一月の第一日曜日は京都ですき焼き、というのが私の定例行事。


いつも行くお店に昨年予約を入れたが、タイミングが非常に悪く満席。


キャンセル待ちをかけていたが良い返事を貰えそうにないので、祇園付近のお店に数件問い合わせてみるがどこも予約でいっぱい。


仕方なくお初のお店。





ここはつゆしゃぶが有名らしく、周りのお席は皆しゃぶしゃぶで、すき焼きを食べているのは私だけ。


いつも行くお店に比べると、伝統も、店員の作法や態度、そしてお味も格段落ちるが、お値段だけは強気だった。


それにここはすき焼き、ではなく、すき煮。


割り下がとっても薄くて、薄好きの私でも薄い。笑


途中で、お醤油とお砂糖いただけますか?自分で味付けしますので!と言いたい気持ちを抑えた。笑




お店に行く前に神社とお寺を回って、毎年お漬物を買いに行くお店へ。





すれ違う人は外国人が多く、電車もバスも混んでいて、年々足が遠のく感が増す京都。


大勢の人とすれ違うたびに、ここにいる人達には能登の地震なんて無縁で、単に観光を楽しんでいるだけなんだろう、と思うと、今この一瞬を楽しんでいる人、今この瞬間を嘆きの底にいる人、様々な人の営みの矛盾の様な感覚を覚えたが、私だってその一人で、贅沢な物を食べてお腹を膨らませている。


今回も途中までは車で行き、ある駅の駐車場に停めて電車で京都まで。


帰りの高速では、自衛隊、関東県ナンバーの機動隊、救援物資を載せている車、消防関係、と被災地へ向かう何十台もの車を見つけ、ありがとうございますと一台一台に頭を下げた。


京都へ行く前に寄った自宅近くのコンビニでも、今から被災地へ行くと言う消防隊員がいて、気をつけて頑張って来てください、と言うと、ありがとうございます、と爽やかな笑顔を返してくれた。


今日も、早朝だったのかそれとももっと早い時間だったのか、一日のあの地震からずっと続く余震には霹靂している。


私の友の知人が能登在住で、あの日からLINEを送り続けているが、一週間経ってもまだ既読が付かず心配している。


今朝のテレビでは、親族十人が生き埋めになっていて、自分一人が残された不安と悲しみを語られているのを観て泣けた。


住宅の被害程度に応じて最大300万円支援する、と岸田総理が言っていたが、300万程度のお金でどこをどう直せるというのだろうか。


この国の政治には毎回笑わせられる。


お粗末様、と申し上げたい。


そんな事を考えていると眉間に皺が寄るので、今回も私のお粗末な趣味でもあるスイーツ作り。


今回は教室で習ったレモンタルト。





あー幸せ、と申し訳なく小さく呟く。笑





ちらちらと雪が舞っている。


こんな寒い日に、と被災地に心を寄せた。