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違和感

枝野官房長官は25日午前の記者会見で、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝した日本代表チーム(なでしこジャパン)に国民栄誉賞を授与する意向を表明した。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/representative/news/20110725-OYT1T00406.htm
以上 読売オンラインより転載


こういうことを書くとまた顰蹙を買いそうだが、少し書きたい。

まず、国民栄誉賞の授与対象者に関する明確な取り決めは無い様であるが、一般的には「長年にわたり特定分野の最前線で活躍し続け、かつ、多くの国民から高い評価を受けている人」がそれにふさわしいのではないかと思う。

歴代の受賞者(スポーツ関連)を調べてみたが、第一回の受賞者は王貞治氏(野球選手)、続いては山下泰裕氏(柔道)、衣笠祥雄氏(野球)、千代の富士氏(相撲)、高橋尚子氏(陸上競技)、等そうそうたる顔ぶれである。

私はスポーツには全く関心が無いが、それでもこの人たちの名前と顔は知っている。

しかし。

サッカー女子日本代表チームの選手の顔と名前は一人も知らない。

この選手たちの名前と顔を諳んじられる日本国民はどれくらいいるのだろう?

「なでしこジャパン」は知っていても、選手個々の顔と名前を知っている人はおそらく過半数はいない。

彼女たちの活躍は素晴らしいと思う。

その努力は賞賛に値する。

しかし、その素晴らしい栄光にあやかろうとする「政治的な匂い」がこの栄誉賞に感じられるのは私一人では無いはずだ。

団体でも受賞できるのなら、長野五輪のジャンプ団体(原田氏や船木氏・岡部氏等)の金メダルチームの方が、少なくとも当時の国民的認知度はあった。

なんというか、国民栄誉賞の政治的利用に違和感を感じる。