みなさんこんにちは(*^ー^)ノ音譜
桜が満開にさきましたが、強い風や雨によって散り始めていますね(´_`。)
こんな天候ですからもうお花見をすませたという方が多いでしょう桜

先日ニュースで上野公園のお花見の様子が紹介されていましたが、全世界から日本の桜を求めて海外の方々も大勢いらしていました。とにかくすごい人で海外のみなさんも驚いていました。

そこでハプニングが起きまして、一人の男性がカメラの回っている目の前で
顔面蒼白で倒れたのです。

そう、急性アルコール中毒です。

このようにお花見シーズン、大学や会社の新入生歓迎会、忘年会など
宴会のあるときにはついはしゃいでしまい、急性アルコールで救急車で運ばれる
なんてことは珍しくないことです。


日本は、これまで出会った国民の中で、最良で、親切かつ名誉を尊ぶ。
              日本人は食を節するが、飲酒のこととなると、それほどでもない。
                          フランシスコ・ザビエル(16世紀)


という言葉もあるくらい日本人はついお酒に飲まれてしまうことがあります。


とくに危険なのが、盛り上げるために行う、イッキ飲みです。
数年前に某有名大学のサークルで一気飲みをさせて死者がでましたよね。
大学生の急性アルコール中毒死は社会問題になっています。
アルコール薬物問題全国市民協会・イッキ飲み連絡防止協議会の調べによると、1986年以来に少なくとも90人以上の若い命が急性アルコール中毒で失われています。


ちなみに酔いの症状は
「爽快期」→「ほろ酔い期」→「酩酊(メイテイ)初期」→「酩酊期」→「泥酔期」→「昏睡期」という順に進んでいきます。

酔いの症状に合わせて脳のマヒも序々に進んでいきます。
この酔いの症状は、血中のアルコール濃度をもとに分けられていて、少しずつ濃度があがるとともに症状も進んでいくというメカニズムになっています。

通常、血中のアルコール濃度が最高値に達するには、飲み始めてから30分~60分程度の時間がかかります。
しかしイッキ飲みをすると、大量のアルコールが一瞬で体内に入るため、肝臓での代謝が追いつかず、酔いの段階を飛び級してしまいます。
いきなり血中アルコール濃度が上昇し「泥酔期」もしくは「昏睡期」に入ってしまうのです。

「泥酔期」とは立つこともままならならず、意識もはっきりせず、話している言葉もめちゃくちゃな状態。翌朝記憶がない…という人もこのステップまで進んでいたと考えてもよいでしょう。
脳はこのときすでに、小脳から海馬までマヒしてしまっています。

そして、「昏睡期」とは、その名の通り昏睡状態や大小便の失禁、最悪の場合は呼吸のマヒや死亡にいたるような極めて危険な状態を指しています。
脳の呼吸機能がマヒし、呼吸停止や心停止によって死に至るというのが急性アルコール中毒による死の原因のひとつです。


昨日の記憶がないんだよね~なんていう人は昏睡期までいったことがあるということになりますが、
昏睡期の状態でも小脳から海馬までマヒしているなんて
恐ろしいですよね。
毎日の多量飲酒も脳にとって悪い影響を及ぼしていきます。
もちろん肝機能も低下します。

対処法としては、昏睡期、泥酔期の方が近くにいたら、
水やお茶、スポーツドリンクなどを飲ませる、低体温になっていたら体を温めて
泥酔状態なら回復体位を取らせたり、新肺機能停止があれば心臓マッサージをしたり
救急車を呼ぶということが重要です。


そして、このような状態を予防するためには、
一人一人が酔いの状態に段階があることを
知り、ほろ酔い期~酩酊初期くらい
までに抑えることだと思います。

そして、もちろん雰囲気に任せて飲んだり飲ませたりをしないことです!


ちなみに、予防のためにしっかり法律がありますので、ご注意を!

①体調を崩すことが分かっていながら飲酒を強要し、急性アルコール中毒で死亡させた場合は刑法第二百五条(傷害致死罪)が適用され、3年以上の懲役。

②飲酒の強要を勢い付けて急性アルコール中毒にさせた場合は刑法第二百六条(現場助勢罪)

③泥酔者を放置した場合は刑法第二百十八条(保護責任者遺棄罪)

④泥酔者を放置して死亡させた場合は刑法第二百十九条(遺棄等致死傷)が適用され、3ヶ月から15年の懲役。



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