時々受ける質問の中に、

「ライヴ前の準備運動やストレッチって

 どんな事してますか?」

といった類いのものがあります。

 

この時の僕の答えは、

「身体を動かすための

 意識的な準備運動は特にしていません」

となります。

 

 

スポーツや格闘技の世界では

準備運動やストレッチというのは

重要項目の一つだと思いますが、

モーラー奏法や人体力学などの

身体操作理論を突き詰めていくと

日常からの身体の動きをそのまま応用する事になるので、

身体を動かす前に準備をするという発想から

徐々に離れていきます。

 

普段の生活の中で

準備運動をしてから何かを行なうという事が

まずないのと同じで、

(例えば歯磨きをするために準備運動をするとか、

 階段を上り下りするために準備運動をするetc、

 なんて事はあまりないと思います)

ドラムを叩く時も準備運動やストレッチは

特に必要なくなるわけです。

 

余談ですがその昔、

師匠である岩瀬立飛さんのレコーディングに

同行させてもらった時。

タッピさん、本番直前まで仮眠をしていたと思ったら

寝起きそのままの身体で超絶最高のドラミングを録音。

サクッとその日の仕事を終えた達人の技に

ただただ感嘆した事がありました。

 

 

ちなみに日常生活以外で

準備運動を必要としない(というかその概念がない)ものが

もう一つありました。

 

いわゆる武術。

 

最近、人体力学を研究していくうちに

古武術というものに興味を持つようになったのですが、

状況に関係なくまさに命のやり取りをする武術の世界では

もちろん準備運動やストレッチという概念はありませんし、

だからこそその身体理論は

とても理に適ったものとなっています。

僕もまだまだ研究中ですが、

少しずつ自分の中に落とし込んで

まとめていこうと思います。

 

 

というわけで、

例えばライヴの日の空き時間など、

楽器演奏の技術的な練習やウォーミングアップ

(練習パッドでのエクササイズ等)はしてたりしますが、

身体を動かすための準備運動やストレッチというのは

特に意識していないしそれほど必要性も感じていない、

というのが今のところの見解です。

 

もちろん身体は冷えて固まっているよりは

温まって解れている方が動かしやすいですし、

やらない方が良いって意味ではありませんので

あしからず。

 

アクセントを交えたスティックワークを解説するとき。

トラディショナルな定義では
アクセントをスティックの振り幅(高さ)でコントロールし、
その軌道やポジションの違いによって
次の4つのストロークに分類する事が一般的です。

・フルストローク
・ダウンストローク
・タップストローク
・アップストローク

このうちフルストロークとダウンストロークは
高さを付けて振る(振り幅:大)ことでアクセントがつき、
タップストロークとアップストロークは
高さを付けずに振る(振り幅:小)のでノーアクセント
のストローク となります。

また、ショット後のスティックの軌道は
フルとアップがハイポジションへ移動
(なのでその次のストロークはアクセント系)、
ダウンとタップはローポジション
(その次のストロークはノーアクセント系)、
となります。


この4つのストローク、
アクセントをコントロールするのに
重要な要素の一つですが、
パラディドルはそれらを組み合わせた技ともいえるのです。

例えばシングルパラディドル。
そのアクセントと手順を
4つのストローク理論から考えてみると、
RLRR/LRLLという手順はそれぞれ
ダウン・アップ・タップ・タップの組み合わせ
と捉える事もできます。

こう考えると、
パラディドルはスティックコントロールの基礎練習としても
有効と言えそうです。


ちなみにモーラー奏法ではポップ・タップ・アップという
3つストロークによる定義がなされていますが、
これらは上記で書いた4つのストロークとは
また別の解釈になります。

一般的な4つのストローク
(フル・ダウン・タップ・アップ)は
スティックの軌道やポジションに着目した理論ですが、
モーラー奏法での3つのストローク
(ポップ・タップ・アップ)は
腕の軌道やポジションを表したものになります。

このモーラー奏法における3つのストロークについては
また改めて解説していきたいと思います。

キックと両手によるシンプルなフレーズで
コンビネーションの練習をしてみました。
色々な場面で応用されるフレーズで
超ベタなコンビネーション技の一つですが、
使い勝手やインパクトは抜群。
良ければお試しください。