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バカ言ってんじゃねぇ!

以下は架空の話。

田舎の町で細々と営業していた小さな八百屋さん。
ごく一部の近所の人しか買い物してくれないので、
とうとう廃業に追い込まれた。

そしたら町中の人が
「廃業すんなよ!」
「年に一回しか買わないけど、廃業されると困る!」
「赤字でも続けろ!」
「儲かった時代もあっただろ!恩返ししろ!」
・・と言い出した。

更には町に対してまでも、
「町も何とかしろよ!」
・・と。

そこで見かねた町長が、
店主に対して
「店舗の改装費くらいは税金投入するから、営業続けてくれませんか?」
・・と提案した。

店主としては、その程度では赤字は埋まらないので、
「赤字を全額負担してくれるなら続けますが・・」
・・と返答。

町長は
「いや、それは無理」
「民間事業者の赤字補てんは無理」
・・と正論。

店主は
「いや、うちはもう廃業したいんですよ」
「あんた方がどうしても続けろって言うから・・」
「ま、赤字補てんが無理なら廃業しますわ」
・・と、これも正論。

そのやり取りを見ていた町の人が、
「改装費用まで出してやるって言ってるのに!」
「八百屋、てめぇナメてんのか!」
「何が損失補てんしろだ!」
「てめぇんとこが商売下手なの棚に上げて、虫のいいこと言ってんじゃねぇ!」
「とにかく営業してくれないと困るから、何でもいいから続けろ!」

・・と。



店主としては

バカ言ってんじゃねぇ!

お前らが買わねぇから廃業になったんじゃねぇか!

そもそも、お前らが続けろって言ったから条件出したんだろ!

条件飲めなきゃ予定どうり廃業したるわ!

ふざけんなコノヤロー!


と言いたくなるだろう。





市民の正論は時に暴論となる。



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