安曇野より

屋久島一人旅、忘れないうちに

ちょうど一週間前の、あの日を振り返ります


一日目、屋久島空港に昼に到着

レンタカーを一時に予約してありました

さぁ出発、借りた車によろしくねと囁きます


屋久島は一周すると100km、滞在するのは

宮之浦地区なのでCの字に90kmほど走ります

一周するだけなら、道に迷うことはなさそう


走りやすい道のドライブです

コンビニなし、イメージしてた通り

西表島と似た景色が

とにかく緑の道が続きます


まずはわかりやすい千尋の滝を目指しました

ナビはついてるのですが

普段使い慣れてないので

操作する時間も惜しく、めんどくさい

どこを走っているか

地図を見る程度にチラ見です


千尋の滝の看板を見ながら

山道を入って行ったら、なんと私が

一番見たかった竜神の滝に着きました

今日のメインの写真です

最初からここに呼ばれたか

嬉しい旅の始まりです



思ったより山道に入ってから距離があって

最初はバスでまわろうと思っていたので

バス停からかなりあるわ、歩いてたら時間が

ここだけで終わりそう、車にして正解でした


続いて千尋の滝へ、すぐ側でしたが

駐車場から歩いて滝を見に行きます



更に近くに行ける遊歩道があると

タクシードライバーさんが

丁寧に教えてくれました

フランス人のお客さんを案内して

自分はここで待っているとの事でした


運転手さんが、滝への道に行かないのか?

と言われたのですが


私、来る途中で気になる看板を見ちゃって

万代の杉が気になるので

そっちで体力使います

ありがとうございますと言って


千尋の滝は、遠くからチラ見した程度で

看板の所まで戻り



足元がサンダルだったのですが万代杉まで

1キロなら行けるかな?予定外の行動だけど


夕方までに島を、ほぼ一周するには

何かを諦めなくてはいけない仕方あるまい

途中で寄るはずだった尾之間温泉を諦めよう



登り始めたら、舐めんなよのキツさで

急勾配が続きます、ロープあり

川を渡り、片側すぐ横は崖で危ない



看板もよく見てこなかったし

喘息吸入薬も使ってない、発作は大丈夫か

そもそもサンダルで登れるレベルじゃないな



30分ほど急勾配を登ったのですが

万代杉近づいてる気配がなかったので

諦めて戻ることしました


明日、4時起きで縄文杉を目指すのに

体力温存、何してるんだ?と我に返って

汗びっしょりになって最初の看板まで降ると

よく見たら英語で登り1時間20分かかる

と書いてありました


私が登ったのは一番のキツイ急坂の部分で

転倒、捻挫注意と書いてあった


無駄なようだけど明日のイメージが掴めたわ

縄文杉までの登山道はこれが永遠と続くはず


あ〜あ〜残りの時間が忙しいぞ夕暮れになる

慌てて車に戻り、着替える暇もなく

大川の滝を目指して急ぎます


またナビを無視して、多分こっち方向だと

思う道を走るのですが細い道で車も見ない

やばいかどうだか、と山の中を走っていたら

民家が出てきて、たどり着いたのが最初に

寄ろうと決めていた温泉の前の道でした


尾之間温泉、これは寄れってことだな

汗もかいてるし、ひとっ風呂だっ

写真を撮る余裕もなく慌てて

キャリーバックの中から着替えを出して


温泉の受付のおいちゃんの時間はゆっくり

流れていそう、地元の温泉に失礼します

懐かしい感じのよくある雰囲気です


浴槽に入ると足元が石で

熱めのいいお湯でした

するとおばちゃんが、こっちがぬるいわよ

そこは熱いから、こっちにいらっしゃい

水が出ている場所をゆずってくれました


ありがとうございます

お母さんは、地元の方ですか?


もとは屋久島生まれで、東京に住んでいて

久しぶりの屋久島だそう

コロナ禍で、8年ぶりと言ってました


私が長野から来て、この後、西部林道を

通って、宮浦まで行くと言ったら

今から行くの?本当に一人で?

西部林道は危ないから片側は崖になるから

とにかく気をつけてねと


ほんの5分も話していないのに

何んだか、元から知ってたように

心配そうに声をかけてくれました


車で走るのに、まさかの触れ合いがあるとは

オープンハート、シンクロの始まりです


お湯が熱くて長く入って入れなかったのと

西部林道を明るいうちに通過しなければと

時間が迫ってので、尾之間温泉の滞在時間は

15分ぐらい、先を急ぎます


次は中間のガジュマルに寄って



うわぁ〜すごい、来て良かったぁ

写真じゃ伝わらないけど、エネルギー強です

蝶が目の前をヒラヒラ飛んで来て感動でした



束の間の幸せ、、、すると

誰もいなかったはずなのに、どこからか

おばぁさんが登場、私に話しかけてきたの


あなたどこから来たの?どこに泊まるの?

長野県です、まぁ遠い所から来たのねぇ

今から、おばぁちゃんちに寄って行かない?

すぐそこの家なの、写真を見せたいの

おじいちゃんは東京で

三つの会社を大きくしてね、、、


おばぁさんは私の腕に触れながら話しが続き


おばぁちゃん、ごめんね、私、宮之浦まで

今から行かなきゃならないから寄れないや

暗くなる前に行かないと

あの屋根がおばぁちゃんの家ね、立派だこと


そう、、、おばぁさんは、がっかりした顔で

おじいちゃんもいなくなって寂しいの

とポツリと一言、諦めて帰って行きました


黄金色の日差しがガジュマルを照らし

おばぁさんの顔つきはどこか夢を見てる様な

おそらく認知症なのかもしれません

ガジュマルの下で、不思議な瞬間でした


さて、次は、大川の滝

駐車場からどっちに行けばいいのかしら

バイクの人に聞いたら、そっちですよと

行ってみると、滝の音がしてきました



写真で見ていたけど実物は壮大だわ

大きな岩を渡りながら近くまで行ってみます

滝からミスト状のしぶきが飛んで来る



私は、あまり滝って好きじゃないのですが

ここは大丈夫みたい

日差しが陰ってきましたが

しばらく眺めていたい場所でした


近くの女性グループに

写真を撮ってもらえますかと願いしたら

そこから、どちらから?と聞かれ

長野県です、と答えると、ええぇ〜!!

グループの中に長野県の方が

お二人もいたのです


まさか屋久島に来て、すぐに長野県の方と

会えるとは、驚きです、そういえば

石垣島でも、バーのカウンターで

隣に座ってた女の子が、松本出身でした


偶然はあっても、話してみて

初めて気づける、ご縁は、不思議です


彼女たちは宿のオーナーさんと一緒でした

それだけ話しただけなのにオーナーさんが

屋久島のタンカンのフレッシュジュースを

クーラーバッグから取り出して

私に一杯、飲ませてくれました


これまた出会って5分も経っていないのに

見ず知らずのよそ者が頂いていいのですか?

お金払わなくいいの?タンカンジュース

飲みたかったんです、とても嬉しい!


宮之浦の民宿、野の花さんのオーナーさん

タンカンジュース濃くて美味しかったぁ

ごちそうさまでした


私を見て、先を急いでいるんでしょ、と

流石、人をよく見てるオーナーさんでした


バイバイ言って、さぁ次は西部林道です

狭い山道、覚悟して向かいます



猿と鹿が道のど真ん中にいるらしいし

タクシードライバーさんも言ってたわ

ゆっくり行けば猿も動くよ、と確かに

ど真ん中で何回もリラックスしてました


先に走っていた車を見つけたので

その車の後をついていけば、楽だわ

対向車が来てもびっくりしなくて済むし

距離を空けながら前の車について運転します



ヤクシカ、小ぶりな鹿なんだって

トレッキング中も何回か見かけました


この先、道は段々と狭くなって

カーブがこれでもか、というほど続き

一回、通ればもういいかな

山道に慣れてる私もできれば避けたいです


くれぐれも気をつけてと教えてくれた

温泉で出会ったお母さんの優しさを

思い出しながら運転してました


やっと西部林道を抜けて

屋久島灯台の看板が、行ってみようか



なんと、ここで、先ほどの大川の滝で

出会った女性グループにまた会って驚き

先に出発したはずだったけどアレぇ差がない


私は灯台も一瞬で、気になるのは海だから

急がなきゃ、海がメイン



途中で車を止めて、この景色を眺めてたら

バイクの若者が一人、写真を撮っていて

写真、撮りましょうか?と声をかけたら


とても真面目そうな青年で

にっこりさせるのが難しかったぁ

台湾から来たそうです

交代して、私も撮ってもらいました



あぁ、なんとか夕暮れまでに間に合った

永田のいなか浜

ウミガメが産卵くる浜辺です


この写真の時刻は、18時20分

空港を13時に出て、私は何をしてたのか

ずっと気持ちが次へ次へと焦っていた


この時もチェックイン19時の予約なのに

遅れそうだから宿に電話しなきゃ

明日は4時起き、縄文杉に行くために

スーパーで買い物しなきゃ明日の食料ないぞ

閉店まで間に合うか

頭の中は時間の計算に追われるのでした


残念な人よ

どこで時間配分、狂ったか

途中の山登りだわね、無謀なアホでした


屋久島一日目、走り回ったのは車だけでなく

気持ちも、こんな感じでした


これで夜、ほとんどよく眠れずに翌日

27キロ、11時間、よく歩き続けたわ

歩かないと、帰れないんだからねぇ

自分で決めたこと、やり通すしかないのです


過酷さは、縄文杉の前日から始まってました

今日はここまで、一日目の様子でした





屋久島の旅に行く前に、あれは連休中かな

部屋の花器の針葉樹の枝を新しくしたのです


思い出してみれば

あの時からテーブルの上に

あった緑色の細かい粒々


てっきり若葉が開いたので花粉だと

思っていたのです


そして、今日、判明した

緑色の胡麻粒の生産者が↑ ニャッキやぁ


葉っぱと同じ色してる、縦ジマやろうです

青虫の糞だったのです


ギえ〜っ、枝ごと庭に放り投げました


10日間以上、私の部屋にいたことになる

旅に出ていたから良かったような?

どうか1匹あることを願います

隣のゼラニウムは好きじゃなさそうだしね


針葉樹にも青虫が着くんだぁ、恐ろしや〜

植物が好きなわりに、へなちょこです





最後に今朝の瞑想、内なる爺さんの囁きです


✴︎


肉体のあるうち


この感謝を体験できる


いかに生きるか


✴︎


この肉体があるうちに

私たちは様々な体験ができる


一人旅から帰って

感謝の気落ちが湧き上がり


安曇野という地に暮らせることも

自由に旅に出れる環境も

家族、友達、仲間、関わる人たち


あらゆることに感謝です


肉体があって体験できるからこそ

感謝に気づける


ありがたいことです

旅の効能、続いています


今日もラブ〜



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