おっす!!
 
 オラかたさん!
 
 ・・・ちがうか。
 
 
 玄翁の柄の話を。 久々に写真入りで。
 
 
 僕には決まった型が無くて。
 
 材料や気分で微妙に変わり、毎回おんなじでは、ありませんです。
 
 でも、振ってみて、もし気に入らなければ、すぐに作り直しますよ。
 
 
 工具やノミ・カンナは、わりと理詰めで仕立てますが、玄翁は感覚が頼りです。
 
 何でだろ? 変なの。
 
 
 でも、自然とセオリーは踏んでいるみたいで、鏡と持ち手の離れは計ってみたら15ミリ。
 
 
 木が逆反りですが、尻のフックが生かしたくて、こいつは逆使いにしました。
 
 頭は普及品ですよ。藤六(中=120匁)です。広樹と同じ相豊ハンマー製の筈ですが、価格は4分の1以下かな。
 眺めてウットリ出来るタイプの代物ではありませんが、釘を殴るには十分です。
 
 
 この前、昔の穴屋大工の柄は1尺に決まっていたと伺ったので、初めて測ってみました。
 
 
 1尺と1分5厘でしたー。 んーおしー。
 
 他のこだわりポイントは、鏡をキレイに保つこと。
 
 面取りを滑らかにして、荒い傷は磨いて消します。
 
 いつでも白木の木殺しに使えるように、かな。
 
 準備の上にも、準備して、機会を逃さない、なんてね。
 
 
 思い出してみると、見習い坊主のとき。HM現場に独りで放り込まれたっけ。
 床の捨て張り、20ミリの硬いパーチクルボードの釘仕舞いを、バラ釘と玄翁でやっていた。太めのツーバイ釘の65とか90とかを12センチピッチで延々打った。
 当時、普及の初期段階だった高圧釘打ち機は持ってないし、そもそも高くて買えないし。
 普通圧だと、硬くて入らないし、コンプも小っこいのしか持ってないし。
 床パネルを全部、手で打つ!みたいな話。いまから思うと、若かったというか、単なるバカっていうか・・。でも、玄翁を振る手は、あのときに出来たのかな~、と、思ったりもするのだった。
 
 
 おまけでちょっとだけ、今日の現場の写真です。
 
 
 
 これって、何風? ・・知らないや。
 
 お客様の御希望を自分なりに汲んで、テキトーにまとめてみました。
 
 和風が得意なつもりなんだけど、もう長いこと、化粧柱に目違とか掘ってない気がします。