年頭挨拶
年頭挨拶
この国は、この四日市は、先人の努力と無念の積み重ねで、今日まで発展を続けて参りました。
戦後、それまで積み重ねてきた日本固有の道徳観の多くが否定され、欧米式の新しい価値観が、特に教育の現場にむけて導入された結果、現代の日本人は、かつての日本人とは全く違う価値観を持つようになってしまったと思います。
多くの人が本音ではおかしいと思っている事、間違っていると感じている事、そういったものが、いわゆる同調圧力によってかき消されてしまっていく事に、私は恐怖を感じています。
私と同じように、現代社会に違和感を持つ人は実は意外と多い筈です。
屁理屈をこねまわして、普通に考えたら駄目なことまでまかり通ってしまう世の中を、果たして先人は望んだのでしょうか?
江戸時代の中期に書かれた書物に『葉隠れ』というものがあります。
葉隠れをご存じない方でも、この一節は聞いたことがある筈です。
『武士道と云うは死ぬ事と見つけたり』
この一節は現代では曲解され、武士は失敗したら腹を切って死なねばならないとか、武士は死ぬ事を恐れてはならない、などという意味として捉える方も多いのですが、そうではありません。
これは、
武士はいつ死んでも良いように、いつ死んでも悔いが残らないように、その時その時の瞬間に、最善の判断と最善の行動をせねばならない
と、そういう意味で書かれているのです。
行政や政治に対する不信感が増す昨今に於いて、武士道とは、議員たる私たちに、今一番必要な考え方だと思います。
間違っていると感じることを進めて、もしその時に死んだら悔いは残らないのか?
おかしいと感じているのにそれを止めることもせず、それで悔いは残らないのか?
そういった感性を我々は持たなければならないと思います。
それが期待に応える政治の姿なのだと、私は確信しています。
先人の期待、今を生きる住民の期待、様々な期待に応えるために我々議員は存在し、そしてその期待に応える事こそが政治家の真骨頂であらねばなりません。
寄り添うだけの、口先だけの政治を脱却し、寄り添い、身近に立ち、その上で市民の皆様の夢や希望を実現させる政治を目指し、本年も精一杯の努力を続けて参ることを、年頭に誓います。
最後に、皆様にとり素晴らしい一年になりますことを祈念し、年頭の挨拶と致します。
平成31年 元旦
四日市市議会議員 諸岡 覚
追伸
本日の朝刊にて会派新聞の新春号を新聞折込させて頂いております。
我が派は徹底した情報発信に努め、会派の全議員が独自の新聞を定期的に発行していますが、毎年元旦には、この様に統一号を発行しています。
ぜひご一読下されば幸いに存じます。
※下記クリックでPDF版でもご覧になれます。
https://1drv.ms/b/s!AvTQe13XDXA3gSmUPmIuLGusVDBW