群れをなさず、朗々と住宅街に響き渡る美しい鳴き声の、背中の青い鳥が一羽、家の前の樹に止まった。


この季節になるとよく聞くあの声の主が、背中が青い鳥だったなんて初めて気づいた。


すぐに、何て名前の鳥だろうと調べてみたら、合っているかどうかは判らないが、イソヒヨドリという鳥だと思われる。


名前の通り、本来なら海の磯にいる鳥だが、近年市街地でも見られるようになったとか。


ずっと聞いていたくなるあの鳴き声は、愛を叫ぶ水笛のようなさえずり、とも言われている。


幸運や幸せの訪れを知らせる幸せの青い鳥、と呼ばれているのを知って、まだ今日が始まってそう時間は経っていないが、今日がほんの少し楽しみになった。


どちらかというと鳥は苦手な部類だが、SNSで見ている芸達者な鳥を、比較的頻繁に見ている気がしなくもない。


命あるものを預かるというのは、今の私には重くて、他人が発信するものを見ているくらいがちょうど良い。






ほらあの葉むら揺らめかせ

吹き抜けてくる微風のような

あの流麗な美しすぎる音色

いま洩しささやく

小鳥の名前わたししらないわからない

ときめき切なく想うばかり

わたしのとどかない飛んでゆけない憧れの

きっとあなたは

しあわせの

青い鳥






先月だったか訪れたお蕎麦屋で、蕗のとうの天麩羅を食べた。





こちらに漬けてお召し上がりください、と持って来られたのは酢醤油。


塩や天つゆでいつも食べていたが、酢醤油ははじめて。


それがどハマりする美味しさで、女性店員さんに、これってお酢とお醤油だけ?他に何か入ってます?と尋ねると、はいそれだけなんです、あっさりしていて食べやすいでしょ?私も嫁いで来た当初は、え?酢醤油?と思ったんですが、今ではもうこれが定番になりました、と言っていた。


で、早速次はコシアブラの天麩羅を揚げて酢醤油で食べようと、山あいにある道の駅まで行って来た。


せっかくここまで来たんだから、と帰りに久しぶりに癒しの場所へ。


マイナスイオンを浴びながら、そういえばここに訪れたのを最後にブログの更新がない、静岡に住むブロガー様に、お元気かしらと思いを馳せた。





私が、ソフトクリーム食べましたか?と確かコメント入れたら、時間が合わなくて食べていないんです、とお返事があって、食べて欲しかったな、と思ったのを思い出した。


お元気でしょうか?


思い出してセンチになった。





今日から世の中はGW。


例年ならいつも夏日になるくらい日差しがあって、半袖で過ごしていたくらいなのに、今年はどんよりしたお天気からのスタート。


でも例年通り、衣替えを済ませて、久しぶりに花の苗を買って植えて、家中の窓を開け放し、スティングの曲を聴きながらただいまコーヒータイム。


別段いつもと何ら変わり映えのない時間を過ごしているが、きっとこれが今の私の最大限の幸せなんだという思いが、清らかな水の様に胸を満たす。