新たな一年の始まりに心に響く詩を!




紀元前のエルサレムで書かれた、旧約聖書の一部。


コヘレトの言葉。


バイデン大統領が勝利宣言で引用されたので、記憶にある方もおられるのでは。


人生を悲観する言葉が並び、長らく異端の書とされてきたが、それでも生きよ、と呼びかける希望の書ではないか、とも言われている。


コヘレトとは、ヘブライ語で集める人。


作者は不明とされているが、民衆を集め、生きる知恵を語る人物ではなかったか、と推測されている。





〜時の詩〜  第三章


天の下では

すべてに時機があり

すべての出来事に時がある


生まれるに時があり 死ぬに時がある

植えるに時があり 抜くに時がある

殺すに時があり 癒すに時がある

壊すに時があり 建てるに時がある

泣くに時があり 笑うに時がある

嘆くに時があり 踊るに時がある

石を投げるに時があり 石を集めるに時がある

抱くに時があり ほどくに時がある

求めるに時があり 失うに時がある

保つに時があり 放つに時がある

裂くに時があり 縫うに時がある

黙すに時があり 語るに時がある

愛するに時があり 憎むに時がある

戦いの時があり 平和の時がある


人が労苦したところで

何の益があろうか

神はすべてを時に適って麗しく造り

永遠を人の心に与えた

だが神の行った業を

人は初めから終わりまで

見極めることはできない






悲しむも笑うも、憎しむも赦すも、進むも止まるも、心を擦り減らすも喜びを積み重ねるも、その瞬間のその時間、それは唯一与えられ平等。


心の居心地の良さが深まる、そんな一年にしたいと思う。






本年も宜しくお願い申し上げます。