さて、でっかい鋸巻きの中身はというと、主に刻みや屋根仕舞いで使う鋸です。




 手前から、尺1両刃のピンピン、9寸、尺2太鼓、尺1やや切れ止み、プロンリー縦横斜め、です。



 黒い太鼓引は、昔、中古品を買い求めました。刻みで丸鋸の届かない部分をぶち切るには、替え刃よりも目立て式のデカイ鋸のほうがずっと早いことに気がついて。


 重宝します。でも、太鼓引はあまり好きになれません。刻み仕事があったら、1.2~1.3尺両刃を買い足したいところです。


 プロンリーは、はっきり言って出番がありませんが、親方に最初に買い与えて貰ったものなので、どうしても手放せず。



 太鼓以外は量産品です。桐柄が汚れていないのは、滅多に使わない証拠ですね。あーあ、バレちゃった(笑)。




 次のを開けてみます。



 手前から、身が薄いから軽くて速いベニヤくねくね切り用のレーザーソー、次が屋根や足場の上で細かい仕事に使う、人に使われても諦めのつく犠牲用ゼットソー7寸目、次の黒いのが手打ちの中古品切れ止んでいる8寸両刃、次が一番活躍している7寸両刃の何にでも使いやすいやつに、一番奥は240のアサリなし横引きです。


 アサリ無しは、引き尻に捲くれが出にくくて、際がシャープで、直進性が高いです。これを利用して、床貼りのときの柱の首切りに重宝します。目がそれほど細かくないわりに綺麗に引けるので、スピードも追求できます。

 ただし、鋸身の中すきだけで渋りを低減しているので、喰い付きには要注意です。量産品といっても硬めなので、無理をすると一発で割れるような気がします。


 さて、ここで問題。切れ止んでいるし、たいした精度でもない手打ちの8寸両刃ですが、専門の大切な役目があります。両刃でないと務まらない、ある決まった用途とは、いったいどんな作業でしょう?


 続く。