所信表明演説に対する雑感~ビデオレターの更新です~
先日、四日市市議会では市長の所信表明演説が行われました。
まず先に言っておきますが、概ね良かったと思っています。
自分の選挙公約に基づき、優先順位にメリハリをつけた内容でわかりやすかったです。
その中で、個人的に気が付いた点を二つ書いてみたいと思います。
『道路行政に触れなかった』
四日市の市民アンケートでは、毎年『渋滞を緩和してほしい』という項目がトップになります。
つまり、市民が一番望んでいるものは道路行政であり、渋滞対策なのです。
ここに敢えて触れなかったことの意味は何なのか?
恐らく・・これは推測ですが・・、そこに手を突っ込むと莫大な予算を取られ、他の分野にお金が回らなくなることが目に見えているから、敢えて触れなかったのではないかと思います。
市長の基本的な考え方を超要約すると、
①まずは税収を上げる
②増えた税収で市民サービスを行う
・・という考え方だと思います。
将来的なビジョンとしては、税収が上がり、安定した住民サービスができるようになった後に道路行政に手を付ける・・というものなのかもしれませんが、しかし、それでも、所信表明においては、そこに触れて欲しかったというのが感想です。
『今すぐという訳にはいかないが、産業構造の変革、育成が完了し、税収が上がり始めたら、必ず渋滞緩和に着手したい』くらいの話があっても良かったのではないかと・・。
『男女共同参画/女性の社会進出/平等』
近年の政治を語るとき、これらの言葉が必ず出てきます。
新聞や雑誌、ニュースやドラマを見ても、必ずこれらの考え方が反映されています。
しかし、今回の所信表明にはこれらの言葉は出て来ませんでした。
率直に言えば、『良かった』と思います。
先に述べた『市民アンケート』においては、男女共同参画に対する市民の要望はほとんどありません。最下位レベルです。
民間団体が若い女性に将来の希望についてアンケートを取ると、一番は『専業主婦になること』だそうです。
つまり、マスコミや政治は『女性の社会進出』を煽っているけれど、実際はそれを望んでいる人は少ないし、いたとしても優先順位は低い・・という事なのだと思います。
私は以前から時々書いていますが、女性が不当な差別を受けてはならないけれど、女性が望むなら専業主婦として、母として、安定した生活ができる社会が理想なのだと思っています。
『女性が社会に出て、男と一緒に働かないと生きていけない社会』になってしまっている現状を見た時、それが本当に良い事なのか疑問を感じています。
そういう視点で所信表明を見た時、あえてこの分野に触れなかったことは、市長の『価値観』が『現実』に向いている証明であったかのように思います。
小賢しい理屈ではなく、堂々と『経済を回して、安定した社会を作って、みんなが幸せになる』という思想を垣間見た気分です。
これが左向きの市長ならこうではなかったと思いますが・・。
以上、雑感でした。
あくまでも私の個人的推測をベースに書いてますので、市長の本意は知りません。
悪しからず。