安曇野より一人旅の振り返り

9日前を思い出します


写真が屋久島の縄文杉です

名前は聞くけど実際に行こうとしなければ

縄文杉の目の前に立つ事がどれだけ大変か

私も知らずにいたと思います


トレッキング好きの私が言うんだからマジよ

天候に恵まれていたので頑張れそうでしたが

雨だったら迷わず諦めたと思います


屋久島に前日の昼に到着して、夕暮れまでに

レンタカーで大急ぎに島をCの字ぐらいに

ほぼ一周し、熟睡できずに朝を迎えました


縄文杉に日帰りで行くには

4時半には宿を出て安房から

荒川登山口に向かうのが主流です


私は、白谷雲水峡から辻峠を越えて

楠川分かれでトロッコ道に合流するルートを

目指していたので

行き帰りにひと山越えてから縄文杉に向かう

更にハードなルートを目指してました


この選択、充分イカれているのは承知で

喘息発作の心配もあるし

本当に実行できるかは自分でも

当日になっても、わからなかったのです


旅の計画でも、縄文杉に会えたらいいなぁ

ぐらいのつもりでした


旅に出る前はいつも緊張します

予約どうりに飛行機に乗れるか

自分が気をつけていても

何が起こるかわからない


旅を諦めなくてはならない様な出来事が

起きませんようにと、毎回緊張するのです

ほら、思いっきり心配性でしょ

私は大胆に見えて取り越し苦労が多いのです


こんな私が、あえてハードなルートを選んで

縄文杉に日帰り登山しようとしてたので

コースの時間配分は、かなり下調べしました


白谷雲水峡にレンタカーで向かい

6時にスタート

渓谷の朝は空気も冷たくマスクとストールで

首元を冷やさないように歩き始めます


この日の為に喘息吸入薬にも慣れておいた

全て順調だ、と自分に言い聞かせ

生い茂る深い緑の渓谷は薄暗く

思った以上に寒かったです



山に入る時は、知らない場所では特に

山の神よ、これから、この地に入る事を

お許しください、と心の中で呟きます


滝の音を聞きながら初めての場所を歩く

頭の中に入れた地図と照らし合わせながら

スタート地点、迷わず楠川歩道に向かいます




楠川歩道、歩道と言うなら楽かと思いきや

ゴロゴロ岩の登山道で、この道を昔は

屋久杉の平木を担いで運んだと

看板に書いてありました

自然の石をうまく石積みにした楠川歩道

400年も前からのありがたい登山道です



ガイドさんに案内されていた女性を見かけ

それからは誰とも会わず深い森を進みます

順調に進み40分後に、くぐり杉に到着



この樹を、くぐって白谷小屋へ

朝陽が眩しい、苔の森が輝いてます



白谷小屋は無人の小屋ですが

万が一、帰りに動けなくなったり予定より

歩くペースが遅れたら小屋に泊まるしかない

覚悟する為にチラリと薄暗い小屋の中を

見ました


水補給とトイレ、そして、とにかく食べる

食べないとエネルギー消耗するだけなので

食べたくなくても、ちょこちょこ口にします


白谷小屋を出てすぐに、運命的な出会い

看板を見る前にアンテナが立ちました


屋久島に、この樹に又、会う為に来たいと

思ほど魅了されてしまった、七本杉です



ここで、出会ったばかりの七本杉に頼みます


これから縄文杉に会いに行きます

どうぞ力を貸してください

今日、再び、ここに戻ってきます

よろしくお願いします


出発の前の瞑想、内なる爺さんの囁きは


✴︎おのれのパワーを同調させよ

見て、感じろ✴︎


というメッセージだったので

この事を言っていたかとも思えます

この後、七本杉のパワーが私の支えとなって

ハードな登りも頑張れました


看板のない老木や切り株も、自然のアート

見るもの全てが美しい



順調に辻峠へ、ここで太鼓岩に登るか

いや体力温存帰りに余力があったらにしよう

まずは縄文杉到達を最優先にして



すぐに辻の岩屋へ

この先は更に人の気配が薄くなる

ルートの赤いリボンを見失わないように



こんな樹木の横を歩きながら



でかい岩、何故、割れたっ?

綺麗にパッカン割れてます

覗いてみたら、中まで苔がびっしりでした

当たり前よね、ここにずっといるんだもんね



どこか寂しさを感じるような薄暗いルートで

ほーほー、と誰かが笛を吹くような音がして

こんな場所に人がいるはずがないので猿かな


帰りにガイドさんが教えてくれましたが

ズアカアオバトの鳴き声だったようです

森の精霊かと思えるような

あのシーンで1人で聞くとマジで怖かったわ


途中ガサッという音に驚いたら

ヤクシカでした

そこでも5分休憩して食べました


辻峠から40分下って、楠川分かれに到着

レギュラーコースのトロッコ道に合流です

これで一安心、ここからは迷う心配なし

人の気配がついてる、あとは時間との戦い



荒川登山口から入山の人たちは、もう先です

人混みが苦手なので、これでいいんだけどね

こんなトロッコ道が1時間続きます



橋を渡ったりも、何度かありました



おっとぉ、写真を貼るのが限界なので

私の目ん玉が見たもの、明日に続きます


次は大株歩道入り口からが本格登山です

木道の階段が続くので、普通の登山よりも

かなり親切ですが傾斜がキツイので体力勝負


トイレの心配をしてましたが、ぜ〜んぶ汗で

出てしまうので心配無用なくらいでした

汗と共に超デトックスです、あの状態だと

あらゆる不要なものが流れ落ちたと思えます


ここまでは、まだ体力に余裕あり

大株歩道に着いたのは9時15分でした

途中休憩入れて2時間後に縄文杉に到着です


無謀な計画だったので、いつの間にか

ゴールが縄文杉ではなく

帰りの辻峠を登り切る事に変わってました

ほんと、アホだよねぇ〜


縄文杉へ、明日に続きます

書けるかなぁ

ラブ〜


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