たまには、と思う事が少なくなった。
たまにはいつも履かないパンツにしてみよう、とか、たまには夜更かししてみようか、とか、たまにはアイシャドウの色を変えてみようか、とか、たまにはあまり観ない恋愛映画にしてみよう、とか、たまにはいつも聴かないアーティストの曲を流してみよう、とか、探せば幾つも出てくる。
それが、先日何気にTikTokを観ていたら、若い女の子が井上陽水のMake- up shadowを歌っていて手が止まった。
井上陽水はあまり好きではなかったし、意識して彼の曲を聴くなんてなかったが、ふと、このリズム良いな〜と思い、一緒に口ずさんでいた。
それからの数日、私の頭の中にはこの曲が流れ続け、今朝自室からリビングに向かう時、♪初めての口紅の唇の色に〜🎶 なんて歌いながら階段を降りている自分がいる事に気がついた。
実際こうしてブログを書いている最中も、このメロディが流れているわけで。笑
井上陽水本人が歌っているこの曲を、YouTubeで観たりしていたら、CHARと桑名正博のセッションが出て来たりして懐かしんだ。
そういえば私、ああいうタイプの男性が好きだったんだわ、なんて昔を思い出したりしながら。
まだ元夫と付き合っている時、確か大阪のミナミに桑名正博の甥っ子だったか親戚だったか人がBarをやっているからと連れてってもらい、ギターを弾いてお客に歌ってもらったりしていたので、大胆にも私そこで歌ったりなんかしちゃって、と遠い昔を思い出して笑った。
何を歌ったのかまでは思い出せないが、だけど薄暗い店内の真ん中で立って歌ったのは覚えている。
若いって怖い物知らず、今思うとよくあんな事が出来たわ、と自分の過去が怖くなる。笑
そんなこんな数日を過ごし、それなりに楽しかった。
今はまたお気に入りのアーティストに戻ったが、耳に馴染むこの声が心地良い。
人生何度目かの過渡期も、いよいよゴールがようやく見えて来た段階にあり、それが過ぎればまた怒涛の日々が待っている。
これを最後にしよう、と何か始める時には心に誓ったはずなのに、しばらくすると違う事をしてみたくなる、まるで永遠の漂流者みたいだ。
そしていつも思うのは、私が最後に辿り着く場所は、どんな所でどんな景色で、それを見て私は何を思うのだろう。
悲観するのだろうか、それとも感動の涙を流すのだろうか。
ただ、そこにあって欲しいと願うのは、本当の空。
高くて青くて澄み切った、美しい空であってと願う。
気持ちはあっちに行ったりこっちへ来たりしながらも、私の心はその空にある。
こころよ では いっておいで
しかしまた もどっておいでね
やっぱり ここがいいのだ
こころよ では いっておいで
区切りが付いたら旅に出たい。
振り返ってみたら、今年はまた一度も行けていない。
行くとしたら、その場所はもう決まっている。
きっと、そこから青い風が吹く、そんな所。
待ってろよ〜!!(胡桃様の真似) 笑。