代表選挙のシステムをザクッと解説 | 戦ふ最前線DX Powered by Ameba

代表選挙のシステムをザクッと解説

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さて、民主党の代表選挙が告示された。

私自身長いこと党員をしているが、代表選挙なんて始めての経験である。

さっぱり仕組みがわからないので、選挙規則を調べて見た。



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それによると
まず党員とサポーターは同等の一票を保有している。
そしてそれぞれの所属している小選挙区支部(300支部)で、集計がなされる。
そこで勝った候補者に1ポイントが付与される。
負けた候補者にはゼロポイントである(逆説的に言うと負けた候補に投票した人の票は「死に票」となる)。

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次に私のような地方議員の場合。
党の中央選管で一元管理され、全部で100ポイントを得票率に応じて按分される。
つまり、地方議員の得票の60%を菅さんが獲得、小沢さんが40%を獲得したというケースの場合、菅さんに60ポイント、小沢さんに40ポイントが付与される。
※ドント方式なので、厳密には得票率通りとは行かないと思うが、概ねそういうこと。
地方議員の投票には「死に票」はないということになる。

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最後に国会議員の場合。
全員が2ポイントを保有しており、得票数×2ポイントが候補者に加算される。
民主党の国会議員数は本日現在で衆議院議員306名・参議院議員106名の計412名なので、
合計824ポイントとなる。

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つまり合計300+100+824= 1224ポイントの争奪戦ということになる。 


各支部の党員・サポーター票は、一概には言えないが支部長の拘束が効くので、概ねその支部長の支持する候補者が勝つことになる。
どういうことかというと、普通の人は自分から進んで「党員」や「サポーター」にはならない。支部長(国会議員)が自分の後援会に依頼して党員になってもらっているケースが8割以上である(私の経験上の推測)。
すると、今回の場合「私の応援している○○議員がA候補を応援しているから、私もA候補に投票しよう」という投票行動になる可能性が非常に高い。
何せ年間数千円の党員・サポーターになってくださるほど○○議員を支持してくれている皆さんだ。
普通に考えたらそうなる。
実際、各支部では今日から電話作戦で党員サポーターに投票依頼を始めている。
三重県連の場合は菅支持で徹底させよという激が飛んでいる。

つまり、支部長である国会議員は実質3ポイントを支配できるといっても過言ではないのだ。



さて、どうなることやら・・


余談だが、公明党や共産党の党首選挙というのは聞いたことがないが、どういうシステムなのだろうか?
そもそも「党内での対立」というニュースも聞いたことがない。
ある意味「一致団結」していて羨ましかったりもする。