経腸栄養剤からカーボカウントまで | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

某経腸栄養剤の 三大成分配合は



日本で推奨されている食事療法に近い っていう グラフ



推奨容量に近いのでいいですよという宣伝ですが、私にはそれがメリットにはみえません。



年中無休 もりぞの内科 院長ブログ                                  あなたの主治医になりたいです



これをみると分かる通り


アメリカは 糖質 130gまで下げることを OKとしていますが


 

日本は 炭水化物(糖質)は 相変わらず 50%以上(糖質200g以上) 摂りなさいと。



当たり前ですが 寝たきり糖尿病患者に この経腸栄養使うと食後血糖急上昇します。



だから 糖尿病患者さんには グルセルナとか使います

http://www.abbott.co.jp/general/nourishment/glucerna/


ただ 今回 糖尿病学会でも、個別に炭水化物の比率を下げることも主治医の判断でOKという 感じになったと思いますが


 


どうも やっぱり 糖尿病学会の 上層部のほとんどは 炭水化物って 言葉に 敏感になっているようです。(炭水化物を控えるというワードが嫌いのようで)





1型糖尿病の現場では  カーボカウント(炭水化物をカウントしてインスリン注射すること)が 当たり前になってきているので

 


次の食品交換表に カーボカウントを 載せる予定みたいでしたが



結局 大御所に反対されて、中止になったようです。



次の新しい食品交換表 第7版にも カーボカウント残念ならが 載らないようです。

 

糖尿病食事療法のための食品交換表 第6版/文光堂
¥945
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もう 文章も できていたようなんですが


 

ボツになったようです。




炭水化物 とか カーボ とかの 言葉

を 出すのも嫌なんでしょうね。



もう 老害だね。





今日 この記事 書きながら グルセルナ成分みて気づきました。


グルセルナは

炭水化物 32.4%

蛋白質 16.9%

脂質 50.7%



1600kcal 必要量として

1600×0.324=518.4kcal


518.4/4= 129.6g !!



そう 糖質が 130g になっているんですね。

アメリカの基準で糖質は 最低130gとりなさいっていう風にいわてるから。

よく考えて作っているんですね。



 私は 糖尿病患者さんは 1日糖質60gでも OK と考えています。というかむしろ 望ましいと。


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もりぞの内科 年中無休
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糖尿病診療

院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17

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