東京人 | 田治見要蔵学

田治見要蔵学

金田一耕助学に対抗

10,10月入手分

特集「悪女」! て訳でいろんな人がいろんなマイ悪女を語ります。森達也がオノ・ヨーコ、ラスプーチン佐藤が旧約聖書の誰じゃら。あと関根歌とかお熊とか高尾とかなんじゃら女御とか皇后とかハルヒとか明菜とか悦子とか鬼神のお松とかブル中野とかをあいつやこいつが語り抜き。ほかにも樋口一葉、岩の坂もらい子事件の小川きく、福田和子、らいてう、伊藤野枝、政治家の奥さんなど、多様な悪女が記事に出てきます。

見所はまずは『阿部定と睦夫』の坂手洋二が語る阿部定。「私は阿部定にとくに惹かれていたわけではなかった。『津山三十人殺し』について調べていくうち、睦夫が彼女に執着していた事実に行き当たり……」と、ちゃんと津山に話を持ってきてるあたりがえらいです。

その阿部定と対比させる形で小林カウへの思い入れを語る岩井志麻子の文も面白いですが、さすがにこれはうなずけません↓

「殺して切り取られるほど、自分のモノが欲しがられる。そりゃあたいていの男は、それを夢見たいだろう」

……そんなにまでモノを好きになってくれなくて良いから、切り取らないで下さい。たいていの男はむしろそう願う気がするんだけど。鬼太郎の親父みたいに金玉だけになっても生き延びれるってんならまたそれはそれで……イヤだろ普通。