新必殺仕置人の最終話、要蔵こと念仏の鉄が鍛冶屋のふいご❓ 不気味な音を立て金属を溶かしている場所に右手を無理やり突っ込まされ、どろどろに焼きつくされてしまう恐ろしい場面をまざまざと記憶している善男善女も多いかと思います。
あの場を仕切り、念仏の最後の仕置対象となった外道仕置人・辰蔵が、この本陣殺人事件の一柳賢蔵です。 要蔵と互角の勝負を演じた男がさすがの貫禄で、のっけから死ぬもののじんわりと恐ろしさを見せつけてくれます。
以下ネタバレ
たぶん、横溝犯人ベスト10といった人気投票を行うとしたら上位は松子、了然、リカ、東太郎、美也子といった「殺せて見立てもできる」カリスマたちと、実は犯人じゃないスケキヨや昔の犯人で金田一的には無関係な要蔵などが埋めるでしょうが、賢蔵さんもベスト10には入ってくるのではないかと思われます。潔癖がヤバい動機、ビジュアル的な美しさ、そして横溝史上最高(というか唯一❓)とも評される密室殺人を企画立案した能力と、「本陣」に相応しい凄みがあります。意外性でいうと夜歩くのあいつもランクインするかな❓個人的には「うっふっふ、あれは冗談」の美沙もお気に入りです。
逆にいまいち犯といえば女王蜂のあいつ(動機はなかなか良かったが)、幽霊男の結局誰だったんだっけ、あああいつ、あたりでしょうか。まあ幽霊男はそもそもがいまいち、という見方もありますが、佐川幽霊男(ゆれお)だかというバカバカしい名前は割とツボだったりもします