8月は変則的であったものの、やはり夏休み。

人出も増え、もざいくハウスのメンバーもそれぞれ普段以上にいろいろ動きがあったようです。

また8月はちいきびとカフェが再開され、繋がりが少しずつ増えていき、お互いの夢(妄想)を共有しながら、活発な会となりました。

また大和さくら会(精神保健家族会)のメンバーが参加希望をされていたこともあり、久しぶりに神奈川オルタナティブ協議会のサードオピニオン会に参加しました。

お子さんの様子、特に薬のことで疑問があったため、参加されて多くを学び、また他の参加者のお話も聴き、有意義な時間を過ごされた様子です。

9月以降も参加したい、とのことでした。繋がりからも情報格差を減らす努力、工夫が必要だと思いました。 

 

さて、8月のもざいくハウスはme-time、カホン部、そして英語deTALKのサークル活動、ひまわりPJの子どもの権利の啓蒙活動、また面会交流支援、メンタルヘルス等の地域人活動がありました。

また花実物語さんがプライベートレッスンでもざいくハウスを利用してくださり、生徒さんともに楽しい時間を過ごされたようです。ニュースレター9月号では、その様子を生徒さんが簡単にレポートしてくださいました。

そして写真だけですが、ひまわりPJの様子も載せました。地域各所で今後も広がっていくと良いなと思います。

ご意見、感想、要望などをお知らせいただけますと幸いです。

ではニュースレター8月号をお楽しみください。

 

<調理会de超理解>

8月の調理会de超理解は夏らしく「生春巻き」でした。

よくスーパーの惣菜コーナーに置いてあるベトナム料理の一つです。

当日準備した具材は素麺、茹でた鶏肉、炒り卵、ニラ、もやし、カニカマ、その他生野菜が多めでした。

生春巻きの皮は、冷凍ピザの大きさぐらいで、それを水に浸し柔らかくなった皮の上に

具材を置き巻いていきました。

手作りのポン酢と甘辛のタレをつけて食べました。

野菜たっぷりでヘルシーな料理で、最初の3つの他に追加で作り、合計5,6個

をペロッと食べてしまいました。(ミカ)

 

<me-time ~ テーマぷらす「アロマリンパマッサージ」>

≪メンバーの感想≫

今回のテーマぷらすは、アロマリンパマッサージ。

講師にアロマセラピストの唯さんを迎えての開催でした。

開始から、唯さんが持参されたハンディデュフューザーで室内にアロマの香りが広がり、香りに包まれながらお話が始まりました。

前半はアロママッサージの見学、後半はセルフマッサージの仕方を教えていただきました。

質疑応答では、コロナ予防についての質問があり、シナモンパウダーをドリンクに入れて

使うとコロナ予防になるというお話しもあり健康にいい情報満載で、充実した時間となりました。(花実)

 

<羊毛フェルトクラフトレッスン@もざいくハウス>

6月より花実物語さんによる羊毛フェルトクラフトレッスンを受けています。       

今回は青い某鉄道会社の電車さんを元にしたキャラクターを作っています。

前回の作品はシャチで 構造がシンプルでしたので簡単に完成しました。

しかし、今回は細かいパーツがたくさんある為、難易度が高くなり、より集中力を要しますが、回数を重ねるうちにフェルトの扱いに慣れてきたので、完成が楽しみです。 (レミー)

 

啓 蒙 活 動(子どもの権利)~CRC日本×もざいくハウス

ふくしまとみんなを繋ぐひまわりプロジェクト2020

~今年も専用のひまわりを育てて、種を福島の      

障がい者支援団体NPO法人シャロームに贈ろう!~

 

今年もCRC日本のひまわりプロジェクトの本拠地である東岩槻の慈恩寺ひまわり畑から始ま

り、もざいくハウスの近隣の大野中公民館、町田の境川団地、近隣の駐車場やマンション住民の皆さん、宇佐美石油がひまわりPJに参加くださっています。

8月に入り、夏にしては涼しいと感じていた気温は急上昇、猛暑、酷暑が続いています。

自粛解除となったものの、依然マスク着用の呼びかけと、

一方で厚労省からはマスク着用による熱中症の注意喚起。

新型コロナでは様々な矛盾を感じる情報が増え、そういう時だからこそ確かな情報入手や、

情報格差を減らせる努力、工夫が必要だと思いました。

 

そんな中、もざいくハウスは7月もサークル活動、

また個人レッスンでもざいくハウスを利用していただくなど、賑やかでした。

中でもme-timeの参加者が増え、楽しい時間を過ごせたのが何よりでした。

 

ニュースレター8月号では、啓蒙活動の一つ、メンタルヘルスで、

もう一度学んだグリーフケアについて(ふみこ)と、

自身の体験談を交え、発達障がいと安易な薬物療法の危険性について(まゆみ)を取り上げています。

 

ご意見、感想、要望などをお知らせいただけますと幸いです。

ではニュースレター8月号をお楽しみくださいおねがい

 

サークル活動

7月はme-timeと英語deTALK、カホン部の活動がありました。

英語deTALK:久しぶりの英語サークルは3名の参加でした。

今回から国連英検のテキストや過去問題を活用しながら、国連の活動について学ぶことになりました。

この日は国連の概要を学びました。

慣れない単語、難しい単語、表現などありますが、一つ1つ単語を覚えるのではなく、文脈で理解できるよう工夫しています。

カホン部:今回は大和カホン部との合同練習となり、4名の参加でした。

今年、発表ができるかわかりませんが、やはり課題をもって取り組むほうが励みになりますね。

そして今年も「HAKO FES カホンの祭典」が始動しています。

カホン部のメンバーも参加しています!詳しくは、HPまで!

 

me-time~じぶんづくりの時間今回はいつもとは趣向を変えて、クラフトバンドのワークショップを行いました。 

クラフトバンドは紙製なので、丈夫な反面、しなやかで加工しやすくまた、色も豊富なのが特徴です。

その加工のしやすさから、ヘアアクセサリーやかご、A4書類の入るバッグなども作れます。

今回は二色のバンドを使ったヘアアクセサリーのモチーフを作りました。バンドを交差して引き締めるのですが、

力を入れすぎてもゆるくても良くないので、力加減が難しかったメンバーもいました。

講師のまさこさんや他のメンバーの手助けもあり、なんとか格好がつきました。

 

初参加の方の感想

・me-timeのほのぼのとした雰囲気の中、おしゃべりしながらのワークショップや塗り絵は楽しかった。

・初めて参加したが、久しぶりに何かに集中したのでリフレッシュできた。

 

~講師のまさ子さんから~

ワイワイとして楽しかったです。ワークショップを開いたのも初めてだったので、

人に教えることの難しさがあって大変でしたが、それも楽しめました。

 

<グリーフケア~全人的な痛み 立ち直るプロセス、グリーフケアの方法>

グリーフケアとは「愛する者との別れ、喪失・悲観からの回復とその援助」を意味します。

そしてこのような悲観反応は誰にでもある正常な反応であることを理解する。

立ち直るプロセスがあることを知ることで、そのプロセス中にある状態を「治療」対象としないことが大切です。

立ち直りのプロセスをボルビィは4つの段階  ①呆然自失、②故人を思慕し探し求める(数か月~数年)、③混乱と絶望、④再建で、

デーケンはもっと細かく12の段階①精神的打撃と麻痺状態、②否認、③パニック、

④怒りと不当感、⑤敵意と恨み、⑥罪意感、⑦空想形成、幻想、⑧孤独感と抑うつ、

⑨精神的混乱と無関心、⑩あきらめ~変容、⑪新しい希望、

⑫立ち直りの段階~新しいアイデンティティの誕生でプロセスを説明しています。

 

グリーフケアの具体的な方法として主に

①心にあることを言葉として表現する(日記など)、

②思い出を語る(カタルシス効果)、

③客観視する、

④セルフ・ストーリーの再構築(ナラティブ・セラピー)が上げられます。

 

私はプロセスではボルビィの②と③、デーケンでは④~⑪を行ったり来たりしている感じです。

グリーフケアの方法では、母と私だけのストーリーの再構築④を試せるかな…と思っています。

 

死別だけではなく、離別や喪失など自己体験の中で、

またその体験を見守る側の関わり方としても、

何かの一助となれば幸いです。

安易に「治療」対象とせず、「薬物治療」に繋げないようにしましょう。 (文責 ふみこ)

 

<安易に薬物療法に繋げないために~増えている発達障がいの投薬治療を知る>

発達障害の薬物療法を知ったのは、小4,5年の息子が発達クリニックを受診した時だった。

息子は、普段から忘れ物が多く授業中もボーとするのでよく注意されていたし勉強も遅れていた。

性格上の事なのか発言が極端に少なく、面談の度に「もっと積極性が出せるといいですね」といわれる。

何がおかしいとははっきりしないが、とにかく周りと比べて何かが違うのが気になり受診した。

診察は普段の様子を親から聞き取り、先生からの学校の様子を記した記録、本人への問診だ。

診察の結果は『恐らくAD/HD(注意欠陥/ 多動性障害)のADD(注意欠陥障害)の方だろう』とのこと。そして医師は続けてこう言った。

「このまま様子を見てもいいのですが、脳内の物質の伝達をスムーズにして頭を活性させるお薬がありますよ」と。

 

当時、発達障害の薬物療法についての知識は皆無だった私は単純に、

「そんな治療もあるんだ!」と驚いた。

それと同時に「この子の状態が良くなるなら薬もいいのかもしれない」と希望さえ感じたが、

やはり抵抗感と経済的負担とでその時は見送り、その後は受診はしなかった。

個性として受け入れて、そして、薬物療法を勧められたこともすっかり忘れてしまっていた。

 

再び、発達障害の薬物療法について知る機会を持ったのは何年後かで、

それがもざいくハウスでの精神医療の勉強会だった。

そこで一人の参加者の言葉に衝撃を受けた。

「発達障害の子どもによく処方されている薬には覚せい剤と同じ成分を使った薬もある。」である。

それは勉強会の中では知られていることらしく私以外の参加者たちが意見を交わしている中、私は無知な自分を恥じていたのを覚えている。

 

“あの時、薬代の負担を気にしなかったら、もしその薬を処方されたら私は、

何の疑いもなく息子に服用させていたに違いない、周りの子と同じように、

ボーとせずに集中して授業が受けられる普通の子になるように。”と。

 

調べてみると覚せい剤と同じ成分の薬というのは中枢神経刺激薬の事で

ADHDの治療薬としてコンサータやリタリンがあり、依存性の高さを始め多くの副作用がある。

他にも非中枢神経刺激薬のストラテラが治療薬として認可されているがこちらも肝障害や多様な副作用がある。

そしてこれらの薬は安易な処方により薬害を引き起こしていると言われている。

当時ADDとして診断された息子が処方されたとしたらこれらの薬だったかもしれない。

 

子どもの発達障害の増加に伴い、薬物療法も増えていると知った。

「お子さんの状態が良くなるお薬がありますよ。」

とまるで風邪を治すように言われたら手を伸ばしてしまうだろう。

医師に勧められるままだったなら私の息子も薬害で苦しむ一人になっていたと思う。

 

また、じっとできない、考えをまとめられないなど発達障害と同じような症状が

実は栄養素の極端な過不足や何らかのアレルギー、療育者からの不適切な扱いでも出現するという。

発達障害ではない子どもが発達障害と誤診されて最悪の場合、

必要のない薬を飲まされている可能性があると考えると、

薬物療法ありきという安易な処方による薬害は身近にあるかもしれない。(文責:まゆみ)

 

参考:「発達障害の薬物療法を考える」嶋田 和子著

    「からだの毒消し生活術」大森 隆史著

 

参考図書に上げている

大森隆史先生はたぶん、日本で一番初めに脳内デトックスという言葉を使った方ではないかと思います。

嶋田和子さん(かこさん)は多くの当事者や家族との茶話会や対話を重ね執筆活動をしているジャーナリストであり、もざいくハウスの勉強会で講師としてお話くださいました。

このお二人の書籍を読み、理解し、自身が納得して、参考として紹介。

自ら確かな情報を求めに行く。

情報格差が広がる社会で、まゆみさんは大事なことを実践されていると思います。

また勉強会の参加を機に、もざいくハウスでの勉強会、モノづくりのイベントに参加、

そして今もメンバーとして積極的にかかわってくれています。  

ありがたや(。-人-。)          (コメント:ふみこ)

 

今後の予定:
<もざいくハウス活動>            
8月上旬~下旬       ひまわりPJ@境川団地
8月中旬           もざいくハウス整理、片付け        
8/16  (日) 10時~    調理会de超理解
8/16  (日) 13時~    me-time
8/30  (日) 13時~    カホン部

<連携・関係団体>
8/2   (日) 14時~   オルタナティブ神奈川    サードオピニオン会
8/11  (火)  19時~   コミファなないろ    定例会
8/26  (木)  13時~   ちいきびと∞カフェ    ちいきびと運営委員会

 

もざいくハウス お問い合わせ先

メールアドレス: mosaiclife2014@gmail.com(変更予定)

電話番号   : 090-2096-4835 

FBページ:https://www.facebook.com/mosaiclife2014/

blogページ:https://ameblo.jp/mosaiclife/(移転予定)

もざいくハウス HP: 構築中

 

今年も早くも一年の折り返し。

新型コロナによる混乱や対応など影響を受けた2020年前半。

そんな中でももざいくハウスの活動はメンバーの判断に任せ、me-timeは大きな変更をせずに開催。

逆に話して発散、笑って免疫力アップ、を目指しました。

とは言え、何事もなく過ごせているのもメンバー一人ひとりの意識の高さがあるから、と思っています。

後半も引き続き、普段からの健康管理、配慮を心掛けたいと思います。

また前半はメンバー2人が家族との別れを経験しました。私もその一人です。

あと5年は生きたい、と願い受ける決意をした手術で、家族が帰らぬ人となりました。

誰でも迎える死、愛する人との死別。

無念と憤りと後悔と。様々な感情が繋がって出てきています。

改めてグリーフケアについて考え、自分なりに学び直しました。

今まさにグリーフケアの真っただ中です。

7月号裏面では日本のメンタルヘルスや、もざいくハウスの地域人活動についても触れてみました。

2020年後半はひまわりプロジェクトで少しずつ忙しくなり、

またもざいくハウスの活動としては、早くも秋、年末、来年に向けた準備に取り掛かる予定です。

その合間にHPやプログラミングなどの新しい分野への挑戦、

メンバーそれぞれの更なるじぶん作りの協力体制を整えていくことになりそうです。

そしてその中でまた新たな発見、歩みを踏み出す。

今までの時間やメンバーとの会話や対話を振り返り、そんなことを感じています。   

焦らず、でも着実に。Slow and steady.

 

6/21(日)のme-time

<みんなの報告>

緊急時代宣言が解除されて、新しい生活様式を取り入れつつ日常の中での楽しみを発見しているメンバーの話が多くありました。

漫画のネーム作り、神社めぐり、サンドバスでの温活、相模原の講座で隣にいた人と会話が弾んだなどの報告がありました。

学生のメンバーではzoomでの大学授業に慣れてきたが、それ以外の時間は電子機器にあまり触れないようにするなど、新しい授業の形へ対応できるように自身で工夫をしているとのことでした。

楽しみを見つけたり工夫することで、つらい状況もみんなで乗り越えたいですね! (花実)

 

<テーマぷらす> 

「こんな世の中だから心に響く映画 ・・・だと思うのです。」
≪メンバーの感想≫

今回、まゆみさんが紹介したチャップリンの代表作『チャップリンの独裁者』は1940年に公開された映画で私は世界史の教科書でしか見たことはありませんでした。

内容は、ナチスドイツのヒトラーを始めとする独裁者を面白おかしくコケにした喜劇なのですが、ファシズムや人種差別への批判が込められた映画だと知りました。

知るにつれて、現代に生きる私たちにも通じるものだと思い、この映画を観たくなりました。

 

祝!レミーさん二十歳のお誕生日

パンケーキづくりでレミ―さんの二十歳のお祝いをしましたカップケーキ
レミ―さん お誕生日おめでとうございます爆  笑

 

<日本のメンタルヘルス(精神保健)について考える>
「メンタルヘルス」とは、心の健康を保つための予防や、罹患した際の対応全般のことを言います。

「メンタルヘルス」や「精神疾患」と言うと、日本では医療、治療の対象に直結しがちですが、本来は「精神保健」のことで、決して医療だけでなく、福祉による関わり、そして地域での理解や受け止め方にも関係してきます。
今では5人に1人がかかるといわれる心の病や何らかの心の障がいで、前兆や症状の出方は様々です。
では大切な人や身近な人がそのような状態になった場合、どのように向き合えば良いのでしょうか。
今後は情報やもざいくハウスのメンバーが関わった事例などを時々、紹介していきたいと思います。
 

<日本の多剤大量処方問題について考える>
今日、強い不安、焦燥感で精神科を受診するコロナ鬱が増えていると言われています。

眠れない、食欲減退、無気力感、イライラ感、などの症状によっては薬を処方されるかもしれません。

睡眠薬や抗不安薬などです。

服用すれば気分が落ち着きいつのも状態に戻り、治ったと感じます。

しかし、薬の効果が切れるとまた症状がぶり返したりします。
日本の精神科医療では多剤大量処方が問題となっています。

最初は少量から、効き目がないとなると量を増やしたり種類を増やしたりしますが、精神科で処方される薬は脳に作用する為、依存性が高いものが多く、医師による安易な処方で<常用量依存>に陥ることがあります。減薬・断薬を目指そうにも離脱症状の強さがそれの困難さを招きます。
<常用量依存>に苦しみながらも減薬・断薬の当事者への取材を続け、日本の精神医療の問題点を訴えるルポライター嶋田和子さん(かこさん)は著書の中でこう述べています。
「そもそもの最初、もしかしたらあなたに薬は必要なかったかもしれない。しかし、飲みつづけてしまった薬をやめるのは、至難の業である。(中略)薬を安易に(あまりに安易に)大量に処方する精神科医の罪はけして軽くないと思っている。しかも、その後始末さえできないのだ。」(精神医療の現実 処方薬依存からの再生の物語)
この国の精神医療の現状と現場で何が起きているのか、それを取材を重ねる嶋田さんをはじめ、当事者の方やサポートをする方の協力を得ながらわかりやすい内容で発信していこうと思います。 (まゆみ)
<患者よ、クスリを捨てなさい~「クスリの適正量」~薬剤師協会 前会長児玉氏>
実は多剤大量処方は精神科医療だけではありません。週刊現代2014年4月22日号では薬剤師協会前会長の児玉氏がまとめた「クスリの適正量」の内容が、コラム「患者よ、クスリを捨てなさい」に掲載されています。

ネット検索をすれば内容を確認できますので、是非ご一読ください。 (ふみこ)

 

地域人活動~居場所づくり、就労準備、個育て、衣食住に関わる相談
もざいくハウスでは、メンタルヘルス(退院や退院後)の関わりだけでなく、居場所探し・作りや就労準備、子育て、そして衣食住に関わる相談をしています。

支援ではなく、一緒に築いていくことを目標としているので、関係性は支援する側、される側というものではなく、同じ目線でフラットなものを目指しています。

基本的にはご本人と直接会って、希望を聞くことがスタートとなります。

とは言え、入院中や外出が難しい方の場合には、ご家族や精神科医、ケースワーカーや福祉職員から連絡をいただくことが多いです。

メンタルヘルスの服薬治療は否定もしませんし、肯定もしませんが、

「飲まないに越したことはない」

のスタンスです。
個育てのためには安全基地、安心・安全と思える居場所(物理的・心理的両方)が必要で、そこから準備していきます。

具体的にはボランティア活動、レクリエーション、DVD鑑賞や調理会など。
お互い発見を楽しみながら、気づき、築き、じっくり信頼関係を作る。

焦らず、でも着実に。Slow and steady.
ではもざいくハウス ニュースレター2020年7月号 Vol.07をお楽しみくださいおねがい

 

5月に入っても新型コロナの自粛に伴い、もざいくハウス、

そして関係団体共に、zoomを活用した会議・活動が増えました。

それでも免疫力には笑いが一番!

ということで、もざいくハウスでのサークル活動も通常どおり行いました。

5月のme-time でのテーマぷらすは花実さんの活動報告。

一人よりも複数での活動、協力し合える体制にホッとし励まされた、

とのお話がありました。

 

複数の中にいてこそのじぶん作り。これからも共有・協力して

一緒に作っていくものを増やしていきたいと思います。

 

また5月は地域人活動の一つで、

精神保健の家族会「大和さくら会」の総会資料作成がありました。

昨年6月から監事として任命され、

会員の皆さんとの交流は思うようにはできなかったものの、

いろいろ報告を聴いて監査報告を提出いたしました。

それに対し、前向きに捉えられた会員が複数いたとの報告を受け、

少し会員との距離が縮まり始めたように思えました。

数年前に立ち上げた「カラココやまと~カラダとココロのセルフケア」のメンバーにも

少しずつ変化が出てきて、

「患者・家族、そして地域で望むメンタルヘルス」の形が

少しずつ具現化していく兆しを感じたのでした。

今号より写真も加わり、両面でのお届けとなります。

皆さまからのご意見もお待ちしております。

 

5月はサークル活動が自然と増えました。

me-timeの中でHP製作打ち合わせがあり、 その中でプログラミングについて学び、

そこからHPサークルのバックアップのような形で

プログラミングサークルが立ち上がりました。

英語deTALKも緩やかに復活しました。

新型コロナが仕事、就業に与える影響は様々です。

今回のトピックはワーキングプアを選びましたが、

話の流れで生活に必要な経費、税金などの振り返りができました。

将来を考えると心配なことはいろいろありますが、

ワーキングプアとなる要因は経済的貧困だけではなく、

価値観や関係性の貧困にもよって起こることを共有しました。

今後も様々な学びとして続けていきたいと思います。

 

me-time のテーマぷらすは花実さんによる 

 「花実物語 活動の振り返り2020」 でした。

 

≪メンバーの感想≫

「始まりは百均の羊毛フェルトキット。

なんとか完成させたそのマスコットをリサイクルショップで

委託販売したところから羊毛フェルト作家として出発。

そこからいろんなところから声がかかり、

毎月のイベント出店を目標に一人でがんばっていたそうです。

ですが一人作業、出店で少しずつ負担がかかり、

そんな時にもざいくハウスとの出会いを話してくれました。

誰かと一緒に出店、作業をすることで気持ちが楽になり、

また前向きになれ、モチベーションもUPした。

足踏みしがちだった作家活動も少しずつ再開でき、

今後は講師の仕事や、テーマ性をこめたものに挑戦していきたい、

と話されていました。

少しずつでも継続することで、仲間ができ、

受けた刺激は原動力になると思いました。(ミカ)」

 

そして地域人活動・啓蒙活動の紹介はそれぞれ、

まゆみさん、そして私、ふみこが担当しました。

 

地域人活動 ~ メンタルヘルス

CAT~Child and Adult Time ~ 主催
まいにちがこどものひ~今年はzoomで繋がろう~     
「こどもの日だからこそ、オトナがもっと子どもたちの未来を考えてみませんか?」

をコンセプトに2016年から毎年5月5日こどもの日に開催しているイベントに参加しました。

 

主催のCATさんは、精神医療の現場を取材し当事者の方とオンラインカフェ

<メンタルサバイバーチャンネル>を運営や向精神薬の多剤処方による依存や

薬害問題の啓蒙活動などを行っています。
参加された当事者の方のお話では、入り口は広く出口は狭い精神医療の蟻地獄のような

治療の実態を、「なんとかしてあげたい…だけど…」と葛藤や苦しみを抱える

ご家族の切実な想いを知り、もっともっとたくさんの声を知らなければいけない

と改めて思いました。
また、精神薬に頼らない精神科医の増田さやか医師のお話では、心の不調は

何も精神病とは限らない、ミネラル、鉄分、タンパク質などの不足、現代版栄養失調や

甲状腺疾患などのホルモンが関係している疾患でも鬱に似た症状が現れるとのことを知り、食事改善や生活を振り返るなど、自分自身と向き合うことが結果的に自分を守ることに

繋がるのだな、と思いました。
最後に、参加者されたどの方も色々なモノを抱えていると思うのですが、その表情は明るく、

どこかコミカルでそして力強さを感じたのが印象的でした。
参加させていただき、ありがとうございました。(まゆみ)

啓蒙活動~子どもの権利
CRC日本×もざいくハウス 
ふくしまとみんなを繋ぐひまわりプロジェクト2020
~今年も専用のひまわりを育てて、

種を福島の障がい者支援団体NPO法人シャロームに贈ろう!~ 

震災後、風評被害によって地元で育てたひまわりから油を絞ることが難しくなった

NPO法人シャローム(福島市)に、専用のひまわりの種を育て送る活動。

子どもの権利のための国連NGO・CRC日本のひまわりプロジェクトです。

送った種はシャロームでひまわり油となり、障がい者支援に活かされます。
 ひまわりが、子どもの権利条約の理念である

「命と関係性を大切にする、あらゆる命が共感的に生きられる社会」の

シンボルとして今は全国300箇所以上に広がっています。
CRC日本に所属しているもざいくハウスは、地域の皆さんにもご協力いただきながら、

毎年、育て採取した種を福島まで届けています。

7月上旬にひまわりの苗が準備出来る予定です。

2020年も、一緒にひまわりを育て、種の採取に協力くださる方の募集をしています。

興味のある方は、是非もざいくハウスまでご連絡ください!

 

詳細は以下の専用サイトをご覧ください。

ふくしまとみんなを繋ぐひまわりプロジェクト

 

またもざいくハウスが所属しているCRC日本が参加しているひまわりプロジェクト専用サイト

岩槻ひまわりPJ♥地域猫ご縁

もぜひご覧ください。

 

 

活動の詳細はもざいくハウスFacebookページ

 

 

をご覧いただくか,直接お問合せください。

ではもざいくハウス ニュースレター2020年6月号 Vol.05をお楽しみくださいおねがい

 

 

 

4月はもざいくハウスの明け渡しのために、本館の片付けに集中しました。

3年前の2017年2月にメンタルヘルスの「みんなで作るサードオピニオン」を開催、

それ以降各種サークル、調理会、サードオピニオン会、

DVD鑑賞会、展示会などのイベント、

そしてレスパイトといろいろな取組みをしてきました。

明け渡しのために、多くを処分しなくてはいけないのか、という心配をよそに、

店舗前に「ご自由にどうぞ」コーナーを作って、

最初は食器・調理器具を、

順々に文房具、書籍、手芸用品などを置いておいたら、

ほとんどが新しい持ち主の元に渡っていきました。

3年間部屋を貸してくださったオーナーさんと、

地域の皆さんに改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

今後の拠点については、焦らず、他のメンバーとも相談しながら決めていきます。

良い場所がありましたら、情報を提供いただけますと幸いです(。-人-。)

 

4月のme-time のみんなの報告では

新型コロナで大変だったものの

個々で新たな歩みがあったこと

家族・親戚との別れもあり、プライベートなことでも

気にせずに話ができる仲間がいる

これが大きいなぁ。。。と今、こうして書きながら思うのでした。

 

では5月号(4月の活動)の内容です。

今回はメンバーのミカさんの希望で急遽、瞑想を組み込みました。

テーマぷらすは「朗読感想会~ 本に親しむ」に決まっていたので、

me-time ぷらす、として。

 

以下、メンバーの感想です。

 

me-time ぷらす

 「マインドフルネス瞑想を取り入れてみて」

≪メンバーの感想≫

今日のパンデミックにより、多くの人々は不安やストレス、体の不調など悪影響をうけています。そこで体の面とメンタルの面の調子が少しでも良くなるように、一分間瞑想をやってみました。さすがに今日だけ行っただけでは“気持ちよかった”というような効果があまり感じられませんでしたが、毎日続けると調子が良くなると思います。

 

テーマぷらす

 「朗読感想会~ 本に親しむ」 15分朗読、感想発表、シェア会

≪メンバーの感想≫

自分が持ってきた本、もざいくハウスの蔵書から選んだ本。

メンバーが選んだ本はそれぞれの好みが反映されていて、新たなジャンルに挑戦してみたいと思いました。 (まゆみ)

 メンバーselect本

  ・イギリス式節約お片付け  ・笑顔セラピー  ・迷い鳥たち

  ・幸せを呼び込む不思議な写真  ・うつに非ず

 

そして地域人活動・啓蒙活動の紹介は私、ふみこが担当しました。

 

 ~早稲田大学里親研究会の定例会に参加して~

 地域人活動・啓蒙活動の紹介 

今までなかなか参加できなかった早稲田大学里親研究会の定例会。

今年は今のところ2回参加することができています。

川名先生による研究会から発足し、かなり長い歴史があります。

4月の定例会はコロナの影響でzoom開催となり、遠方の方も含め、

30名以上の方々が参加されました。

岡山の「一般社団法人 ぐるーん」の活動発表や、里親体験のお話、

行政との取組み、など多くを学びました。

もざいくハウスやCRC日本の活動や、今後の予定、

また次回国連報告書では、研究会と共同で進めたいなどの話もでき、

学びと共有でとても良い機会となりました。

これからは個々の活動・経験を共有し、裾野でまとまっていきたい、と願うのでした。

 

一言で社会的養護と言っても、立場が異なれば見方も異なり、

それでも今の社会的養護をより良くしたい、という願いは共通しています。

もざいくハウスは社会的養護出身のOBが多く関わっているフク21とも連携しています。

でもやはり目指しているのは親子分離社会を変えるには。

虐待する親がいけない

虐待したい親、人はそんなに多いのか。

親は虐待と言う認識がない。

なぜ認識がないのか。

行き過ぎたしつけ。

しつけ、とは何か。

父母間、パートナー間でもDVが起きるのはなぜか。

親子分離社会であっても、問題は根っこの親同士にあります。

 

日本はマリッジカウンセリングが進んでいないため

解決する方法や選択肢が少ないのではとも思います。

好きで結婚したのなら、

好きでなくなったら離婚すれば良い

 

子どものいない家庭ではそれもありかと思いますが

子どもがいる家庭では傷つくのはやはり子どもです

 

おとなの都合と(声に出して言えない・言う機会を与えられない)子どもの言い分

 

子どもの意見表明の機会は今後も注目されるのではないでしょうか。

そのようにもざいくハウスとして、CRC日本とフク21の理事として、

さらに発信、展開していきたいと思っています。

 

活動の詳細はfacebookページをご覧いただくか,直接お問合せください。

ではもざいくハウス ニュースレター2020年5月号 Vol.05をお楽しみくださいおねがい

編集は今回もまゆみさんです。まゆみさん、いつもありがとうね。