モールシン ③ | モールシン部

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モールシン&ムリダンガム奏者 竹原幸一のブログ

随分と間が空いてしまいましたが、これまでに、口琴という楽器はあまり知られてはいないけれども、実は我々日本人にとって極めて身近なモノであるということを書きました。また、②で紹介させていただいたリンク先から、口琴文化は世界中に分布しており、古くから人々に親しまれてきたということもお解りいただけたかと思います。いくらか重複するかも知れませんが、演奏スタイルの具体的な例をいくつか挙げます。

口琴が国民楽器とされ、知らない人はいないと言われるロシア連邦内のサハ共和国では、口琴は「ホムス」と呼ばれ、多彩なテクニックや理論は極めて本格的に体系化されています。自然音の模写や音色の変化の妙、美しいメロディーといった幅広い表現の幅は精神性と直結し、それはまさに口琴文化の代表格と言えるでしょう。



また、北海道や樺太などの先住民族のアイヌは「ムックリ」という素朴な竹口琴を用い、やはり自然音の模写をはじめ、カムイ(神)への信仰と密接に関わるスピリチュアルな表現を特徴とします。①でも紹介しました。



西洋諸国での使われかたは(西洋諸国と言っても広いですから一様ではありませんが)、五線譜で表現できるような、我々日本人には「音楽」としてすんなりと耳に入ってくるような演奏が多いように感じます。このことは独自の演奏スタイル云々というより、単にそれが西洋音楽に親しんだ奏者による演奏だから、ということでしょう。ロックやポップス、クラブミュージックなどへの応用も珍しくありません。名称は「ジューズ・ハープ」「ドロンブ」「マウルトロンメル」と様々です。




それではいよいよ、南インドの古典音楽「カルナーティック音楽」で使用されている口琴「モールシン」に的を絞って書いていこうと思います。この動画では、5'00"より両面太鼓の「ムリダンガム」とモールシンによる、短めのパーカッションアンサンブルを聴くことができます。