8月に入り、夏にしては涼しいと感じていた気温は急上昇、猛暑、酷暑が続いています。
自粛解除となったものの、依然マスク着用の呼びかけと、
一方で厚労省からはマスク着用による熱中症の注意喚起。
新型コロナでは様々な矛盾を感じる情報が増え、そういう時だからこそ確かな情報入手や、
情報格差を減らせる努力、工夫が必要だと思いました。
そんな中、もざいくハウスは7月もサークル活動、
また個人レッスンでもざいくハウスを利用していただくなど、賑やかでした。
中でもme-timeの参加者が増え、楽しい時間を過ごせたのが何よりでした。
ニュースレター8月号では、啓蒙活動の一つ、メンタルヘルスで、
もう一度学んだグリーフケアについて(ふみこ)と、
自身の体験談を交え、発達障がいと安易な薬物療法の危険性について(まゆみ)を取り上げています。
ご意見、感想、要望などをお知らせいただけますと幸いです。
ではニュースレター8月号をお楽しみください。
サークル活動
7月はme-timeと英語deTALK、カホン部の活動がありました。
英語deTALK:久しぶりの英語サークルは3名の参加でした。
今回から国連英検のテキストや過去問題を活用しながら、国連の活動について学ぶことになりました。
この日は国連の概要を学びました。
慣れない単語、難しい単語、表現などありますが、一つ1つ単語を覚えるのではなく、文脈で理解できるよう工夫しています。
カホン部:今回は大和カホン部との合同練習となり、4名の参加でした。
今年、発表ができるかわかりませんが、やはり課題をもって取り組むほうが励みになりますね。
そして今年も「HAKO FES カホンの祭典」が始動しています。
カホン部のメンバーも参加しています!詳しくは、HPまで!
me-time~じぶんづくりの時間:今回はいつもとは趣向を変えて、クラフトバンドのワークショップを行いました。
クラフトバンドは紙製なので、丈夫な反面、しなやかで加工しやすくまた、色も豊富なのが特徴です。
その加工のしやすさから、ヘアアクセサリーやかご、A4書類の入るバッグなども作れます。
今回は二色のバンドを使ったヘアアクセサリーのモチーフを作りました。バンドを交差して引き締めるのですが、
力を入れすぎてもゆるくても良くないので、力加減が難しかったメンバーもいました。
講師のまさこさんや他のメンバーの手助けもあり、なんとか格好がつきました。
初参加の方の感想
・me-timeのほのぼのとした雰囲気の中、おしゃべりしながらのワークショップや塗り絵は楽しかった。
・初めて参加したが、久しぶりに何かに集中したのでリフレッシュできた。
~講師のまさ子さんから~
ワイワイとして楽しかったです。ワークショップを開いたのも初めてだったので、
人に教えることの難しさがあって大変でしたが、それも楽しめました。
<グリーフケア~全人的な痛み 立ち直るプロセス、グリーフケアの方法>
グリーフケアとは「愛する者との別れ、喪失・悲観からの回復とその援助」を意味します。
そしてこのような悲観反応は誰にでもある正常な反応であることを理解する。
立ち直るプロセスがあることを知ることで、そのプロセス中にある状態を「治療」対象としないことが大切です。
立ち直りのプロセスをボルビィは4つの段階 ①呆然自失、②故人を思慕し探し求める(数か月~数年)、③混乱と絶望、④再建で、
デーケンはもっと細かく12の段階①精神的打撃と麻痺状態、②否認、③パニック、
④怒りと不当感、⑤敵意と恨み、⑥罪意感、⑦空想形成、幻想、⑧孤独感と抑うつ、
⑨精神的混乱と無関心、⑩あきらめ~変容、⑪新しい希望、
⑫立ち直りの段階~新しいアイデンティティの誕生でプロセスを説明しています。
グリーフケアの具体的な方法として主に
①心にあることを言葉として表現する(日記など)、
②思い出を語る(カタルシス効果)、
③客観視する、
④セルフ・ストーリーの再構築(ナラティブ・セラピー)が上げられます。
私はプロセスではボルビィの②と③、デーケンでは④~⑪を行ったり来たりしている感じです。
グリーフケアの方法では、母と私だけのストーリーの再構築④を試せるかな…と思っています。
死別だけではなく、離別や喪失など自己体験の中で、
またその体験を見守る側の関わり方としても、
何かの一助となれば幸いです。
安易に「治療」対象とせず、「薬物治療」に繋げないようにしましょう。 (文責 ふみこ)
<安易に薬物療法に繋げないために~増えている発達障がいの投薬治療を知る>
発達障害の薬物療法を知ったのは、小4,5年の息子が発達クリニックを受診した時だった。
息子は、普段から忘れ物が多く授業中もボーとするのでよく注意されていたし勉強も遅れていた。
性格上の事なのか発言が極端に少なく、面談の度に「もっと積極性が出せるといいですね」といわれる。
何がおかしいとははっきりしないが、とにかく周りと比べて何かが違うのが気になり受診した。
診察は普段の様子を親から聞き取り、先生からの学校の様子を記した記録、本人への問診だ。
診察の結果は『恐らくAD/HD(注意欠陥/ 多動性障害)のADD(注意欠陥障害)の方だろう』とのこと。そして医師は続けてこう言った。
「このまま様子を見てもいいのですが、脳内の物質の伝達をスムーズにして頭を活性させるお薬がありますよ」と。
当時、発達障害の薬物療法についての知識は皆無だった私は単純に、
「そんな治療もあるんだ!」と驚いた。
それと同時に「この子の状態が良くなるなら薬もいいのかもしれない」と希望さえ感じたが、
やはり抵抗感と経済的負担とでその時は見送り、その後は受診はしなかった。
個性として受け入れて、そして、薬物療法を勧められたこともすっかり忘れてしまっていた。
再び、発達障害の薬物療法について知る機会を持ったのは何年後かで、
それがもざいくハウスでの精神医療の勉強会だった。
そこで一人の参加者の言葉に衝撃を受けた。
「発達障害の子どもによく処方されている薬には覚せい剤と同じ成分を使った薬もある。」である。
それは勉強会の中では知られていることらしく私以外の参加者たちが意見を交わしている中、私は無知な自分を恥じていたのを覚えている。
“あの時、薬代の負担を気にしなかったら、もしその薬を処方されたら私は、
何の疑いもなく息子に服用させていたに違いない、周りの子と同じように、
ボーとせずに集中して授業が受けられる普通の子になるように。”と。
調べてみると覚せい剤と同じ成分の薬というのは中枢神経刺激薬の事で
ADHDの治療薬としてコンサータやリタリンがあり、依存性の高さを始め多くの副作用がある。
他にも非中枢神経刺激薬のストラテラが治療薬として認可されているがこちらも肝障害や多様な副作用がある。
そしてこれらの薬は安易な処方により薬害を引き起こしていると言われている。
当時ADDとして診断された息子が処方されたとしたらこれらの薬だったかもしれない。
子どもの発達障害の増加に伴い、薬物療法も増えていると知った。
「お子さんの状態が良くなるお薬がありますよ。」
とまるで風邪を治すように言われたら手を伸ばしてしまうだろう。
医師に勧められるままだったなら私の息子も薬害で苦しむ一人になっていたと思う。
また、じっとできない、考えをまとめられないなど発達障害と同じような症状が
実は栄養素の極端な過不足や何らかのアレルギー、療育者からの不適切な扱いでも出現するという。
発達障害ではない子どもが発達障害と誤診されて最悪の場合、
必要のない薬を飲まされている可能性があると考えると、
薬物療法ありきという安易な処方による薬害は身近にあるかもしれない。(文責:まゆみ)
参考:「発達障害の薬物療法を考える」嶋田 和子著
「からだの毒消し生活術」大森 隆史著
参考図書に上げている
大森隆史先生はたぶん、日本で一番初めに脳内デトックスという言葉を使った方ではないかと思います。
嶋田和子さん(かこさん)は多くの当事者や家族との茶話会や対話を重ね執筆活動をしているジャーナリストであり、もざいくハウスの勉強会で講師としてお話くださいました。
このお二人の書籍を読み、理解し、自身が納得して、参考として紹介。
自ら確かな情報を求めに行く。
情報格差が広がる社会で、まゆみさんは大事なことを実践されていると思います。
また勉強会の参加を機に、もざいくハウスでの勉強会、モノづくりのイベントに参加、
そして今もメンバーとして積極的にかかわってくれています。
ありがたや(。-人-。) (コメント:ふみこ)
今後の予定:
<もざいくハウス活動>
8月上旬~下旬 ひまわりPJ@境川団地
8月中旬 もざいくハウス整理、片付け
8/16 (日) 10時~ 調理会de超理解
8/16 (日) 13時~ me-time
8/30 (日) 13時~ カホン部
<連携・関係団体>
8/2 (日) 14時~ オルタナティブ神奈川 サードオピニオン会
8/11 (火) 19時~ コミファなないろ 定例会
8/26 (木) 13時~ ちいきびと∞カフェ ちいきびと運営委員会
もざいくハウス お問い合わせ先
メールアドレス: mosaiclife2014@gmail.com(変更予定)
電話番号 : 090-2096-4835
FBページ:https://www.facebook.com/mosaiclife2014/
blogページ:https://ameblo.jp/mosaiclife/(移転予定)
もざいくハウス HP: 構築中