ダイヤグリーン1/3(水)のとなみイオンさんは、通常通り11~16時待機する予定です。

毎週水曜日と毎月第一土曜日が待機日です。

スピリチュアルカウンセリングは20分3000円、50分5000円(延長は10分1000円)です。

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群馬の貫前神社で、夫のためにと買った「無事カエル」のお守り。このカエルさんに守られたのか・・・私と夫と息子は、帰ってこれました。・・・輪島から。

地震の2日前、私たち家族は日帰りで輪島を訪れていました。最初は珠洲へ行く予定でしたが、夫の行きたがった縄文真脇遺跡は年末年始のお休みで開いてないだろうし・・・じゃあ輪島の朝市行ってみよう。ということで、朝市を観光していたのです。しかも、輪島の出火したあたりの住所も、輪島カブーレに行こうとして道に迷いながらちょうどぐるぐるしてたところで・・・地震のちょうど2日前に輪島に行ったとは・・・そして出火したところもうろうろしていたとは・・・どうしてこの流れになったのか・・・。

その朝市で輪島塗のお店を3軒はしごして、どのお店もおばちゃんたちがとても話しやすくて優しくて明るくて・・・私は一気に朝市が好きになりました。

特に・・・輪島塗の漆器店、「一よし」の高森おばちゃん。

 

息子が、お店の前のお箸のつかみ取りに興味を示し、じゃあやってみればという話になり、私が息子の名前を呼んだら・・・おばちゃんは「えっ?今なんて言った?」と。

 

・・・なんとおばちゃんのお孫さんと我が息子が、同じ名前!!漢字は違うものの、同じ名前とは・・・!!

 

もともと誰にでもたくさん話すお話好きのおばちゃんだと思うのですが、我が家もこのおばちゃんといろいろお話することになり。そして細かいことも親切にいろいろ教えてくれ・・・私はすっかりおばちゃんが大好きになりました。

 

このおばちゃんにまた絶対会いたい。このおばちゃんに会うために、私は絶対また朝市に来る・・・!!と決意したくらい、おばちゃんのことが、一日しか会ってないのに・・・大好きになったのです。

 

高森のおばちゃん以外にも、Happy Restさん、たけはらさんにもよくしていただきました。あのお店たちが・・・なくなってしまったなんて・・・空襲のあとみたいに、あの焼け野原が・・・数日前まで元気だった朝市の姿だなんて・・・今でも、信じられません。

・・・だめだ。写真を見るだけで泣きそうになる。

 

正直、今でも・・・受け入れられません。どうかおばちゃんたちのお店は無事であってほしい、と願っていましたが・・・Twitterなどで出ている写真や情報では、もう絶望的なことがわかり。

 

そんなはずない、そんなはずない・・・と思ってまた情報を探し。そして希望を打ち砕く情報がまた見つかり。でもそんなはずない、そんなはずない、・・・とまた受け入れられない自分がいて。そしてまた、何か希望を見つけたくて、ネットで情報を探し・・・そして・・・の繰り返し。

 

たった一日しか会ってない相手なのに・・・相手のことを思うと、苦しくてたまらなくて・・・おばちゃんが大事にしてきた品々もお店も、全部燃えてしまったのかと思うと・・・悲しくて苦しくて、涙が出てくる。

 

公務員だったおばちゃん。でも結婚相手が輪島塗の職人だったから・・・もうこれは「自分で選んだ相手だから」と、公務員を辞めて、家業に入ったおばちゃん。

 

自身も塗り師としての道を歩むことになったおばちゃん。鶴瓶の家族に乾杯に出たこともあり、そのときの写真をお店に飾ってあったおばちゃん。

 

孫が今年受験生で、いつもはこれくらいの時期に家族みんなで温泉旅行をしたりしてるけど、今年は孫が合格発表も終わって落ち着いた3月下旬あたりに、みんなで温泉泊りにいくんや、と言っていたおばちゃん。和倉温泉は近いけど、たいてい加賀の温泉にいくことが多いと言っていたおばちゃん。

 

お孫さんがもっと小さいときにかな、おばあちゃんに宛てた感謝と頑張っての手書きのメッセージをお店に貼っていたおばちゃん。孫からも愛されて応援されてるんだな・・・と感じられたお店。

 

あすなろ箸のつかみ取りで、息子に(お孫さんと同じ名前だから?でもみんなにサービスしてそう)サービスしてくれたおばちゃん。お椀を眺めていた私に、1500円の年末大特価のお品だったけど、これ1000円でいいわよ、と言ってくれたおばちゃん。夫もこれいいねと言って、そのお椀を2つ買って・・・3人家族だから3つあればよかったんやけどね、ごめんね、と言っていたおばちゃん。

 

お直しは、私が生きてる限りずっと受け付けるから・・・と言っていたおばちゃん。いやいや、おばちゃんまだまだ元気でしょ、まだまだお元気に生きるでしょ、と思ってたけど。でも・・・朝市のHPを見ると、もうご主人さんも亡くなっていて、お店は来年100周年だから、自分ももう年だけど、来年まではなんとか頑張れたら・・・とおばちゃんが思っていたことを知った。

 

朝市の自宅兼お店が焼けて・・・おばちゃん・・・今はどうしているんだろう。もしかして、もうお店を再建する気力が・・・失われてしまったりしてないだろうか。

 

来年、100周年だったのに。みんなから愛されるお店だったのに。亡くなったご主人のお品も、たくさん残しておいたお店だったのに。

 

輪島は・・・地震も多くて、つらいこともたくさん経験してきて、コロナで打撃も受けて、やっと少し回復してきたのに。この数年は地震も多かった。先だっての大雪ですごく大変な思いもした。でもまた朝市が復活できてよかったよかったと思っていたのに・・・・。

 

なんで。ずっと頑張ってきたおばちゃんが・・・朝市のみんなが、輪島の人たちが、能登のひとたちが、なんで・・・こんなつらい目にばかり遭うのか。なんで。おばちゃんたちは何も悪くないのに・・・。

 

気持ち的には、もうぐるぐるして・・・受け入れられない。受け入れたくない。そればかりです。そこでストップしている。おばちゃんにまた会って、おばちゃんを元気づけたいけど・・・でも今は、おばちゃんに会うこともできない。

 

あの素晴らしい輪島塗の数々も・・・自ら作り上げた作品たちも・・・全部、燃えてしまったなんて。亡きご主人の作品たちも・・・燃えてしまったの??嘘だ。信じられない・・・信じたくない。

 

頭の一部は、言い聞かせている。これが現実だよと。動かしがたい現実なんだと。・・・でも、ダメだ。気持ちがついていかない。

 

たった一日会った人に対してなのに、こんな気持ちになる。・・・ならば、家族、友だちが輪島にいたなら・・・どれほどつらいんだろう。どれほど苦しいんだろう。

 

私は、何もわかっていませんでした。震災や自然災害も、被災した方たちに・・・今まで、何も寄り添えていなかった。気持ちが足りなかった。馬鹿でした。

 

霊的、スピリチュアル的側面を考えようとしても、うまくいきません。気持ちがそこに追いついていかない。・・・今は、霊的側面、視点なんて・・・考えられない。

 

全てが燃えてしまう。・・・・それに直面した人たちのことを思うと・・・・。

 

何もする気になれない(でも少しはできます)。そんな日にちょうど・・・海外の先生との講義が。

 

ちょうど・・・人間的視点と、霊的視点、そのバランスのお話もあり。スピリチュアルなことばかりを語っても偏ってしまうというお話があり。先生の失敗談などもあり・・・。

 

フリートークの時間が少しあり、この話題でもそれ以外でも今話したいことを言っていい時間がそれぞれに与えられ。

 

私は・・・思わず輪島の話をしました。苦しくて仕方がないこと。これには一体どんなスピリチュアルな意味があるのか、を考えること、感じることが・・・気持ちがついていかなくてできないこと。輪島のことを話しているだけで、涙が止まらない・・・。

 

それは・・・愛ですね。先生がおっしゃいました。

たった一日会っただけの人でも、そこまでの思いになる。それは・・・愛ですね、と。

 

きっといつか・・・わかる日がくる。この出来事を通して、自分は何に気づくべきだったのか。何に気づけるチャンスをもらったのか。

 

今はそれは、明らかでなくていい。いつか・・・もしかしたら、わかるかもしれない。

 

私にできるのは・・・おばちゃんが無事でいてほしいこと。それを祈るだけ。

 

そして、自分自身が元気で、気力も体力もしっかりしていれば・・・いつかきっと、おばちゃんに会いにいける。そして・・・おばちゃんに伝えたい。おばちゃんの毎日を応援している人間がここにもいるということ。お店は・・・まだまだ続けてほしいということ。お店がなくなっても、おばちゃんとは会い続けたいということ。そしてきっと、同じ思いの人が全国にたくさんいるはず。

 

いつか・・・おばちゃんに伝えたい。おばちゃんのことが大好きだと。おばちゃんのこともおばちゃんのお店も、大好きになりましたと。ずっとおばちゃんに会いに来るから。だからおばちゃんも元気でいて。

 

能登はやさしや 土までも

 

という言葉がある。本当にそうだ・・・と、今回輪島に行ってしみじみと感じた。みんな優しかった。

 

その人たちがまた元気さ、生きる勇気を取り戻して・・・またみんなと、笑い合いたい。

 

能登産の玄米と揚げ浜の塩を使った塩あられ。

輪島の復興を・・・今はただ、信じて祈ります。

講義で最後に、シルバーバーチのことばが紹介されました。

 

 

各自がそれぞれの道において、

あたたかき愛と悠然(ゆうぜん)たる自身と確固たる信念を持って生き、

道を失った人々があなた方を見て光明への道はきっとあるのだと感じ取ってくれるような、

そういった生き方をなさってください。

それも人のために役立つということです。

 

 

・・・・・

 

道を失った人々を照らしてくれるような・・・そんな役割が、被災した方たちには与えられているのかもしれません。そう考えると、日本は・・・被災して、そして立ち上がった人たちがたくさんいるから・・・そうした人たちの姿が光の道しるべとなって、多くの人を勇気づけてくれているのだと思います。

 

人は、一人じゃないから。いろんな人の助けを借りて・・・生きていけるから。

 

だからきっと、朝市のおばちゃんたちも・・・いろんな人の力を借りて、進んでいけるはず。・・・と、信じます。

 

それでは皆さま、今日も明日も元気にお健やかにお過ごしください。