旧軽井沢ゴルフクラブ
先日のゴルフ合宿、最終日にお邪魔したのが旧軽井沢ゴルフクラブでした。
「旧軽井沢ゴルフクラブに連れて行ってもらえる事になりました」とお話したら「時の総理が理事長にメンバー以外はプレーさせるわけにいかないと断られた倶楽部でしょ?」と複数の方が同じ反応を。
そちらは「軽井沢ゴルフクラブ」で通称「新軽」で、今回お邪魔したのは通称「旧軽」、、、実はこの2コースは全く別のコースではないんで、その辺りは少し後に解説したいと思います。
先日の「相模カンツリー倶楽部」と「相模原ゴルフクラブ」と同じくらい間違いやすいですよね。(苦笑)
軽井沢でも初期に開発されたエリアで周りにある別荘群はそれぞれ敷地も広く建物も大きくて素敵、そんな場所に隣接した場所にあるコチラはメンバーシップを大切にした歴史あるゴルフ倶楽部です。
大正10年に6ホールが翌年の大正11年に3ホールを追加してスタートとお聞きしました。
「日本で7番目に開場したゴルフ場」で「現存する日本のゴルフ場では4番目に歴史あるコース」なんだそうです。
スタートの準備をして1番のティーイングエリアにいるとキャディさんが「アサギマダラっていうこのエリア特有の蝶がいます」と教えてくれました。
この日はメンバーさんお二人と我々ビジター(ゲスト)が二人のパーティーでラウンドさせて頂きました。
12ホールでPar48、バックティーで398ヤードで18ホールに換算しても5983ヤードと長いコースではありませんが、しっかりアップダウンやバンカーはじめハザードもしっかり効いてる難しくて良いコースでした。
砲台形状のグリーンとため息の出そうなガードバンカーがほぼすべてのホールで待ち受けていました。
4番、171ヤードのショートホールです。
グリーン手前に「素敵なポットバンカー」が。(苦笑)
シングルハンデの友人は問題なく「ナイスアウト」で難を逃れました。
4番は打ち下ろしのミドルホールです、、、、346ヤード。
距離はないけど狭くてプレッシャーがタップリと。
少しコースの左、この辺りから目の前の樹を越そうと9番アイアンで自分なりには悪くない当たりだと思ったんですが、、、
ココにもポットバンカーが。(涙)
アドレスも取りずらい位置で左下がりのライ、、、、覚悟を決めて思いっきりボールの手前に打ち込んだつもりだったのですが。
砂埃は上がったのですがボールはバンカーの外には出ておらず、しかもバンカーないのも見当たらない、、、、キャディさん含め捜索開始です。
何とバンカーののり面に全くその姿が見えないくらい埋まってました、、、とんでもないくらいトップしてたんでしょうね、、、、もちろんアンプレーヤブルです。(涙)
6番、512ヤードのロングホールですが上空の視界が狭いですよね、、、ムチャ緊張します。
旧軽井沢ゴルフクラブのフェアウェイは「野芝」なんだそうです。
他のゴルフ場ではあまり見たことないシャキッとした印象の芝でした。
9月の最終週でしたが所々に紅葉し始めた樹木も見受けられました。
「旧軽と「新軽」の関係を簡単にご説明。
先に書いたように大正時代、東京ゴルフ倶楽部のあるグループが「軽井沢にゴルフ場を作ろう」と動き出したのが始まりです。
大正10年に開場した軽井沢ゴルフクラブ、その後の昭和5年に新たな土地を軽井沢の少し南部に確保し18ホールの新コースに移転した先が「新軽」こと現在の軽井沢ゴルフクラブです。
移転で残された従来の9ホールは昭和18年までパブリックコースとして運営されてましたが終戦を機に米軍が接収し飛行場や乗馬に使用されてました。
昭和22年に鹿島建設の鹿島守之助氏が9ホールを買収し昭和30年にはイン・アウト各6ホールのでの12ホールに拡張されました、、、コチラが現在の「旧軽」こと旧軽井沢ゴルフクラブです。
色々な資料を要約するとこんな感じです。(笑)
話の真偽はともかく、「時の総理大臣を理事長が追い返した」とか「プロゴルファーになると駐車場までしか入れてもらえない」なんて逸話があるのは「旧軽」ではなく「新軽」です、、、白洲次郎氏が理事長をつとめられていたのも「新軽」です。
12ホールほど回ってから昼食です。
午後からはまた「1番から6番」を回って18ホールほどラウンドさせて頂きました。
こじんまりとしたクラブハウスも華美でなく、でもムチャ素敵。
皆さん、天気が良かったのでテラス席で昼食をとられてました。
カツカレー、、、美味しかったです。
「スイーツも美味しいから食べてみない?」とメンバーさん。
こう見えて甘いものはそれほど好きではないんですが、このババロアはちょっと感動しました。
すっかり晴れ渡っての1番は緊張が解けたせいもあって、朝一番に見た景色とは違って見えました。
「旧軽はメンバーさん同士がとてもフレンドリーだから、緊張せずに楽しんでいってくださいね」とこの日に初めてお会いした方が何度も声をかけてくださいました。
ちょっと今思い出してもニヤけちゃうくらい楽しい時間でした。
もちろん誰かれなく入会できるクラブでなく、にこやかにラウンドされてるすれ違ったメンバーさんも「普通ではない方ばかり」なんでしょうけど、柔らかな空気は流れてる気持ち良い空間です。
メンバーさん同士がホンマにに仲良しなんだそうで、クラブ競技の表彰式はタイトルを獲得された方のご家族やお孫さん、他のメンバーさんも家族連れで出席されたりするんだそうです。
この前の週にラウンドさせて頂いた、相模カンツリー倶楽部と「メンバーが楽しむための倶楽部」といった雰囲気が似てるなとも感じました。
「ドレスコードはあまり厳しくないから気にせずにおいで」とメンバーさんが事前に教えてくださいましたが、それでも「キチンとして行って邪魔や迷惑にならないように楽しもう」と肌で感じる、威圧感ではないんだけど、それとは別な凛とした良い空気が流れてるんですよね。
プロショップに「お土産用の倶楽部マーク入りマーカー&ボール」も販売してない、、、これも他の名門コースでも見受けられない光景です。
軽井沢に別荘をお持ちになってるお金だけでなく、気持ちにも余裕がある方たちが自分たちのスタンスでゴルフ・倶楽部ライフを楽しまれている場所を垣間見ることが出来て、とても貴重な経験でした。
お招きくださったメンバーさん、お忙しい中付きあって下さった先輩に心から感謝です。
GOLFLIFE-Selectshop
Timeless
店長 亀井 一郎