外来23名 デイサービス51名でした。
大雨の火曜日で外来少ないようです。
今度、メーカーの降圧剤勉強会の講師を頼まれました。 講師と言っても、オーディエンスは15人以下の小さい勉強会ですが。
当然メーカーがスポンサーですから、そのメーカーの出している薬をある程度褒めないといけません。 どう褒めようか今から思案中です。 某関東の大学教授なんかは、いつもスポンサーの薬のベタ褒めなので、各メーカーから引っ張りだこです。 私には真似できそうにありません。
ところで、高血圧患者10000人がいて、どれか一薬しか飲んではいけません。みんな同じ薬を飲まないといけません。 という設定になるとどの降圧剤がいいでしょう?
ちなみに現在発売されている主な降圧剤として値段の高い順に
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(1錠180円程度)
ACE阻害剤(1錠85円程度) Ca拮抗薬(1錠80円程度)
αブロッカー Βブロッカー
格安なのが利尿薬(1錠10円程度)
他にもありますが、主にこの6薬でしょう。
10000人が最も多く生き残って心筋梗塞、脳梗塞、心不全などの重い病気にならないようにするには、実は利尿薬が一番なんです。
それで、アメリカでは2005年(年号は間違っているかもしれません)に利尿薬が第一選択となっています。
しかし日本で、降圧剤として利尿薬だけを内服している人は数%でしょう。 私の周りにも利尿薬を第一選択にしている先生はいないような気がします。
私自身の処方も降圧剤として利尿薬だけを内服している人は0%です。やはり、メーカーは安い利尿薬なんか宣伝しない事と、利尿薬だと時折電解質異常が起こったり、尿酸や血糖があがることがあるからでしょう。 糖尿病を専門としているから尚更ですね。 でも代謝異常を考慮しても、尚且つ利尿薬単独のメリットの方が大きい事はデータが示しています。
なんて事を講師で言ってしまうと、次から講師の依頼が来なくなりそうです。(笑
ただ、最も値段の高いアンジオテンシンII受容体拮抗薬は、きちんとした効果があり且つ認容性が高い(副作用が少ない)という事を考えれば、日本人には好まれそうな薬ですね。
某大手メーカーの、糖尿病の薬は効果はほとんど期待できないのですが、副作用が少ないとの点で日本で爆発的に売れたので・・・
この辺りを、テーマに講義したいと思います。
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もりぞの内科
院長 森園 茂明
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