私の考える程々の大きさはMAX 35坪です。4人家族であれば、30坪から35坪の間が良いと思っています。
この35坪とは、1人の主婦が負担なく家事をこなせる大きさです。
近年は、共働きのご家庭が多いので、家事も子育ても夫婦で分かち合って行うのが、スタンダードです。2人で1人分の家事の量だと思ってください。
もちろん。家事代行を頼める余裕のあるご家庭であれば、どれだけお家が広くても、全く問題はありませんが、私のような一般庶民の家庭は、家事も自分でこなさなければなりません。
家電が進化して、お掃除はルンバくんが担当してくれますが、それでも、放っておくとあらゆるところに埃は積もります。
床と壁の隙間に入る巾木や照明器具の上、室内建具（室内ドア）などなど…
お家の面積が大きくなればなるほど、これらの数が多くなるので、日々のメンテナンス範囲は増えていきます。
暖房、冷房にかかる光熱費もお家の面積に比例して、大きくなります。
YouTubeに登場するお家自慢チャンネルや、超レアな施工例の紹介チャンネルに惑わされないでください。
玄関の隣に日常品のストックがあって、手洗いがあって、ウォークスルーのファミリークローゼットの先には、広いランドリースペースがあり、キッチンリビングにつながる動線のお家。LDKは30坪もあって、ウォークインのパントリーとアイランド型のキッチン。完全な2WAYの間取りは最低でも50坪ないと出来ません。
そして、そこに住んで優雅に生活している方々は、カメラが回っていない時は、お掃除代行業者さんにお掃除をしていただいているか？ご本人が一日中、家事だけをして暮らしているかのどちらかです。
もちろん、それがいけないと言いたいのではありません。ご夫婦でお仕事をされて、子育てもされていらっしゃるご家庭の場合、大きすぎるお家は、あまりおすすめできません、ということがお伝えしたいのです。
お家づくりの際、ご自身のライフスタイルを照らし合わせて、検討してみてください。
皆様のお家づくりのご参考になれたら、嬉しいです。
広い家はイニシャルコストもランニングコストもかかる。
お掃除などの日頃のメンテナンスも時間がかかる。
35坪以上だと、身体にも負担がかかる