暦では一年の切り替わりは真冬。12月31日で終わり、新しい年が1月1日から始まる。
しかし実際は、日本の多くの人々の生活は春爛漫の中で切り替わる。
東京なら梅から桃の時期に別れ、桜が満開の頃に新しい出会いがある。
物心つく頃から三十代半ばぐらいまでは、毎年毎年環境が変わる中、大小様々なイベントに追われながら、自身の成長に合わせて新しい発見の連続だった。
だが、いつの間にか…一年は同じことの繰り返しになっていく。
勿論、日々の細かい違いはあるし、その中で様々な悲喜こもごもはあるけれど、一年単位で仕事のサイクルは決まっており、やることも大同小異だ。
公私の公の部分は多少の違いはあれ、誰もが似たり寄ったりであろう。
けれど、私の部分ではそうでない人が多いはずだ。
「私」の部分は、どれだけ他者と交わるかによって大きく異なる。
「私」の部分で、ほとんど他者と交わらなければ・・・
今年の春も取り立てて言うほどのこともなく、
ただ年々、少しずつではあるが体力は衰え、容姿も衰え・・・
あと何年ぐらい、同じような一年が繰り返されるのだろうか?
あと何回ぐらい、散る桜花に漠とした不安を抱くのだろうか?