地震のニュースにより、私や家族の安否を心配してくださる方からメッセージをいくつもいただきました。ご心配くださりありがとうございます。私も家族も、無事に元気にしています。

 

地震が起きたとき、私と夫は外出中で、ブックオフにいました。最初は、あれ、地震?と思って・・・でも揺れが思った以上に酷くて、しかも全然おさまらなくて・・・どうしよう。と茫然としていました。

 

揺れは酷いけど私の前の本棚は崩れ落ちたりはしておらず、どうしよう、本棚から離れたほうがいいのかな、でも反対側は工具類とかが置いてあってそっちも安全とは言えなさそう・・・と、頭が思考停止していたような感じでした。

 

私はただ、きっといつか揺れはおさまるんだろう、と安易に考えてしまっていて・・・ただただ、ぼーーっと、崩れない本棚を眺めていました。崩れてないし大丈夫だろう、と勝手に考えつつ。

 

周囲の人たちは外に慌てて避難し始めていて、私も・・・、と思ったものの、なぜか足が動かない状態。

 

人って・・・経験したことがないことに直面すると、足が動かなくなることって、あるんだなと感じました。

 

学校で避難訓練とかは経験してきています。でも、それは周りの人に合わせてやっていただけで、真剣味が全然足りていなかった。小さい時に地震が起きたらテーブルの下に入ったことはあったけど、実際にテーブルの下に入る、は経験したことがあっても・・・家じゃないところにいたらどうするのか?・・・と、自分は全然想定していなかったし、わかっていなかったんだと思います。

 

学校みたいにみんなにゾロゾロついていけばいい、って状況でもなくて・・・どうしよう。とずいぶん長い間立ち尽くしていて、そのうち、これは外に出たほうがいいのかも、とようやく思い至って、やっと足が動きました。

 

自分って・・・いざという時、全く迅速に判断もできないし、動けないんだなと・・・痛感しました。

 

店員さんは、「できるだけ建物から離れてください!」と叫んでいて、私たちは駐車場で待機していました。

 

・・・夫はどこだ??と思って見渡しても・・・いない。慌てて電話して、そしたら夫は階段付近にまだいるという。

 

みんな外に出てるし、パパも駐車場来たほうがいいよ、と伝えたらすぐに夫が出てきました。

 

小さい子もいて、お母さんがぎゅっと子どもを抱きしめたりしながら・・・でもやはり外は寒い。みんな「寒いね・・・」と言いながらしばしそこで過ごし。

 

あんなに大きな揺れを経験したのは初めてでした。しかも長かった・・・。

 

帰宅すると、やはり床に物が散乱していました。

お皿もいくつか割れていたり。でも、案外そこまでひどくはなかったです。

 

・・・やっぱり、物は減らさないといけない。と感じました。物がありすぎるということは、落ちて散らばる物も多い、ということ。ミニマリストになろうとして、でもなかなかなれてなくて・・・やっぱり私はミニマリストになろう、とも思いました。

 

そして・・・いざという時に、どう行動すればいいのか。経験したことがないことに直面した時、とっさに動ける自分でいないといけないのだ。ということも・・・痛感させられました。

 

家に帰って、電気もガスも水道も無事使えて・・・安堵しました。

 

ただ同じ金沢市内でも断水が続いていたり、停電している地域もあります。輪島のあたりなんかは、多数の世帯で停電しています・・・。火災も起きている。

 

道路の液状化、ひび割れ。のと里山街道はもう完全にアウトという報道・・・。

 

この時、息子はまだ帰宅していませんでした。〇イトに行っていたのです。

 

夫に安否を確認する電話がかかってきていたので、無事なはず。

 

息子の〇イトは8時までだけど・・・ほんとにそこまで働くのかな。でもとりあえず無事らしいから、きっと大丈夫。

 

そう思っていると・・・いつもより早めに息子が帰宅。

 

某寿司チェーン店では・・・・とにかくすべての物が落下し、とんでもない状態になったそうです。

 

もちろんお店をやっているどころではなく、人命が一番なので、お客さまを誘導し、その後、息子たちは店長とともに、避難所に行ったそうです。

 

近くの小学校に避難し・・・しばらく過ごしていて、でも近くに住んでいるスタッフたちは帰宅していいことになり、息子も帰ってきたというわけです。店長さんはずっと帰宅できないようでしたが・・・。

 

避難所の小学校は結局、水道管が破裂したり、トイレが息子曰く「バグって」、使えなくなったりして・・・それでスタッフで近場の人は帰宅した人もいたみたいです。特殊な毛布みたいなもの?も配布されて、寒さ対策は大丈夫そうでした。でも備蓄した食料みたいなものはなかったのか?何も食べ物は配布されなかったそうです。

 

息子は、短時間ですが、避難所を経験できてよかった、と言っています。

 

一人でいたときじゃなくて、他に皆がいて、一緒に行動できて、息子としては幸運だったと思います。そして店長さんがしっかりお客さんもスタッフたちのことも誘導してくれて、誰もケガなどもなく無事だったそうです。しっかりした店長さんがいてくださって・・・感謝です。

 

息子は帰宅する際はちゃんと、名前のところにしるしをつけて、帰宅済み(本来は家族が迎えに来て帰宅、かもしれないのですが)とちゃんと記録して帰って来たそうです。

 

ちなみに息子は、夫のスマホに連絡する前にまず一番先に、祖父母に連絡したそうです。私や夫よりも、年取ったじいちゃんばあちゃんがまず大丈夫かと気になったそうです。私の両親も、2階の状況がちょっとひどかったみたいですが、特に大きな被害はなかったようでした。

 

何が起こるか・・・わからない。

 

今こうして電気が使えていることも、当たり前ではない。安全に走れる道路があることだって・・・当たり前ではない。家が半壊、倒壊してしまったおうちもたくさんある・・・。

 

元旦がこうして地震から始まる、ということは・・・きっと、何らかのメッセージがあるのだと思います。

 

まずは・・・みなが無事であってほしい、と願います。能登の人たち、避難所にいる人たち・・・みんな無事に、家に帰れる状態になりますように。みんなが寒い思いをしないで過ごせますように。みんなの不安が、少しでも減りますように。

 

元旦から、さまざまな「祈り」を通して多くの人が思いをひとつにするということは・・・もしかして、今の私たちに必要なことなのかもしれない。そんなことを思っています。

 

多くの人の思いは、力になるはず。そして、誰かを思う、無事を祈る・・・その人が元気でいてほしい。と相手を思う気持ちは、私たちにとってとても大切なことなのだと思います。

 

しばし私たちは・・・誰かのために祈る。ということをすればいいのかもしれません。そんな気がします。

 

みなさんが、寒い思いをしないで無事に、少しでも不安が少なく過ごせますように。