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総選挙に対する個人的総評

総選挙が終わりました。
総論から言うと、国民にとっては良い結果になった思います。

先ず、共産党勢力が半減したこと。
これは立憲民主党の功績が大きかったと思います。
これまで『共産主義には抵抗があるが、民進党(民主党)では物足りない』と感じていた左派思考の人達が、『仕方なく』共産党に投票していたケースが一定数あったのが、立憲民主党に集中したのだと思います。
逆説的に言うと、民進党内には『保守思考』の人も一定数存在していたせいで、左派からの圧倒的支持が得られなかったとも言えます。
更に逆説的に言うと、民進党には保守思考の人達がいたおかげで、『保守系思考』の国民からも一定数の支持を得ることができていました。
今回、民進党の中から『左派』だけが独立して作られた立憲民主党は、そういう意味では余分なぜい肉をそぎ落とした戦闘能力の高い政党になって行くと思います。
恐らく、将来的には安定して100議席前後は取れる政党になるような気がします。
先日、麻生元総理も言っていましたが、日本の選挙の歴史を振り返れば、本来、左派勢力が1/3程度は議席を取るのが普通なのです。

次に希望の党です。
こちらの政党は正直評価がしにくいです。
選挙中は保守系野党という位置付けで、維新に近いポジションで戦いました。
ですから投票した人の多くは『自民党は嫌だけど、左派政党には入れたくない』という思考の人が多かったのだと思います。もちろん、小池代表に魅力を感じた人も大勢いるでしょう。
しかし、選挙後にスタンスを変えて、民進党の分派に過ぎないことが判明しました。
これは投票してくれた人に対する裏切りであり、恐らく、次の選挙では大幅に議席を減らすことになるような気がします。
そもそも次回選挙まで存続しているかどうかも怪しいですが。
さて、希望の党の影響を受けたのが維新だと思います。
『自民は嫌だけど保守』という層の受け皿としてのポジションを、希望と分け合う格好となり、大幅に議席を減らしました。
また、底力というか自力も落ちてきている様に感じます。
希望と競合しない地元大阪でも、選挙区で3勝しかできていません。
やはり橋下代表が抜けた穴は大きいのだと思います。
只、次回は希望が衰退している筈なので、比例区政党として一定の規模は維持していけるのではないでしょうか?
また、公明党も同様です。
基本的には学会票ですが、今回はやはり希望に削られた感があります。
自民から逃げた保守票を維新と分け合っていたのに、今回はそれが希望に吸収されてしまったのかと。

共産党は・・。
今後の動きに注目です。
このまま立憲民主が伸びると共産党の死活問題になることが明白になった今、果たして野党共闘を進めて行くでしょうか?
恐らく次回は野党共闘の選挙区を激減させて、選挙区に候補者を立ててくるのではないかと思います。
比例区で票を出そうとしたとき、やはり選挙区の候補者が少ないことは致命的です。
そう考えると、野党共闘が減少する次回選挙は立憲民主にとっては厳しい選挙になるのかも知れませんね。

以上、ざっとそんな感じで、私はこの選挙結果を眺めています。
当選された国会議員の皆さん、大いに期待します!!
日本国の繁栄と、国民の為に頑張って下さい!!!