奈良県医師会/被害を受けた医療従事者の1割近くがPTSD 医療現場の暴力被害調査結果まとめる
2010年8月27日 提供:Japan Medicine
奈良県医師会はこのほど、2008年1月から実施した「医療現場の脅迫的暴力的被害実態調査」の結果を発表した。被害を受けた医師の9%以上がPTSDと診断されるなど、医療現場では患者や家族からの精神的、身体的な暴力被害が深刻な状況となっていることがうかがえる。(23日付一部既報)
2日に1回は誰かが被害
主な結果を見ると、過去1年間の被害経験割合は、精神的被害では医師が20%弱、看護師が20%を超えたほか、身体的被害では看護師、看護補助者の6-7%が被害を受けていた。
精神的被害で最もウエートが大きいのは「言葉の暴力」。精神的被害の発生率を見ると、看護補助者が50人の職場で、4.5日に1回の割合で起きている計算となるなど、看護補助者、看護師への被害が多いことも分かった(図)。
被害を受けた人を年齢階級別で見ると、全体的に若い層に高い傾向が見えるが、報告書は「必ずしも明瞭ではない」として、掘り下げた分析が必要なことを示唆している。最も高い率で被害があったのは20歳代看護補助者の精神的被害。50人が従事する医療現場では1.8日に1回は、誰かが被害を受けているという状況を反映した。
また調査結果からは、男性よりも女性、当直勤務がある者などでリスクに差があること、診療科や医療機関の所在地でもリスクに違いがあることも報告されている。
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私は日祝にも自分の医院で診療しており
年に数回、夜間の市立八幡病院の急患センターに、義務として診療に行っています。(開業医の先生の中には、勤務医に廻すことも多いのですが)
トラブルリスクは、明らかに、日祝や、特に夜間診療に高いです。
だから、もう少し夜間にみたくても、リスク(クレーマー患者さん)を考えると、しり込みしてしまいます。
夜間の新患患者なんて、かなりリスキーです。
(だから、現在、日祝はフリーですが、夜間は新患はうけません。再診のみです。)
「昼間は、忙しくて病院なんかいけないから、今きたんじゃ。明日の朝は大事な仕事があるから、夜間の診療費が高いことは分かっとるけどきたんじゃ。」
などと、体に代紋だらけの人に言われたりします。(笑
PTSDにならないようにがんばりまーーーす。