寝たきりで生きたいか? | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

寝たきり

又は そうなりそうな 患者さんの時。


食べる事ができないから 胃瘻 といって

お腹に 穴をあけて 胃に直接チューブをいれて 栄養を入れるって方法があります。


特別養護老人ホームや、 療養型病床とかに いくと、ずらりと そんな患者さんをみることになります。



この 状態を 若い時代(20前後)に 目の当たりにすると

そうしてまで 生きる価値が あるのかと 思う人は少なくないと思います。


 私も若いときそう思いましたし、今でもそこまでして、生きる事がいいのかどうか分かりません。





でも。

私も、この業界で 何年も診療してきました。



元気な時の患者さん本人に 「胃瘻をしてでも生きたいですか?」って 質問すると


全員 そこまでして生きたくありません。 と答えます。

 

 
で、実際 自分の 肉親が そのような状態になった場合。

 
認知症が 進んだり 身体状況が悪くなり、 十分な栄養量を摂る事が出来なくなったとき。

 

私は 実子に

「このまま食べられないと、低栄養になり 感染症や、心不全などで 1~2週間で亡くなる可能性が高いです。 もう少し助けたいなら中心静脈栄養や 胃瘻とかを検討したほうがいいです。」


「中心静脈栄養は 当院で管理できない。心不全がある患者さんは管理難しい、胃瘻でなくて経鼻栄養ですよいですが、手を拘束しないと長期は難しいかもしれません。」



と 説明すると、 亡くなる選択肢より、胃瘻を 選ぶ方が 多いようながします。

「胃瘻までして生きなくていいです。」って 言われる実子のほうが 少ないです。
 

やっぱり 自分の親には 少しでも長く生きて欲しいって 思う方が 多いんです。 この辺りを考えて 今後どうするか 考えないといけないから 難しいですよね。



 

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糖尿病診療
院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話:O93-611-5335
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