昨日、第九章が終わった。
生を受けた時点を第一章とするならば、今日が第十章の始まりの日。
第九章の私の数年は、別れと出会い、そして充実感に満ちていた。
私のこれまでの人生で、一番学びの多かった年で、泥水と聖水、この水の違いを知る事となったが、私にとってある意味幸せを纏った時代とも言える。
そして今日、新たな私の物語の始まりは、周りの音を吸収したように静かだ。
これまでは幾つかの楽器が混ざり合った、それも素人が奏でるその音は耳障りで、そんな中のスタートばかりだったから、この静けさは眠りを誘う。
珍しく朝遅くに起きて、こんな時間の起床なんて何年振りだろうと考えたが、本当に久しぶり過ぎて思い出せない。
今日はただダラダラ過ごす、と決めていた。
そして今日は、ダラダラするのに打って付けのお天気。
悪くない。
第十章は私の集大成。
必ず納得の行くものにしたい。
そして最後、良かったと思えるものにしたいのだ。
これが私の最後の望み、他は何もいらない。
辛かった事も、悔しかった事も、悲しかった事も、それで報われる、そう思っている。
インスタだったか、TikTokだったかを見ていて、ホリエモンだったかが言っていた、過去と未来は後悔と不安。
私にはもう不安はないから、この人生を生ききる、そう決めたから、過去の後悔はあってもそれを含めて全て私だから。
大切なのは、今なんだ。
大切なのは
かつてでもなく
これからでもない
一呼吸
一呼吸の
今である
最近忙しかったせいもあり、パンもケーキも作れていなくて、さっき教室の先生にLINEでコンタクトを取った。
次は何が良いですか?と問われ、次も甘さたっぷりの幸せな時間をお願いします!と返したら、ハートマークがいっぱい返って来た。
イントロダクションには、ハートマークがよく似合う、限りなく優しい日々の始まりには。