【読んでほしい】名も無き地方議員が呟いてみる・・【見て欲しい】
先般の6月議会・一般質問において、私が指摘をした問題を覚えている人はいるだろうか?
要約すると次のような指摘をした。
1、現在四日市市の進めている緊急時連絡網システム「MCA」は大きな欠陥がある。
①そもそも国の定める「防災無線」ではない
②性能が「防災無線」と比較して著しく劣る(本来は民間用のシステムである)
③金額根拠もデタラメで、同等性能として使用するならば防災無線よりも高額になる
④いざという時に「確実に使用できる」という保証が全くない
※理論上、確実に「待ち時間」が発生する(つまり緊急発信ができない)
⑤外部民間団体の所有なので、市が主体的にメンテ・復旧ができない
2、市議会に対して、虚偽の説明をしていたのではないか?
※上記のような事実を隠し「最新鋭の素晴らしい防災無線である」と説明していた
3、MCA計画を中止し、国の定める「防災無線」を導入してはどうか?
それに対して当時の最終答弁は
「白紙に戻し再度慎重な検討を行う(市長)」
・・というものだった。
それから三か月後の本日。
総務常任委員会/協議会の場において、再検討の結果が報告された。
結論から言えば、
「MCA計画の全面撤回、国の定める防災無線を導入する」
・・というもの。
変更理由の詳細については私の主張とは大きく異なる点もあったが、
「MCAに致命的な欠陥がある」という主張は認められた形である。
そもそもこのMCA計画は、当初予算として議会を通過しており(可決されていた)、
予定ではこの8月には入札にかけられる予定であった。
一度決まっていたものを全面撤回するというのは、あまり恰好の良いものではないので、行政のこのような決断は非常にレアケースである。
しかも今回の件は総額4億5千万円のプロジェクト。
もしそのまま進んでいたら、「4億5千万円の壮大な無駄遣い」になるところだった訳で、
そう考えると、この大きな決断を下した市長はじめ関係者の冷静な判断に心から敬意を表したい。
今後は11月定例月議会で「減額補正予算」を上程し、まずは正式に「白紙」に戻し、来年の2月予算議会において「当初予算」として「防災無線」を上程する運びになるらしい。
※これが議会で可決されるかどうかは不明
今回、私の指摘が引き金となって市の防災施策が大きく転換し、巨額の無駄遣いを止める流れができた(議決はまだなので、現段階では「確定」ではない)。
こういうことがあるから「議員」は「やりがい」がある。
私だけではなく、多くの議員がこういう仕事を日々行っているのだ。
この手の仕事は目に見えない。
「ハコモノ」や「道路」などの目に見える成果よりも、実はこういう仕事の方が多い。
世間では「市議会議員って何してんの?」「税金喰らいの寄生虫」などと言われる議員であるが、しかし、世間の知らないところで多くの議員は活躍をしている。
そういう事実を知ってもらいたい。
心からの願いだ。
尚、時間のある方は以下の動画も見て欲しい。
私なりの全力を尽くした記録である。
※因みに質問前日にはこんな記事を書いている。
http://ameblo.jp/morooka1233/entry-11548832068.html
【6月定例月議会 激闘の45分】
ラスト10分程度が見どころです。
↓こちらもセットで見て欲しい↓
【検討結果の報告動画】
※1時間13分55秒位から始まります。
総務常任委員会(平成25年9月11日)
http://www.ustream.tv/recorded/38576233
更に時間のある方は、こちらもどうぞ!
多くの議員の活躍を見ることができます。
【動画】http://www.kensakusystem.jp/yokkaichi-vod/cgi-bin4/ResultFrame.exe?Code=5fjfx2r8vulr8lmxj3
【議事録】http://www5.city.yokkaichi.mie.jp/menu78327.html
一部の「ぐうたら議員」だけのイメージで「議員」を語らないでほしい。
議員は皆、現代の「志士」なのだ。
切に願う。