりあえず、ハリウッドってのは、自己主張の強い、強引な人間が成功するってことで。




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