今日は日曜ですが、起き抜けに知らない番号から着信が。

 

 「モシモシかたさんです、おはようございます。」

 

 「あ、大工さんですか?隣の学区のKOといいます。

 工事の依頼じゃあないんですが、是非会ってお話しを聞いていただきたいんです。」

 

 年配の男性で、実直な感じだったので、待ち合わせをして、今日のお昼過ぎにお目にかかりました。

 

 お元気そうではありますが、御年74歳になられるとのこと。

 

 

 早口で若干舌がもつれ気味なので、聞き取りにくいのですが、話の趣旨は、俺は役に立つぞ!ということらしいです。

 

 

      「具体的にどういうことがお願いできますか? 工事ですか?」

 

 「工事は出来ないが、いろいろ役に立つ!」

 

 

 名刺を頂いてみると、 ” 加持 祈祷 ” とあります。 あー。

 

 

 「般若心経も覚えたし、観音経も本が無くても唱えられる。御利益がある!」

 

      「般若心経なら、僕も暗記してますよ。」

 

 

 「般若心経はまだ簡単なんだ。観音経は長いから難しい。」

 

      「以何令衆生  得入無上道  速成就仏身 てやつでしたっけ。」

 

 

 「それは違うやつだ!」

 

      「あ、間違えた、じゃあ、

       世尊妙相具我今重問彼佛子何因縁・・・衆中八萬四千衆生皆発無等等阿耨多羅三藐三菩提心  てやつですかね。」

 

 「違う!」

 

      (違うのか・・・ )         

 

 「俺ぁ神職でもある。あなた、神職の資格はすぐ取れるから、取っておきなさい。信用が付くから。」

 

      (あ、お経の話はスルーされた・・・。)

 

      「いりません。神職さんといえば、地鎮祭はなさるのですか?」

 

 

 「今時、地鎮祭は無しで済ますか、工事の人が自前でやってしまうもんだ。」

 

      (うちはそんなこと無いけどな・・・。)

 

 

 とにかく元気で面白いおっちゃんでした。

 

      「さて、どうもありがとうございました。そろそろ失礼します。」

 

 「ありがとう、ひとつよろしく頼みますよ!」

 

 

 手早く切り上げさせてもらったから、しつこくされるかなーと思ったら、尻切れは意外とサッパリしておられました。

 

 

 いろんな人に出会うけど、独特な方でした。

 

 そんだけです(笑)。