ども、こんにちは。高インボムです。

そんなこんなで最近、定期的に運動することを心がけておりまして。

きっかけは数年前に右肩を痛めたことに始まるのですが、その原因は簡単に言うと日頃の運動不足。

 

日常的に運動らしい事をしていなかった上に、自宅スタジオを作ってメインの職場が自宅となってからは歩く機会も減り、ますます運動が足りていないだろうなぁと思っていたところで肩のケガ。

これを機に改めて身体に向き合い、運動を意識して行なうようになってきたのですが、その効果を日々実感しています。

 

で、せっかくなので運動について色々と調べていると、特に『運動と脳の関係』について調べていると、どうやら運動は体の健康以外に、心の健康や頭の良さにも関係しているようです。

 

 

運動すると体が健康になる

適度な運動が体に良いのは、誰もが体感的に感じている事だと思います。

具体的には、運動をすることで骨が強くなったり筋肉や関節が発達したり、心肺機能が向上したり血流が良くなったり、はたまた代謝が良くなることで免疫機能が正常に保たれたりetc…。

反対に、運動をしていないと体が固くなり、各種の身体機能や免疫力も低下してしまうとのこと。

 

要するに、人が生命活動を行なうために必要な能力や機能が、適度な運動によって維持されたり向上したりする。

というか、体の健康を考えるなら適度な運動は必須というわけです。

ちなみに一般的には年齢とともに身体機能は低下するとされていますが、高齢になってからでも運動やトレーニングを行なうことで身体機能が改善/向上することがわかっています。

 

で、運動による効果はどうやら体だけではなく、精神や頭脳にも及ぶとの事です。

 

 

運動すると心も健康になる

適度な運動は、体だけではなく心にも良い影響を与えることが脳科学/神経科学の世界では明らかになっているようです。

たしかに、何となくそんな気はしますね。

 

例えば、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんは著書『運動脳』の中でうつ病について触れていて、そこで実例を挙げながら「運動には抗うつ剤と同じかそれ以上の効果がある」「適度な運動は副作用が一切ない薬だ」と述べています。

他にも様々な実験や研究の結果から、運動が精神活動や心の健康にも寄与することは科学の世界では既に明らかになっているとのこと。

 

その逆もまた然りで、運動不足な人ほどメンタルを病みやすいというデータもあるようです。

これも確かにそんな気はします。

特に、スクリーンタイム(テレビ、パソコン、スマホなどを見ている時間)が長い人や座っている時間が長い人は気をつけたほうが良いようです。

 

なぜそうなるのかは神経伝達物質や脳機能の話になるので、詳しく知りたい方は専門書などをご覧いただきたいのですが、とにもかくにも適度な運動は体の健康だけでなく心の健康にとっても大切なようです。

 

余談ですが、運動がうつ病に効果があることが世間に知られていない理由について、アンデシュ・ハンセンさんは「単純にお金の問題だ(要するに運動で病気が治ってもビジネスにならないから)」と述べています。

なるほど、納得です。

 

 

運動すると頭が良くなる

適度な運動は、体や心の健康に良い影響を与えるだけではなく、頭の健康にも繋がるとの事です。

もはや運動は万能薬と言えそうですが、どうやら本当にそのようです。

 

なぜ運動が頭にも良い作用を及ぼすのかというと、これまた海馬や前頭葉をはじめとする脳の各部位やその機能の話になるので、詳しく知りたい方は専門書などをご覧いただければと思いますが、

結果だけを簡単にまとめると、適度な運動は思考力や記憶力を高める効果があるとのこと。

それに加えて、適度な運動はストレス耐性を鍛える作用もあり、集中力や自制心を養う効果もあるようです。

 

また、運動は子どもの学習能力にも影響を与えていて、例えば体育の授業を増やしただけで子どもの学力が全体的に向上した学校の事例など、適度な運動(もしくは運動不足)と子どもの学習能力に相関関係があることを示すデータは世界中に多数あるようです。

 

実はこの点に関しては僕自身も長年のレッスン現場で感じているところでして、同様のことを知人のバレエ講師もおっしゃっています。

 

 

どんな運動がいいのか?

ここまで、運動の効果について見てきました。

その中で「適度な運動」と何度か述べてきましたが、では、どんな運動をどれくらいすればいいのか?

運動の強度や頻度によって心身や脳の各機能に与える影響は少しずつ違うようですが、色々な知見やデータをまとめると、「心拍数が上がって軽く息切れがする程度の疲れすぎない運動を1回あたり20分〜30分、週2回〜3回行なう」というのが総合的には良さそうです。

 

具体的には、運動不足の自覚がある人は、まずはウォーキングや軽めのジョギングから始めるのが良いそうです。

で、それ以上の運動に取り組めるのであれば、ランニングやサイクリング、水泳などの有酸素運動が、心身の健康や脳機能の改善/向上にとってはより効果的とのこと。

 

また、上記のような運動でなくても、体を動かすことであれば基本的にはどんな運動でも何かしら良い作用があるとのことです。

 

ちなみに人間の脳は、何もしなければ25歳頃から少しずつ小さくなっていくそうですが(年0.5%のペースと言われている)、運動によって脳細胞が新生/増加することが現代の科学によってわかっています。

つまり、運動をすると脳が物理的にも成長し、それによって体だけではなく心や頭にも様々なメリットがあるというわけです。

 

 

三大欲求ではなく四大欲求ではないか?

個人的に最近思うのは、食欲・性欲・睡眠欲を合わせて『人間の三大欲求』と言われるけど、本当はそこに運動欲を加えた『四大欲求』というのが人間の欲求としては自然なんじゃないだろうか?と。

実際に、体を動かす遊びや運動をしたりすると、三大欲求と同じような喜びや幸福感を味わうわけで。

 

三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)は、人間が個体として生き延びるために、そして人類全体として種を存続させていくために必要な原始的要素ということですが、原始の世界で考えると、食料を得るにも誰かと繋がって種を存続させるにも安全に睡眠を確保するにも色んな意味で体を動かす必要がある。

つまり本来、人間が生きるためには必ず身体活動(運動)が必要とも言えるわけです。

そう考えていくと、食欲・性欲・睡眠欲と同じレベルのところに運動欲というものがあるような気がするし、自分でもそう実感する事があるんですね。

 

で、これも最近よく思うことですが、人間が抱える問題の多くは、社会や文化の発展によって生き延びるのが容易になった事や、それに伴って体を使わなくなった事に起因しているんじゃないかな〜なんて。

 

この辺は科学の話ではなく僕の個人的な見解ですが、そんな事を思ったりしています。

 

 

まとめ

というわけで、今回は「運動すると体も心も健康になり頭が良くなる」というテーマで書いてきました。

日頃から体を動かしたり適度な運動を習慣づけることは、体の健康にとって大切なのは言うまでもない事ですが、心や頭の健康にとっても大切だということを改めて認識しました。

 

「歩くことは人間にとって最良の薬だ」とは、医学の父・ヒポクラテスの言葉。

現代人は、大人も子どもも体を動かす機会がどんどん減っていく環境にいますが、体の健康はもちろん心や頭の健康ためにも、是非とも積極的に運動する機会を作っていきたいものです。

 

ちなみに僕は時々縄跳びをするのですが、過去のブログでも紹介したように強度が低めのリズム運動は音楽をする上でも良い影響があるので個人的にオススメです。

 

では、本日はこれにて。

サラバオヤスミマタアシタ!

 

 

P.S.

最近、可能な時にはライヴ前に軽めの運動をするというのを試しているのですが、そういう時は調子がとても良いです。

リラックスと緊張のバランスがとれていて、思考や感覚と肉体がいつも以上にうまくマッチしてる感じ。

やっぱり体を動かすことって大事だな〜と、こういう場面でも実感しています。

ども、こんにちは。高インボムです。

そんなこんなで最近『海苔』にハマっておりまして。

 

海の苔(コケ)と書いて海苔。

海藻やバクテリアなどからなる青黒いその物体が、実は栄養がとても豊富だと知ったのはつい最近のこと。

詳しく調べているうちに、もはや最強の食材と呼ばれてもおかしくないんじゃないか?と思うようになってきたのですが、今回はそんな海苔の魅力的な特徴を紹介したいと思います。

 

 

海苔の特徴①タンパク質が豊富

とても意外だったのですが、海苔の成分の半分近くはタンパク質ということ。

タンパク質とは三大栄養素の一つで、身体を構成する大事な要素です。

近年のトレーニングブームもあり、最も見聞きする栄養素の名前かもしれませんね。

ちなみに英語ではプロテイン(protein)と言いますが、その語源はギリシア語のプロティオス(proteios)で、「最も大切な」という意味があります。

 

そんなタンパク質が豊富な食材と言えば、肉や魚、豆や卵が代表的ですが、実は海苔もタンパク質が豊富なんですね。

その上、肉類と違って脂質が少なく低カロリーです。

 

 

海苔の特徴②必須アミノ酸が全て含まれる

先程のタンパク質と関連することですが、海苔には必須アミノ酸が全て含まれています。

必須アミノ酸とはタンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、体内では合成できないアミノ酸のことで、全部で9種類あります。

身体に必要だけど体内で合成できないため食事で摂取する必要があるわけですが、海苔にはこの9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。

 

食品の栄養素を語る時に「良質なタンパク質」なんて言ったりしますが、これは必須アミノ酸をバランスよく含んだタンパク質のことを指しています。

 

 

海苔の特徴③食物繊維も豊富

海苔はタンパク質だけではなく食物繊維も豊富で、成分の約3分の1を占めます。

整腸作用を促してくれて便秘にも良いと言われる食物繊維、これも身体にとって大切な要素です。

 

そして海苔の食物繊維は水溶性で、野菜などに含まれる不溶性食物繊維に比べると柔らかく、胃腸に優しいのも特徴です。

 

 

海苔の特徴④ビタミンやミネラルも豊富

海苔にはビタミン類やミネラルも多く含まれていて、例えばビタミンCは海苔100gあたり210mgを含有。

ビタミンCといえばレモンが想起されますが、そのレモンのビタミンC含有量は100gあたり100mgなので、海苔にはレモンの2倍のビタミンCが含まれていることになります。

 

ちなみに通常ビタミンCは熱に弱いとされていますが、海苔に含まれるビタミンCは熱に強く、焼いても壊れないとのこと。

その他、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富です。

 

 

おわりに

というわけで、今回は海苔の素晴らしい特徴について紹介してきました。

元々は食事や栄養のことを考えている時にふと「最強の食材ってなんだろう?」という疑問が湧き、色々と調べていたら『海苔』にたどり着いたのですが、それにしても海苔がこんなに栄養価の高い食材だとは知りませんでした。

 

で、どれだけ素晴らしい食材でも、手に入りにくい希少なものや高価なものでは普段の生活から取り入れることが難しくなりますが、海苔は今やスーパーやコンビニなどどこにでも売っていて比較的安価で買うことができるので、そういう点も嬉しいです。

 

ちなみに、ほぼ全ての栄養素を含むことから完全食ともいわれる卵には食物繊維とビタミンCが含まれていませんが、海苔は卵にはないこの二つの栄養素を含んでいます。

ということは、朝ごはんでもよく見かける『海苔と卵の組み合わせ』は最強のコンビなのでは!?なんて思い、今は毎朝この二つの組み合わせをご飯と一緒に食べています。

ああ、なんと安上がりなんでしょう(笑)

 

そんな感じで、すっかりハマっている海苔生活。

せっかくなので色んな海苔レシピを研究してみようと思います。

 

では、本日はこれにて。

サラバオヤスミマタアシタ!

 

歌うたい祭りのベーシストであり、長年様々な現場でお世話になってきた先輩でもある仮谷克之さんが、今月初めに亡くなった。

歌うたい祭りのライングループで、仮谷さんが末期ガンであることを二井原さんから伝えられたのが、去年のクリスマスだった。

知らせを受けて軽くパニックになったまま、その日の夜に仮谷さんに電話をして色々と話をした。

途中で僕が取り乱していることを察知した仮谷さんは、「コウ君、落ち着いて。俺まだ死んでないから〜」と少し笑いながら冷静に話してくれた。

パニックになった後輩を末期ガンの先輩が電話越しに慰めるというなんとも情けない図になったが、振り返れば仮谷さんとの最初の出会いの時も僕はパニクっていた。

 

東京に出てきてすぐの2007年6月。

大阪時代にお世話になった先輩の繋がりでとあるセッションライヴに呼んでもらった。

そのセッションのベーシストが仮谷さんだった。

そして、その現場で僕はパニックになっていた。

詳細は割愛するが、ドラムはあるけどシンバルが一枚も無いという状況だったからだ。

上京直後の初現場で機材が足りずにあたふたする若手ドラマーを見て先輩ベーシストは「まあまあ、大丈夫だよ~」と笑いながらも優しく声をかけてくれた。

というか、メンバー全員が笑顔で優しく、その雰囲気に少しホッとした。

ちなみにライヴは、その時のバンマスが別のところからシンバルをお借りしてくださって無事に行なうことができた。

この時の出会いをきっかけに仮谷さんとの付き合いが始まり、田川さんをはじめ色んなミュージシャンと繋いでもらうようになった。

そしてこの「シンバルがなくてあたふたするエピソード」は長らく誰かに紹介してもらう際の良いネタになった。

 

仮谷さんはベーシストとしてだけではなく、レコーディングエンジニアとしての顔も持っていた。

僕が参加しているTHE★裏ワザというバンド(現在活動凍結中)でカバーアルバムを作ることになった時、ミックスのオファーや立ち合いをメンバーそれぞれで分担しようとなった。

それまでにエンジニアとしての仮谷さんとのレコーディングを何度か経験していてその音の素晴らしさを知っていたので、僕の担当する楽曲のミックスは仮谷さんにお願いした。

出来上がった音源はメチャメチャ良い音に仕上がっていて、評判は抜群だった。

ギターのイッシーは「この仮谷さんって人のミックス、スゴく好きです」と特に気に入っていて、僕は鼻が高かった。

 

仮谷さんとは色んな現場でリズム隊としてご一緒させてもらい、時には飲んで食ってアホな話もいっぱいして、山ほどお世話になった。

二人で毎年の東京公演(そしていくつかの地方公演)に参加させてもらっていたあんべさんから先日電話があった。

仮谷さんの訃報を聞いたようで、その事実の確認と、花を贈りたいから住所を教えてほしいとのことだった。

 

仮谷さんとの思い出は他にもいっぱいある。

最初に出会ってから17年。

歌うたい祭りでは僕が参加するようになって今年で10年目。

 

歌うたい祭りでは色んな場所に行って演奏することができた。

何年か前には仮谷さんの出身地である四国・高知県でもライヴをした。

ひろめ市場で食った鰹の藁焼きが美味かった。

大阪のライヴの時は、お好み焼きを食って帰るのが定番だった。

去年の歌うたい祭りの秋ツアー、大阪のライヴ会場の楽屋で何気なく撮った集合写真がとても素敵で、「次回のライヴからこの写真をフライヤーに使おう!」と盛り上がっていた。

 

 

仮谷さんと僕は年齢が14歳差で、アニキと呼ぶには少し離れているけどオヤジと呼ぶには少し若い、そんな絶妙な歳の差の先輩だった。

上京したばかりの頃に出会い、そこから長年に渡ってお世話になり、沢山の人と繋いでもらい、いっぱい学ばせてもらった。

感謝してもしきれない。

 

少し前に妻と晩飯を食べている時、仮谷さんの思い出話をしていると突然涙が出てきた。

そのまま年甲斐もなく号泣してしまった。

現実を直視できていなかった僕は、その時にようやく仮谷さんの死を受け入れたような気がする。

 

仮谷さん、お疲れ様でした。

本当にありがとうございました。