モールシン ④ | モールシン部

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モールシン&ムリダンガム奏者 竹原幸一のブログ

さて、僕はモールシン奏者ですし、このブログは南インドの口琴「モールシン」のブログですから、ここでは遠慮なくモールシンについて書いて行こうと思います。

ホームページ「モールシンの領分」(http://www.morsing.jp/)にも書きましたが、世界各地に見出せる口琴文化のなかで、モールシンの最大の特徴は、ひとえにそれがパーカッションとして使用されている、という点にあります。それからカルナーティック音楽についてですが、これは五線譜をはじめ西洋音楽の理論や形式、常識とはほとんど関係のない独自の音楽です。この2点をしっかり押さえた上で、本題に入りましょう。

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いきなり極論ですが、モールシン奏者の仕事は、伴奏とソロ(及びパーカッションアンサンブル)の2つです。

まず伴奏について。

③の最後、カルナーティック音楽の動画を観ていただけましたか?中央で男性が歌っています。神を讃える歌詞の宗教音楽ですが、あらかじめ作曲された部分と即興を組み合わせた内容になっています。向かって右側にヴァイオリン奏者もいますが、これは歌手に追従する、いわばメロディーのサポート役です。即興演奏も任されます。モールシンは両面太鼓のムリダンガムと共に、これらメロディー奏者の演奏を注意深く聴きながら、リズム面での音楽的なサポート、つまり伴奏をするわけです。この時パーカッション奏者の演奏は全て即興演奏ですから、豊富な経験と知識が無ければ、なかなか上手くいきません。

続いて、ソロ及びパーカッションアンサンブルについて。

カルナーティック音楽の演奏会では、メインとなる演目のクライマックスに、パーカッションによるソロ及びアンサンブルの演奏が挿入されます。これは「タニ・アーヴァルタナム」と呼ばれるものですが、パーカッショニストの、腕や個性の最大の見せどころというわけです。

次回から、モールシン演奏についての具体的な理論や技術について書いていきますが、今回、動画に現役のモールシン奏者のソロをいくつかピックアップしました。ここではひとまず、各々の個性を聴き比べてみてください。