成人の日にあたり
(成人式式典挨拶の粗原稿です)
新成人の皆様、おめでとうございます。
四日市市議会議長の諸岡覚でございます。
本日は大勢の市議会議員がお祝いに駆け付けておりますが、議会を代表して、一言お祝いの言葉を述べさせて頂きます。
本日お集りの皆様は、平成11年12年生まれでありますが、その頃の社会がどのようなものだったかご存知でしょうか?
携帯電話は普及していましたが、いわゆる電話とメールだけの機能しかなく、携帯電話に初めてカメラが搭載されたのは平成14年の事でした。
ではもうひと世代遡ってみましょう。
皆さんのご両親が成人式を迎えた時代、たぶん平成の初めころになると思いますが、この頃はポケベルが流行り出した頃であり、ゲームボーイが発売されたのは平成元年でした。
では、更に遡って、おじいさんやおばあさんが成人式を迎えた時代はどうでしょう?
昭和30年代辺りだと思います。
終戦前後に生まれて、皆、がむしゃらに働いた時代です。
皆さん、想像できますか?
皆さんからたったの2代遡るだけで、時代は大きく変わります。
10代遡って想像して見て下さい。
電気も娯楽もない時代に、毎日畑を耕して、懸命に生きてきた皆さんのご先祖様の姿がそこにあります。
自分の人生は自分のものです。
自分の命は自分のものです。
しかし、今自分が存在するに至るまでには、何百年何千年という時代を経て、大勢のご先祖様が賢明な努力を重ねてきたということを忘れてはいけません。
皆さんの命は、そういう先人の努力と希望の賜物であるということ。
多くの先人の夢と希望を託された命であり、人生であるということを忘れないで下さい。
自分の命であるけれど、それは自分だけのものではないということ。
自分の人生は、自分だけのものではないということ。
だからこそ命は美しい。
だからこそ人生は素晴らしい。
今、幕を開けた令和と言う時代は、皆さんの時代です。
素晴らしい時代を築き、素晴らしい人生を歩み、そして命を育み、次の時代へバトンを繋げて行って下さい。
話が長くなりましたが、あと一つだけ。
今日、家に帰ったら、ちょっと照れ臭いかも知れませんが、ご家族に『ありがとう』と一言だけで構いません、御礼を言ってください。
実家が遠方の方は、電話して下さい。
このこと一つお願いし、併せて、皆さんの人生が素晴らしい人生になりますことを祈念し、私のお祝いの言葉と致します。
ありがとうございました。