地震の2日前に訪れた輪島。

ほんとにいいお天気でした。まさか・・・この2日後にあんなことになるなんて・・・。

 

 

ダイヤグリーン1/21(日)は福井のエルパさんにて占いのイベントに出店します。11~18時です。

空き時間は14~18時です。

スピリチュアルカウンセリングは20分3000円、50分5000円(延長は10分1000円)です。

ダイヤグリーン毎月第一日曜日は白山Quiさんにて11~16時待機しています。

次回は2/4(日)が待機日です。

全てのお問い合わせは natsue58@hotmail.com までお願いいたします。

 

あの日・・・輪島で面白そうなお店をネットで見つけ・・・行ってみることにしたのです。

これは一体何のお店かというと・・・。

ベーグル、のお店です!地元の輪島の米粉を使ったベーグルのお店。「のととわとベーグル」さんです!のと=能登、とわ=永遠、わ=輪島、の意味がこめられているようですキラキラ

農家である店主の方が自家栽培した、米粉100%のベーグルが売られているお店なのです。高台にあってとても見晴らしがいい場所ですが・・・行くとき、かなり迷うかもです。

すごいロケーションなのですが・・・店主さんに聞いたら、ここの土地は市が売りに出してたものの、ものすごく強気な売り方をしていたそうで。売りに出されていた面積・・・600坪だったかな?半分の300坪でいいんだけど・・・と打診しても半分はダメと最初は断られ。

でも買い手がずっとつかなくて、最終的には半分だけの購入、がOKになったとのこと。ちなみに下半分、残りの300坪ほどは・・・店主さん曰く「売れないと思います」とのこと。坂道だし融雪装置もないし・・・道も細いしで、確かに買うのはためらうかも。でもこちらのお店は・・・次から次へとお客さんがいらっしゃる人気店です!

米粉100%、グルテンフリーのベーグルのお店って・・・このあたりにはないと思います。しかもめっちゃおしゃれなお店。なので人気なのかな?

ただし看板はこのちょっとした看板のみなので・・・遠くからは見えづらく見つけづらいかも(^^; 初めて来るときには迷っちゃうかも…(我々も迷いました)

迷いつつも無事到着。大きな看板がないので、・・・ほんとにここで合っとる??と恐る恐る歩を進めます。

中にはおっしゃれ~音符な空間が広がり。テイクアウトもイートインもできます。

米粉100%のベーグルがずらり。そしてなんと・・・上白糖は使っていません、とのこと!!素敵です!!

ベーグルということは基本的に牛乳も卵も使わないはず。ベーグルの中にはさつまいもあんとかが入っているものもありますが、そうしたあん、ペーストにも白砂糖は使わず、メープルシロップを使っているとのこと。なんてすばらしい・・・!!

店内は中央にコンパクトなカウンター、右手に進むとイートインスペースがあります。でも左手にも待合というか食べることが可能なスペースがあります。

ここからの眺めが素敵らしいので・・・我が家はさっそくイートインスペースへ。

ベーグル・・・息子は3種類も注文してましたね(^^;

この焼き栗ペーストが入った能登栗ベーグル、見た目も可愛い・・・中のペーストにも白砂糖を使ってないなんて、嬉しすぎます。

焼き芋の形の焼き芋ベーグル。これもペーストが入っていて、息子から一口もらいましたがおいしかったですニコニコ

飲み物もあります。有機リンゴ酢ソーダがあったり、ほうじ茶があったり。アルコールもありました。

(以下の2枚は「週末、金沢」さんより)私はプレーンを買ってみました。ヴィーガンに特化しているわけではないので、メニューには普通にチョコとかチーズ入りのベーグルがあります。カレー味はお肉も入っているかな?でもプレーンならば問題ナッシング。米粉なのでもっちもちです。

店主の山下さんご夫妻。今はどうしているんだろうか・・・。ご主人が気さくに土地の裏話とか話してくれたっけ・・・。もともとは別のお仕事をしていたけど、おじいちゃんおばあちゃんの農業を引き継いだんですよね。就農の経験はなかったけど、米農家になって・・・そしてベーグルは奥さまが開発を頑張って。

オーナーの山下さん、かつてはなんと法科大学院にも通って司法試験の受験を頑張っていたとのこと・・・そこからの!!就農ですからね・・・人生ってやっぱりどこでどうなるかわかんない。だからこそ面白いのかもしれません。

 

山下さんは自分のところで育てた「能登ひかり」というお米を自ら製粉し、能登の農業を守り、発展させ、未来に残していくために。地元を盛り上げていくために昨年オープンしたばかりのお店でした。

このイートインスペースが・・・ほんとに素敵でした。眺め最高!!

佇む夫の図。

目の前に広がる海を見ながら・・・遠くに輪島の中心街を眺めながら、ベーグルをほおばります。

息子は「しそ」も頼んでました。ベーグルに・・・しそ味!?でもこれが・・・お米なので合うんです。

私は上手に写真が撮れないので・・・息子が撮った写真。

顔見知りの方々や家族連れ、大人数のお客さんたちもいて・・・あったかいお店だなあと感じました。

今・・・お店はどうなっているんだろう。気になったので息子に頼んで、インスタを見てみました。

可愛い写真の上に・・・年始の挨拶の次に・・・大きく亀裂が入った道路の写真が。

お店の年内最終日に、私たちは訪問しました。少し年末年始のお休みを挟んで、また新たな一年、飛躍の年が始まるはずったのに・・・。

リクエストが多くて、全国発送の準備もしていたことがわかりました。来年にはアナウンスします、ということが書かれていて・・・。

地震の後・・・電気もガスも水道も使えず、自宅周辺は孤立地帯だということが記されていました。ただご家族は全員無事とのこと。よかった・・・。

生生しい写真がありました。

お店は無事だったんだろうか・・・。

書いてあったのは・・・店舗へは、崖崩れが酷くて、近づくことすらできない状態だと・・・。

店舗再開時期については、未定としかお伝えできないということ。

 

建物が無事かどうかすらわからない状況で・・・でも、「半歩でもいいから再開に向けて前進できたらと思っております。」との言葉が。

 

半歩でもいから、前進する。

 

・・・こんな時にこんなふうに言っていいのかわかりませんが、素敵なことばだな、と思いました。

 

一歩進むことすら・・・難しかったり、しんどかったり、できそうになかったりする。

 

でも・・・半歩だけでも、前へ。

 

このお店を応援したい人たちも、たくさんいるはずです。あんなに素敵な雰囲気のお店だったんだもの。

 

「正直、私自身はぼう然とすることしかできず、頭の中も理解できておりませんが・・・」とも書かれていましたが、きっとそれが・・・ほんとに正直なお気持ちなのだと思います。前に進まなきゃとは思っても・・・何も整理できてないし、どうすればいいのかもわからない。先が見えない。

 

その後、何か新たな情報はないものか・・・とオーナーの山下さんのFacebookを見てみたら。孤立地帯の金蔵地区は、集会所だけですが電気が使えるようになったとの報告が!!よかった・・・水道とガスはまだみたいですが・・・。

・・・この道路状況では、車も出せず。なので歩いて支援物資を受け取りに行っていたそうですね・・・。

金蔵集落は、ライフラインが全てアウトで、最初は雪を溶かしてなんとかしのいでいたようです。能登空港まで、2時間以上かけて災害物資を確保し。

・・・道路がバラバラに崩れても、・・・夕日は変わらず美しい輪島。

山下さんのFacebookが動いていてほっとしたのですが・・・なんと、この後動いている山下さんを発見することに!!

スーパーJチャンネルで、金蔵地区のことが流れました。

孤立地帯だけど・・・あえて残る住民たちがいる、との報道でした。町への愛着がある。

地区の皆さんは集会所に避難しているのですが、このおじいさんは・・・ご自宅は倒壊したのかもしれません、1月1日から地獄に落とされたみたいな気持ちだと・・・。

生きているのか、死んでいるのかわからくなってしまった。・・・そんなつらい気持ちを涙ながらに語ってくれたおじいさん。

最初は二次避難に懐疑的だったお年寄りたちも(最初は情報がはっきり届いていなかった)、多くの方々が移動することを決意。歩けない方はおんぶされて車まで。

そして・・・そこに!!店主さんが映ってた!!!

あーー!!オーナーさんだーー!!!あの・・・ベーグル店で見せてくれたのとおんなじ笑顔!!!

お年寄りの方々を二次避難の場所まで運んでくれる方々に・・・ありがとうございますとお礼を言っていました。

オーナーさんは、消防団員でもあるゆえ、まだこの地区に残ろうかなと思っているようです。一時期は100人以上集会所に人々が避難していたのですが、今は30人程度になったとのこと。

雪が深く・・・でも、美しい地域です。能登は・・・美しい田園風景が広がる場所なのです。朝市のあたりは焼け野原になってしまったけど・・・。

そして・・・Facebookに書いてあったのですが、集会所限定ですが電気も通り、携帯も使えるようになり。水洗トイレの車も登場とのこと。ああ、よかった・・・。

ちなみに水道はまだ復活していませんが、湧き水があるので、みなさんそれを片道1時間かけて汲みにいっているそうです。湧き水があるからここに残ってもなんとかなる、と思う方もおられるようです。

 

多くのおじいちゃんおばあちゃんたちが、1.5次避難のために・・・金沢の額谷ふれあい体育館へ出発されたそうで。額谷体育館・・・あそこだ!!とすぐわかりました。行ったこともあります。あそこに地区のおじいちゃんおばあちゃんたちがいるんだ・・・。

 

集会所ですが、水道は使えないけど、湧き水を汲むことはできて、そしてプロパンガスで調理もできるそうです。野菜を持ち寄ったり、お米農家ゆえお米はたくさんあるそうです。温かいものを調理して食べることはできているそうです。よかった・・・。

そして・・・雪は深くなっている能登ですが、お天気がよいとき、オーナーさんたちはお店のほうへ向かってみたそうです。

道は崖崩れで寸断。海沿いの、一人がやっと通れそうな道を回って・・・山のてっぺんまで歩いて登っていったそうです。

お店は・・・崩れないで残っていました。

でも・・・。

 

ライフラインの復旧は目途が立たず。お店の再開までは、果たしてどれくらいの月日が必要なのか・・・。

 

問題は山積だけど、お店の再開に向けて頑張ることが書いてあって・・・きっとまた、あのお店でおいしいベーグルをみんなでほおばれる日が来ることを信じていますし、ご夫妻もそれを目標に進んでいかれると思います。

 

地元が好きだから。地元のために何かしたいから。地元のよさを守って残していきたいから・・・。そんな思いで、能登に暮らす人たちがいて。

 

やっぱり地元に戻ろう、と帰ってくる人もいて、新たな場所として能登を選んでくれた人もいて。もちろん、ずーっと先祖代々住み続けてきたおじいちゃんおばあちゃんもたくさんいて。

 

自分の愛する土地とともに・・・この地を愛する人たちとともに、頑張っていきたい。ここを・・・守りたい。そんな思いで、とどまっている方たちも・・・たくさんいます。

 

自分の生まれ育った町に特に愛着はないなあという人もいるだろうし、特別な思いがある人もいると思います。いろんな人がいますが・・・誰かの何かを大好きな気持ち、愛する気持ちは・・・守られてほしい。そう切に願います。

 

自分の愛する土地で、暮らしたい。自分の大好きな土地で、残りの人生を過ごしたい。

 

そう思っている方たちの願いが、どうか叶いますように・・・・。それを願うばかりです。みんなが笑顔で語らい合える、そんな瞬間がたくさん起こりますように。

 

みんなの笑顔が守られるように・・・祈ります。

 

それでは皆さま、今日も明日も素敵な一日をお過ごしくださいアップ