糖尿病早期のインスリン治療 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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超早期糖尿病への持効型インスリン導入で“中立的効果”

ADA 2012でORIGIN試験の結果が発表
 

 
 

 前糖尿病や発症早期の2型糖尿病に対する持効型インスリン(インスリングラルギン)の導入が心血管疾患(CVD)や死亡などにどのような影響を及ぼすかを検討したORIGIN※試験の結果が,第72回米国糖尿病学会(ADA 2012;6月8~12日,フィラデルフィア)で発表された(関連記事)。結果は,標準治療とインスリングラルギンによる治療においてCVDの発生や死亡,がんの発生において差は確認されなかったという。同試験の代表研究者であるカナダ・マクマスター大学内科のHertzel C. Gerstein氏は「CVDやがんの発生に対してインスリングラルギンによる “中立的効果”(neutral effect)が認められた」と述べた。試験結果の概要はN Engl J Med 2012年6月11日オンライン版に同時掲載された。
 

 

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境界型糖尿病や 糖尿病になってすぐの患者さんに

 

  

いきなり

 

 

インスリン(ランタス) を使ってみて、 どうなるか みた試験ですね。

 

 

 

こんな初期にインスリン使う試験なんて 日本じゃ まずできないですね。 

  

 

 

早期インスリン介入群は、心筋梗塞 や脳梗塞が減って

悪性腫瘍の増加なく ・・・


 

って 予想だったんでしょうが

 


実際の結果は。

 

 インスリン導入で“中立的効果”


って書いてますが 


要は差がなかった という残念な結果?になってしまいました。

 

  


糖尿病になって すぐに インスリンってのは あまりよさそうではないですよね。 

 

 

 

GAD抗体陽性の糖尿病患者さんだったら別ですけど。

 

私なら GAD陰性の早期糖尿病 又は境界型なら メトグルコと αGIを使います。


 



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中央値6.2年の追跡の結果,1次評価項目である3項目のCVD複合エンドポイントの発生は標準治療群2.85/100人・年,インスリン群2.94/100人・年。インスリン群の標準治療群に対するハザード比(HR)は1.02(95%CI 0.94~1.11,P=0.63)で,有意差は認められなかった


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