モッシュを見送って 1年と3ヶ月が過ぎました。
本当にたくさんの皆さんに支えてもらいました。
ありがとう!

3月21日 新たな一歩を踏みだしました。


モッシュが居なくなって ほとんど捨ててしまったので 急いで準備した。








2020年 1月18日生まれの男の子です。

名前はリッケンです。

ブログ、インスタの予定は無いけど… 
これから たくさん一緒にいろんなことを経験していくので 見かけたら宜しくデス。

インスタ始めました





もうブログは更新しないつもりだった。


ただ長く辛い寂しいだけの1年でした。




一周忌という節目を迎えて ここまできた自分のためにブログを更新した。


長い1年だったけど 1年前のこの日の出来事は分刻みに覚えている。




前日の夜は普通にいつもの散歩をした。

お城の近所のコインパーキングに車でお出かけするために 少しだけドライブ。


車に乗ると いつもの嬉しい〜って儀式が始まった。

車のシートにゴロンゴロン、すりすり。

でもね、しんどそうだった。

いつもより歩くの遅かったし 走らなかった。


それでも いつものコースを散歩した。

帰っていつも通り ご飯もちゃんと全部食べた。

これが最後のご飯になった。





モッシュを看取った日。




いろんな葛藤が自分の中にあった。



もしものための心臓マッサージのやり方は 数年前から動画やネットを見まくって知識だけは頭に入れてた。

モッシュの息が小さくなってきた時 早くやらなきゃって気持ちが焦った。



でもやらなかった。



医者から言われた事はリンパに転移すると数分、数秒で命を落としてしまうということ。

医者でもどうする事もできないということ。



もし心臓マッサージをして 蘇生することができたとしても 又、数分後 同じ苦しみをモッシュにさせてしまうかもしれない。

最悪、ずっと苦しい状態が続いてしまうかもしれない。



苦しい、痛いのは1度でいいよね。




だから奥歯をギュッと噛みしめながら耐えた。




「大丈夫やからな、大丈夫やで」って声をかけ続けた。


しっかりと見届けようって自分に言い聞かせて看取った。



この1年は その日のことが何回も頭の中で再生された。

寝ようと目を閉じると始まる。

車の運転中に始まる。

どうする事もできないのに ただ頭の中でこのやり取りが始まってしまう。





困ったことがあるといつも自分を頼ってきたモッシュ。

11年間一緒にいると当たり前に目で会話できる。


倒れ込んだ時 「助けて!」って目で訴えてきた。

そして僅か数十秒後 「もうダメだよ、無理だよ」って目になった。

モッシュのあんな目は初めて見た。



どうする事も出来ず助けることができなかった。



そして後悔



本来の寿命を全うさせたのではなく こんな形でお別れをしてしまったこと。



癌にさえならなければあと何年も生きれたはず。



なんで早く口の中の腫瘍を見つけられなかったんだろ。なんで早く耳の病気に対処できなかったのだろ。


この2つのことを後悔してる。


今更 後悔しても仕方のないことだけど モッシュからのサインはあったはずなのに それを見逃してしまった。



この事で1年間ずっと苦しんだ。

しっかり受け止めて苦しもうと思った。



去年の今日って何をしてたのかなって振り返る事しかできなかったこの1年間。




でもね、明日からはもう振り返れない。



去年の今頃はもう振り返ることができなくなった。



だから これからは昔の楽しかった事を思いだそう。




そんな気持ちで今日を迎えた。



だから早くこの日がきて欲しかった。



この1年間たくさんネジを巻いた。

毎日、毎日キリキリとこれ以上巻けないのに無理やりでも巻くしかなかった。



何日かに1度、どうしょうもなく心がしんどい日がくる。



そんな時はみんなのブログに助けてもらっている。



普通の日常を見せてもらえるだけで 心が軽くなった。



会ったことがあるお友達、会ったことはないけど共感できる人、犬種は同じじゃないけど気になるブログとか みんなに助けてもらってる。





あとモッシュが旅立った日からした事。





遺骨ホルダーっていうのを知って作ってもらった。




毛と骨を少し入れて持ち出せるというお守りみたいなものになるのかな。

休日に外に出る時はいつも一緒。





あと、フェルト作家さんに作ってもらったミニモッシュ。

データーを渡して 数ヶ月待った。

心を込めて一生懸命 やり取り、修正しながら仕上げてくれた。




似てるとか似ていないとかは重要ではなくて とにかく何か欲しかったのが本心です。




それとお花を切らさずに供えること。






そのおかげで 長持ちする花としない花の見極めができるようになってきました。



お水は毎日変える。

容器は小さくなったけど モッシュが生きていた時から継続してる。



縁結びの神様の出雲大社に行った。



稲佐の浜から砂をもらって 御砂を頂いた。



一周忌を迎える前にどうしても行きたかった。



縁があってモッシュと出会い生活出来た事、モッシュが繋げてくれた全ての縁にありがとうを伝えたかった。



そして いつかはわからないけど新しい家族を迎える事ができますようにって全部の社に参拝してきた。



モッシュが死んで ゼロになった気分だった。



犬を迎える前の生活に戻ると思っていた。



でも 戻らなかった。



この1年間ただモッシュが居ないっていうだけの毎日を過ごしていた。



12月16日のこの日11回目のうちの子記念日に火葬した。






なんでこの日になったんだろ。



今でも辛いのは 家に帰ってきた時に お迎えがないのは寂しい。



この1年、わかっているのに この気持ちだけは変わらない。



モッシュが旅立ってから お友達が次々と旅立った話を聞いたり知ったりした。



もう あの日は戻らないんやなって実感する。



でもね、また いつか 再会できたらいいな。



心の整理がついたら 新しい家族を迎えて また皆んなと会いたいね。








ブログを読んでくれた皆さん、


お友達、


モッシュ、


出会えたことに感謝❗️


また逢おうな!







モッシュが虹の橋に旅立った翌日の日曜日、火葬することにした。

どこに託そうか。前もってそんなの下調べしてる人なんていないよね。


スマホで ペット火葬で検索してすぐに目についた 24時間対応ってところに電話をかけた。

オペレーターの人が 折り返し1時間以内に業者から電話しますとの事で 犬種と重さだけを伝えた。


30分くらいで 電話がかかってきた。
明日は14時しか時間が空いていないのですが どうですか?って内容だったが 直ぐに 宜しくお願いします。と返事をした。


もう動くことはないけど モッシュと過ごす最後の夜です。
布団をモッシュの居る部屋に持って行き 一緒に寝たよ。

夜中、おとうちゃんは髪がビチャビチャになるくらい汗をかいて起きた。

部屋の温度は16度くらいなのに。

嫌な夢だったのかなと思って体を起こしたけど 現実だった。

受け入れ難い事が起こったから 神経的なものなのかと思ったけど モッシュがいつも通り布団に入ってくっついてきたんだと思うことにした。


当日の朝 を迎えた。
数時間後には もう骨になってるんだと思うと ずっと撫でてた。
あと、毛をほんの少しもらった。
飼い主の身勝手な行動やけど許してな。


こういう時間はアッというまやね。
約束の時間前に電話が鳴る。
近くに来ていると言うので 2人でモッシュを運んだ。


「最後のお出かけやな。雨降りそうやで」



そう声をかけながら 出ると 業者の方が深々と頭を下げて挨拶した。

どうしたらいいですか?って聞くと 飼い主様の車で火葬する場所まで誘導して連れて行ってください。到着しましたらお預かりします。


散歩に行くいつもの公園の駐車場をお願いして ついてきてもらった。
だが残念、 結構 車いっぱいだった。

どうしょうかと相談すると このすぐ先の海の見える誰も来ない道路を提案してくれて お任せした。


到着した所は 港が対岸で見える道路でした。
ここでお願いしました。

改めて挨拶と名刺を頂いた。
とても物腰の柔らかい感じの良い人でした。

移動式の火葬車は 2トントラックにコンテナを積んだ よくある形です。

トラックの後ろの荷台を跳ね上げると 火葬場の炉がそのまま出てきた。

話を聞くと本当に 固定の炉を積んでいるってことだった。 煙や匂いが出ることもなく50キロのワンちゃんまで対応してますと説明をしてくれた。

炉を引き出して その上に棺を載せた。

すると このままでも良いですがワンちゃんだけ台の上に載せた方が 綺麗に骨が残りますよって言われたので 即答で 「そうします」って言った。

ここでおとうちゃんの力作は 簡単にボツになったが これに関しては 何時間もかけて制作したけど 何の思い入れもない。

だったら衣装ケースでも良かったとも思ったんだけど この後 何も無かったかのように洋服を戻して使うかなと考えたら これで良かったと納得した。

モッシュを台の上に載せていると お花もオヤツも全部 ワンちゃんの足元に置いてあげてくださいって言ってくれた。
綺麗に全部並べて モッシュに


「ありがとうな、また会おうな」


お腹に手を置きながら 声をかけた。

ガラガラとトラックの炉の中にモッシュが入っていった。

跳ね上げた扉も閉められ 骨になるまで1時間半くらいということでした。

ちょうどその時から雨が降り始めました。

車の中から雨の中 作業している様子を見てた。
尊い仕事だなと感心した。

この人は いったいどれくらい お別れの言葉を聞いてきたんだろう。モッシュみたいに寝てるように見えるワンちゃんばかりではないだろう。

そんな事を考えているうちに雨は土砂降りに。
そして1時間半経ち 再び扉が跳ね上げられた。
引き出されると 熱気と骨が現れた。
下からは炎がまだ出ていた。
危ないから少し離れてくださいと言われ 炎が小さくなり 消えるまで待った。

奥から3種類の骨壷を持ってきて どれにしますか?と聞かれ全部拾うつもりだったので 1番大きな骨壷を選んだ。
立派な骨ですねと言ってくれたけど 本当にしっかりとした立派な骨でした。
これが仏様になりますので 最後に入れてあげて下さいと説明を受け 作業をしに機械の操作の方に行った。

足元から 夢中で骨壷に納めていった。
こまめにトントンしながら 最後に頭を納めると ピッタリ入った。
この時 土砂降りだった雨も ほとんどやんでた。

この骨どうしますか?って聞かれて 続けて霊園に納めるのもご自宅に置かれるのも決まりはないので飼い主さんの自由だと思いますと話してくれた。

お寺に納めず 家に居てもらおうと考えてるみたいな事を言ったと思う。


支払い3万円と交通費4千円を支払って お礼を言って帰ってきた。

帰り再び雨が強く降り始めた。


最後にモッシュを託す人があの人で良かった。


いつも楽しみにしているモーユーさんのブログを参考に洋服を着せてみたよ。


これだけでだいぶ気分か違うね。



日に日に届くお花。



たくさんのお花が届きました。










知ってたけど ほんとうにみんなに愛されてたんやな。



2007年12月。
飼い主はモッシュを選んだけど モッシュは飼い主を選べなかった。
モッシュを迎えた日 おとうちゃんは 何も犬について知らなかったよ。

ワクチン、狂犬病、フィラリア、室内でオシッコするトイレシート、飼い主をパパ、ママということ、変わった形の爪切り…。
あと人間が食べれる物は 全部与えても大丈夫とも思ってた。

でも そんな無知な飼い主だったけど 2つだけ自分の中で決めた事がありました。


ひとつは 何があっても絶対に手をあげない。


ふたつは いつか最期の日を迎え 終わりの日がやってきた時に 放ったらかしにした事もあった、 もっと構ってあげればよかった、 相手にする時間はいくらでもあった。そんな言葉は絶対に言わない。


この2つだけを11年間守ってきたつもりです。
迷惑たくさんかけたけど 楽しく過ごせたね。

お互い流れる時間は違うのに 飼い主の生活に合わせてくれてありがとう。



モッシュが旅立った2日後  ハガキが届きました。

すごいタイミングやな。

これはモッシュからのお便りと思う事にした。







さようなら。