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サイレント・マジョリティ

『物言わぬ多数派』と訳されるこの言葉。

サイレント・マジョリティ

対義語に

ノイジー・マイノリティ

『声高な少数派』というのもある。

 

さて、日本人の場合、その文化的性質から、

『あまり事を荒立てない』

『問題が無ければあえて発言しない』

『問題があってもあえて空気を破りたくない』

・・などの行動に出る人が多い(あえて行動しない)。

 

例えば昨年のシールズさんに代表される

安保法案闘争。

 

彼らは

『これが民意だ』

『国民/若者がついに立ち上がった』

『政府は民意に従え』

・・と演説した。

 

マスコミはこぞって取り上げ、

『サイレントマジョリティが声を上げた』

『もう国民は黙っていない』

と囃し立てたが、

 

選挙結果は

若者にも国民にも支持されず、大惨敗。

つまり彼らは

ノイジーマイノリティ(声高な少数派)

だったことがばれてしまった。

 

声を上げるのは大体いつも少数派であり、

多数派は声を上げない。

100%とは言わないが、概ねこの傾向はある。

 

例えば、女性の社会進出。

マスコミや政治は『女性がバリバリ働ける社会を!』なんてやっているけれど、

各種のアンケートを見ると、女性自身はそれほど社会進出を望んでいないし、むしろ専業主婦として安定した子育て環境を望んでいる傾向が見て取れる。

一部の『ノイジーマイノリティ(声高な少数派)』が望んだ社会になりつつあるのだ。

 

『声なき声』という言葉もある。

私は以前から時々書いているけれど、

政治とは、この『声なき声』に形を付けていくことだと思っている。

 

本当は反論したいけれど、反論すると碌なことがないので黙っている人。

本当は声を上げたいけれど、おかしなレッテルを張られるので黙る人。

『声高な人』を『バカだな・・』と冷静に傍観している人。

そういう人は、恐らく多い。

 

政治家やマスコミは、ある意味『人気商売』であり、『世間の声』に敏感だ。

だから『声の大きい方』に注目してしまう傾向があると思う。

 

しかし、『本当に大きな声』は、耳に聞こえない『声なき声』なのだ。

 

正論を述べるのに勇気が必要な現代。

みんなが思っていても、口に出したら怒られる現代。

それが本当にみんなが望んだ未来なのでしょうか?

タブーを恐れず正論を貫く。

私はそんな政治家でありたいと思っています。