セキセイインコは感情豊か。鳴き声やしぐさでわかること | 清水あきら@セキセイインコと暮らす

清水あきら@セキセイインコと暮らす

セキセイインコについての知ってほしいことやただ単に私の関心あることや記録として残していきたいことを書きます。

セキセイインコは感情表現が上手だなと、実際に飼ってみて思うことが多くあります。お迎えまでの印象は、楽しい表現をするときに頭を上下に振り、喜に振り切っているイメージを持っていましたが、そうではありません。

 

この記事を読んでいただければセキセイインコがなにを伝えようとしているのか大まかなイメージをつかんでいただき、愛鳥と言葉を交わすことができたような距離感で接することができるようになります。

 

セキセイインコは、ものすごく楽しいとき、おもわず興奮を抑えられないとき、さみしいとき、なんか不機嫌になっちゃったとき、怖い思いをしたときなど、人にもよくある感情の機微をすぐに体や鳴き声で表現することができます。表現方法においての情報共有は、人を超えるものがあるのではないでしょうか。

実際にセキセイインコを飼っていて、愛鳥がなにを思っていて、伝えようとしているのかを日々ともに暮らすなかで気付けたことがありますのでご紹介いたします。

 

鳴き声で喜怒哀楽を示す

年齢によって鳴き方にも違いがありました。幼鳥のときは呼び泣きが多く、若鳥になると、4つある感情表現のなかでも怒りを伝える力が発達した印象があります。

現在は7歳なので落ち着いており、小さな声でつぶやくようにして鳴きます。

 

我が家のぴよたんがよく使うあるいは使っていた鳴き声を5つ紹介します。

 

(さえずり)ぴよっぴよっぴよ……

 

お気に入りのおもちゃをみつけたときや一緒に遊ぶときにさえずります。

楽しいときや興奮しているときに「ぴよっぴよっ」と鳴きながら首を振ったり対象を突くことがありました。

 

ちちッ

 

不機嫌なときによくこういう声をだします。ケージの餌を入れ替えるさいにもたもたしているときや、ケージから出すときなどの待てない瞬間に「ちちッ」と挟んできます。

瞬間的にいやなことがあるときに「はやく!」や「やめて!」という感じで鳴いている印象があります。

 

ぎゃぎゃぎゃ!

 

瞬間的な感情表現ではなく、なにか思うことがあって爆発したときにこの鳴き方をすると感じています。

我が家では決まった時間にケージから出さなかったときにこの声を出していました。とくに若鳥だったころには。不機嫌そうにしているときに顔を近づけたりすると「あっちいけ」といわんばかりにぎゃぎゃぎゃと鳴きます。

 

ごちょごちょごにょごにょ

 

怒っているわけではないけれど、不満があるときにこの声を出しています。

体調や足の力を見るときに掴んだあとは、少し羽をふくらましながら、沈黙します。声をかけるとそれに重ねてごちょごちょ鳴き始めるので「不機嫌」を表現する合図とみています。

 

ぴぃー、ぴぃー、ぴよッぴよッ!

 

さみしいときによく鳴きます。呼び鳴きと言われるもので、

飼い主が突然見えない位置に行くとこの声を出します。見えている位置にいても少し離れると呼んでくるので、ケージに入っているときかなりの時間見られているのだと感じています。

 

しぐさでも感情を伝えてくる

鳴き声に合わせて体でも感情を伝えてきます。

言いたいことややりたいことをはっきりと伝え、行動で示すことは、なかなか人でも難しいことですが、セキセイインコは文字通り行動と鳴き声でやってみせます。

 

首を上下にふる

 

なにか楽しいことがあったときにこの行動を見せます。お気に入りのおもちゃがあるときや好きな場所に止まったとき、飼い主の指先に近づいたときには、首を振り始めます。

 

右に左に移動を繰り返す

 

好奇心があり近づきたいときや好きなお菓子を与えるときにこれを行います。ケージの向こう側に求めているものがあるけど近づけない!という状況で右に、左にと移動を繰り返します。

 

後ろを向いたまま目線だけ合わせてくる

 

お薬を与えたあとやおしりについてしまった糞を取った後には、自分からケージに入り、後ろ向きのまま、視線だけをこちらに向けてきます。少し羽を膨らませながら振り返るようにしてじっと見てくるのでかわいらしいですが、不満を表現しているのでしょう。

 

ケージに張りつく

 

外に出たい、遊びたい、御飯が食べたい、というなにかを能動的に行いたいときにこの行動を取ります。また地震があったときや病院に連れていくときの移動時にもよく張りつくのでいずれも飼い主に知ってほしいことがあるときにこの行動を取ることが多いです。

 

以前ぴよたんの体調が悪いと気づけなかったときに彼女はケージに張りつきました。仕事に行く直前だったのですが、それで足の力が弱っていることに気づき病院に連れていくことができました。

 

注意すべき体の変化

意思表示をしっかりするセキセイインコですが、体調が悪化していることを示すときにも似た行動をとります。

 

ケージに貼りつく力がない

 

遊びたくてケージから出してほしいときによく張りつくのですが、体調が悪いときにも飼い主に知らせるために張りつくことがあります。正確にはいつも通り、外に出たい、飼い主に近づきたいという日ごろの感情表現ではありますが、足の力を見るのに最適なのでセキセイインコの体力をこれで知ることができます。

 

はき戻し

 

セキセイインコは発情すると求愛行動のひとつに食べたものを吐き出すことがあります。初めて見る方は驚くかもしれませんが、怖くなり病院に状況を伝えても発情行動の一種として大事ではないと判断されます。

 

ただ注意したいのが、病気や卵詰まりのさいにもはき戻しをします

その場合、ケージのなかにまき散らすようにセキセイインコは餌を吐いていきます。

消化不良の種が飛び散っているときはすぐに病院に状況を伝え、診断を受けてください

 

首を何度も不規則に縦にふる

 

楽しいときの他にも喉に餌を詰まらせたときや吐き戻しをするときに首を振ります。

これに対してはそれほど神経質になる必要はありませんが、喉になにかつっかえている様子がみえたら、水を与えると落ち着いてくれます。

 

まとめ

今回はセキセイインコが鳴き声と身体を使って感情を表現することについてでした。

お迎えしたセキセイインコが何を知ってほしいのかをわかってあげることができればより楽しく愛鳥と生活をともにすることができます。

セキセイインコライフを楽しみつつ、なにかを危険を知らせる合図を出してくれたときにすぐさま対処してあげられることを願っています。