卵づまりにおける予防・解決法 | 清水あきら@セキセイインコと暮らす

清水あきら@セキセイインコと暮らす

セキセイインコについての知ってほしいことやただ単に私の関心あることや記録として残していきたいことを書きます。

ご自宅で雌のインコを飼われている方やこれからお迎えしようとお考えの方に知っておいてほしい卵づまりについて情報の共有をいたします。

こちらを読んでいただければ卵づまりをふせぐことができ、発情過多による大きな病気も未然に防ぐことができます。

 

発情しているインコにお悩みの方にもぜひ試していただきたい改善方法をご紹介させていただきます。

 

卵づまりとは

 

そもそも卵づまりというのは、本来生まれてくるはずの卵が体内に詰まってしまっている状態を指しています。

 

固い卵がなんらかの原因で詰まっている場合もあれば、薄い膜で形成されたやわらかい卵が詰まってしまうこともあり、どちらであっても詰まっている状態はセキセイインコにとって大変危険な状態であることにかわりありません。

 

我が家のセキセイインコも発情による過剰産卵で2度ほど詰まったことがありました。

 

 

卵づまりによる症状

 

セキセイインコが卵を詰まらせたとき、まず気づくことが難しいです。気づいた時にはかなり体力を消耗していることが多く、時間との闘いになります。朝起きて元気に見えても実は卵を詰まらせており、突然体調を悪化させることもありました。

 

下記に私のインコが見せた卵づまりによる体の異変を4つ書いておきます。

 

・体を膨らませる

 

・食べていた餌を吐き出す。

 

・足の力が弱く、冷たくなる

 

・飛ぶことができない。

 

この4点は突然起こります。なのでできるだけ原因となるものを事前に排除しておくことが大切になります。

 

卵づまりの原因と注意

 

他にも卵づまりの原因となることはありますが、すぐにも解決できると思われる以下3点を紹介します。

 

・日光不足

 

セキセイインコは日光からビタミンDを生成し、カルシウム吸収の補助を行います。

日光浴が適切に行えていないと軟卵になり、卵づまりの確率が高くなります。

自然光が好ましいようですが、小鳥専用の紫外線ライトでも代替可能です。

 

注意点:爬虫類専用の紫外線ライトが安く売っておりますが、UVDが多く含まれており、白内障になる確率が高まりますので使わないでください。

 

・過剰産卵

 

セキセイインコの産卵時期は年に1、2度4~6個の卵を産みます。毎月卵を産んでいたり、7~10個産むようなことがあれば過剰産卵・慢性産卵となり、度重なる産卵が原因でカルシウム不足に陥り、軟卵を詰まらせる原因になります。

 

過剰産卵は発情からくることが多く、日照時間を短くすることや、過度にセキセイインコと接触しないことが挙げられますが、食事管理を徹底してください

 

長年どうやってもとまらなかったぴよたんの発情は食事の改善でぴたっと止まりました。

 

・カルシウム不足

 

カルシウムが欠乏すると骨格異常や軟卵になります。洗浄済みのボレー粉を与えてあげてください。正常なセキセイインコは骨に空洞があります。

カルシウム過多になっていると骨がまっしろになっていることがありますので、これはカルシウムが過剰に蓄えられているので注意が必要です。

 

卵づまりを起こしたときにすべきこと

たまごが詰まっているのか自分で判断することも難しいですが、もしセキセイインコが目に見えて弱ったときにできることを紹介します。

個体によっては病院に向かう道中でも亡くなってしまうことがあるくらい繊細な生き物です。心配だからといって無暗に触ってしまうとそのまま旅立ってしまうことも可能性として挙げられます。

 

・信頼できる獣医師に診てもらう

 

こちらはセキセイインコをお迎えした段階ですぐにあたってほしいことになります。

周辺の動物病院を全て調べておき、どんな獣医さんがおり、エキゾチックアニマルを専門的に見ていただける方なのかを調べておくといざというときに対処ができます。

 

・保温しておく

 

卵づまりになったとき、オリーブオイルをお尻につけて産みやすくするという記事もありましたが、まったくの無意味というお話も散見されます。どちらかわからないものを試すのも危険なので、保温に止めておきましょう。

 

・下手に触らない

 

弱っているセキセイインコはかなり危険な状態なので触らないほうが良いです。

 

・ゲージは普段飼っているものに入れたまま獣医に連れていく

 

移動用ゲージに入れ替えるだけでストレスがかかるのでやめてあげてほしい、と獣医師からの指導をいただいたことがあります。真偽はわかりませんが、下手に移し替えるさいに触ってしまうよりも普段使っているゲージのまま運んであげるほうがセキセイインコにとってストレスは少ないと考えられます。

 

まとめ

卵づまりの予防方法としてあらためてまとめに記入しておきます。

 

・光を当ててあげる時間をつくること。

・過剰産卵・慢性産卵が疑われる場合には発情を疑い、日照時間やセキセイインコとの適切な距離を保つことと、食事管理をしっかり行うこと。

・カルシウムには洗浄済みのボレー粉を与えること。

 

卵が詰まってしまったときには、無理に触らず保温を徹底し、信頼できる獣医師の指示を受けてください。