嘘の情報を流す大人達へ。

この作文が話題になっているようです。
安保法制には賛否両論あり、活発な議論が必要であると思うし、賛成派、反対派、双方の論陣には『なるほど』と思う点が多々あります。

さて、この作文を書いたのは中学生とのことですが、少年らしい素晴らしい作文だと思います。
しっかりした文章です。
しかし、一つ残念・・と言いますか、悔しく思うことがあります。
それはこの作文を書くための大前提となる『事実』が全く誤認されていることです。

おそらく、この子は周りの大人やマスコミから知識を得ているのだと思いますが、
①集団的自衛権で徴兵制になった(なる)
⇒(事実は)徴兵制に関しては検討すらされていません。
②集団的自衛権で『戦争できる国』になった(なる)
⇒(事実は)これまでも戦争できる国でした。
・・という事実無根の情報をもとに作文が書かれています。

これは実に不幸なことだと思います。

未来ある真面目な少年に、事実でない情報を与えて『将来』を不安にさせる大人やマスコミ。
これでいいのでしょうか?
この少年が『正しい情報』をもし知っていたら・・、果たしてここまで将来に不安を抱いたでしょうか?
もし『正しい真実』を知っていたら、この作文の内容も大きく変わっていた可能性があります。
作文自体は素晴らしいものだと思いますし、この少年の苦悩もよく表現されていると思いますが、何か虚しさを感じます。

嘘の情報を意図的に垂れ流す大人達。
あなた方に良心の呵責は無いのですか?

この作文を読んで、正しい『真実』を正確に伝えることの重要さを痛感しました。