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ハコモノ予算

委員会、無事終了。
懸案の『中心市街地活性化推進方策調査検討事業』は再来週の予算委員会全大会で審議することとなった。
この案件を簡単に説明すると、駅前の商店街を活性化させるための『研究費用』として600万円が予算として提示されたというもの。
私が考える問題点は
①説明の中で『ハコモノが前提条件』とハッキリと言われたこと。
②そのハコモノは『情報発信基地』『市民の交流の場』という二つの機能を持つものと明示されていること。
です。

何故それが問題なのか?

①そもそも商店街に活気がなくなった理由は『ハコモノがないから』ではない。時代の変化と共に車社会となり、大量消費時代となり、郊外の大型店舗に人が流れたため。そういう状況の中で、どうすれば賑わいを創出できるかを研究することは大いに必要なことですが、初めから『ハコモノを作る』という前提で研究することに違和感を感じます。
②そのハコモノは『情報発信基地』でなければならない・・という大きな制約も最初から前提条件に付けてあります。いったい何のための『研究』なのでしょうか?

私は研究することには大賛成です。
しかし、最初から『情報発信機能と市民交流機能を備えたハコモノを作る』という前提の研究に意味などありません。
あくまでも白紙の状態で、いろんな可能性を模索せねばならないと思います。

たとえば、それが良い悪いは別にして。
『何をすれば人が集まるのか』を突き詰めて考えた時、いろんな発想があるはずです。
『アーケードを電飾して神戸のルミナリエのような名物を作ろう』
とか
『ブランドショップを誘致して近隣のデパートから客を吸い取ろう』
とか、
『毎週末芸人を読んで、無料で見られる路上ライブをしよう』
とか、
『こにゅうどう君を常駐させよう』
とか。

※私は素人なので上記はあくまでも思い付きです。本気にしないで下さい。

とにかく、いろんなアイデアがあるはずなのに、
最初から『情報発信機能と市民交流機能を備えたハコモノ』を前提に研究を進めるなんて、ありえません。

この予算(600万円)で専門家に依頼するのですが、頼まれた専門家もそういう前提をつけられていたら困ると思います。
ま、相手はプロなので、それなりの『報告書』を書いてくれるのでしょうが。
その報告書を大義名分にして、今度は何億円かの『ハコモノ予算』が上程されることが目に見えています。

この予算はそういう巨大ハコモノプロジェクトにつながるものだと思っています。

今こそ、ハコモノ信仰からの脱却が必要だ。


※前提条件を取っ払った『白紙からの研究』には賛成です。




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http://www5.city.yokkaichi.mie.jp/secure/60179/h2708-3.pdf